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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2013年04月15日
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カテゴリ:映画
『世界にひとつのプレイブック』
(上映中~4/19:TOHOシネマズファボーレ富山)
公式サイト:http://playbook.gaga.ne.jp/

妻が浮気したことで心のバランスを崩し、仕事も家庭も全て失ってしまったパットは、
近くに住んでいるティファニーと出会い、彼女の型破りな行動と発言に戸惑うがが、
ティファニーもまた、事故によって夫を亡くしており、その傷を癒やせないでいた。
人生の希望を取り戻すためダンスコンテストに出ることを決めたティファニーは、
半ば強制的にパットをパートナーに指名するのだが・・・。

***********************************************************************

これ、あえてジャンルを言うなら、ヒューマン・ラブ・コメディーです。
主人公の設定だけ聞くと「笑っていいのかしら?」と思われるかもしれませんが、
パットとティファニーのやり取りは面白いです。僕は無理せず笑いました。

パットは病院を出てから、夜中に騒いで両親や近所に迷惑をかけ、
妻の浮気相手をボコボコにしたことなど、全てを他人のせいにしています。
しかも、接近禁止を言われている妻とヨリを戻したいと思ってる・・・。

さて、そんなパットがティファニーに出会いました。
彼女もまた「心の病気」を抱え、薬を飲んだり止めたりしています。
今度はパットがティファニーに振り回されるんですね。ここが面白い。

序盤の段階でパットには共感できないどころか嫌悪感を抱きました。
でも、そのパットを困らせるティファニーは何だか可愛く思えるのです。
彼女は彼女で勝手ですが、受け止めようによっては気風が良いとも言えるし。
まぁ、僕が男で彼女が美人だから、というだけの理由かもしれませんが・・・汗。

最初は「ある交換条件」で渋々、ダンスの相手を承諾するパットですが、
そのダンスを続けることで、心が安らいでいきます。
これ、上手く言えないんですが、ちょっと分かるような気がします。

終盤に入ると、あれ?パットのお父さんの方が・・・という感じになります。
え?もうパットはすっかり立ち直っちゃってる?
にしても、お父さん役のデニーロ、何だかすっかり名脇役って感じです。

人って、実は皆、それぞれに自分勝手なんですよね。
実は「心の病気」なんて、本当はないんじゃないですかね。
多数派の人の都合がいいように、病気にしちゃってるだけなのかもしれません。

なんて書くとお叱りを受けるかもしれませんが、そんな風に感じました。
もちろん、人を血だらけになるまでボコボコに殴るのは良くないですよ。
でも、それは病気とは関係なく、処分されるべきものですから。

ちょっと都合が良い脚本のような気もするし、
オチの“秘密”も読めてはいましたが、僕はこういう話、嫌いじゃないです。
ラストのダンスシーン・・・、やっぱりこの映画はラブコメでした。







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最終更新日  2013年04月16日 10時33分48秒
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