中国という名の学校
今日は半年ぶりに、中国と言う名前のついた、No,309小学校を訪問した。この学校は昨年の12月に「中国」と言う名前がついたばかりの学校である。ウルグアイの学校には有名な人の名前や国の名前が付けられている学校が多い。今月の27日に在ウルグアイ中国大使を招いて、大きなセレモニーを行うらしく、そのときに、また中国の歌を歌いたいと言うことで、私が教えることになったのだ。5、6年生のグループと、3、4年生のグループに分けて行ったが、5、6年生のグループの中には、私の名前をしっかりと覚えている子がたくさんいて、「Hola、S...!」と挨拶をしてきた。昨年の12月に3回くらいしか来ていないのだが、しっかりと覚えていてくれたのがとてもうれしかった。12月と同じ歌を歌ったのだが、僕のこの曲覚えたよ。と元気に答える子もいた。この学校は、モンテビデオのやや郊外にあって、貧しい地区にある学校である。音楽の先生がいないので、行事のときには、誰かに国歌の練習など、お願いしてきてもらっているのだ。さすがに、音楽の授業がないとはこんなものなのか、と痛感してしまったのだが、ほとんどと言っていいほど、正しい音程で歌える子がいないのだ。まず、私が出した声と同じ音程の声を出すことが出来ない。従って、メロディのない、お経のような歌になってしまう。しかも、中国語の歌ときている。歌詞は覚えていても、音程となると別である。何回も何回も繰り返し、うたいこむしかないのだが、それでは、飽きてしまう。あの手この手で、あっという間の45分。しかし、さすがに6年生。終わりの頃には、歌らしくなってきた。問題は、3、4年生のグループ。とにかくひとときたりともじっとしていない。静かにすることもできない。音も取れない、話は聞かない、、、、、、。あの手この手を使ってみたが、さすがにお手上げ状態だった。金曜日にまた来るのだが、これは一工夫も二工夫も必要だ、、、、。子供たちは素直で明るい子供たちばかり。何か出来ないものか、とバスの中で考えてしまった。さて、帰りのバスを待つ間が何と寒かったことか、雨も降り出し、気温は10度を下回った。アパートにつくなり、湯船にお湯を貼って、じっくりと暖まった。まだまだ、このような気候が続きそうだ。今日の授業のようだった。