真夏のある日の朝8時過ぎのことだった・・・
「ピンポーン」!
玄関を開けると1人の男子が立っていた。
いきなり、「自転車!貸してください!!」って。
えーーーー!Σ(・ω・ノ)ノ!
その男の子、年頃はうちの息子と同じくらい。
マスクはしていなかくて、それを申し訳なさそうに、話を始めた。
今日、8時半から学校の定期試験があるのに、自転車が壊れて試験に間に合わないので、(我が家にある)自転車を貸して欲しいというのだ。
ホコリまみれで、空気が入ってるかも怪しいの娘の自転車と
毎日乗っている息子の自転車がある。
もちろん、息子の自転車を貸すしかなかった。
息子はたまたまた大学が休みで、まだ(真夜中状態)寝ていた。
息子に承諾を得る暇なんてない!
えーい、貸しちゃえ~!(^▽^;)
時間のない中、話を聞くと、彼はうちから数キロ離れた自宅から自転車通学しているそうだった。
じゃ、毎日のように我が家の前を通っていたのね・・・(^_^)
で、試験が終わって帰ってくるのは夕方になるとのことで、壊れて動かない自転車を我が家に置いて、学校へ急いで向かった。
その後ろ姿を見送りながら、見ず知らずの男子に自転車を貸しちゃって、うちの息子に何と言えばいいか?っと、一瞬頭をよぎったけど、私も仕事へ行かねば!っと職場へ向かってしまった。
仕事から帰ってきて、「朝、自転車が壊れたと男の子が来てね・・・」と、息子に事情を話すと「それで、自転車を貸してあげたの?」っと言われて・・・(;^_^A
「うん」と答える。
「今日は大学が休みで自転車を貸すことができて良かった。」
そう言われて、一安心。
「えーー!なんで、知らない人に自転車貸したの?」なんて言う息子じゃなくて、私もよかったし、貸したことを褒めてもらったようで嬉しかった。
夕方、帰宅したかみさん(夫)に、自転車のことを話すと、
じゃ、直せるか自転車をみてあげようと、壊れた自転車を見ると、前輪の位置がおかしくなっている。
単純にパンクではなくて、自転車屋さんに持ち込まないと難しいレベルだとわかった。
そこに、男の子が無事に帰ってきた。
定期試験には間に合ったとのことで、よかったよかった。
自転車が壊れた理由は、歩道橋を走っている時に、マスクをしてくるのを忘れて焦った。
歩道橋を下っている時に、友達に余分に持っていたらマスクをもらいたいと電話していた為、片手運転となり、自転車をおもいきりぶつけて、タイヤが曲がって動かなくなってしまったそうな。
このまま動かない自転車を転がして学校まで歩いたら、試験に間に合わないってことで、家へ寄ったということがわかった。
だから、マスクしてなかったし、自転車がパンクでなくて変な壊れ方をしていたのね。
事情を教えてもらって、スッキリ。
そして、コンビニで買ってきてくれたと思われる菓子折りを渡された。
知らない家に、勇気を出してピンポーンって来られたこと。
お礼のお菓子を買ってきてくれたこと。
その勇気と気遣いに関心ししゃったね。
結局、動かない自転車は男の子の友達が車で迎えに来てくれるとのことで、帰って行った。
朝からびっくりしたけど、気持ちがほっこりする1日だった。(^^♪