「厳しさ」と「やさしさ」のバランス
スウェーデンの女性は、見るからに鼻っ柱が強そうな人が多い(ように思える)。でもここに住んでいると、社会制度上そうならざるを得ないよなぁ、と思う。ダンナの収入をアテにして生活することはできるけど、未来永劫死ぬまでなんてとんでもない。病気になったり老年になってダンナと別れる羽目になっても、だーれも責任とってくれない。自分がどれだけ税金・年金・保険金を払ってきたかだけが、判断の基準。シビアだけど、フェアだ。この国の制度は、女だからという甘えは一切許さない、厳しい制度だ。女性のライフスタイルの選択権は、専業主婦が認められる日本より少ないと思う。でも、社会全体に「やさしさ」が感じられる。厳しいけど、見守ってくれる。学校を出て仕事につき、そこで失敗しても、復活するための受け皿がたくさん用意されている。成人学校、学費無料の大学、etc,etc。学位をとってその分野の仕事につかない(つけない)場合も往々にある。でも、社会全体が、それを受け入れてくれる。どんな人も、税金を払う限りは社会制度上フェアに扱われる。(税金を払えるようになるまでの関門はあるけど)日本は今、育児支援が花盛り。数々の制度や支援策の中に、夢中で子育てしているお母さん達のことを本当に考えた「やさしさ」は、あるのかな?男性が不景気の中仕事仕事で長時間働くのだから、女性も働け。そのための受け皿をたくさん作ろう。企業内託児所、学童の充実。。。でも、育児と家事はやっぱり女性の仕事。男性は早く家には帰れないことが前提。学童の時間延長の前に、お父さんが早く会社から定時で帰れる社会のしくみづくりでしょう。日本のママ友達が地元のタウンミーティングで市長にこういう発言をしたら、「理想は分かるが現実は無理」で終わった。やさしさのかけらも感じられない。日本の政治家のオジサマ方へ一言。それが少子化の原因です。