離婚・相続・遺言 蒔山かおる（まきやま）行政書士事務所

[相続のお話] カテゴリの記事

全6件 (6件中 1-6件目)

1

• 相続権をもたない推定相続人　パート１

  相続資格の喪失（相続人としての地位がなくなる）にはどのような場合があるか１　民法第８９１条の欠格事由に該当する場合１　民法第８９１条の欠格事由に該当する場合相続人となる者が、一定の重大な違法・反道徳的な行為をした場合に相続人としての資格を奪う制度。よく似ているものに、相続人の廃除がありますが、こちらは民法８９１条にひとつでも該当する事項があれば、法律上何の手続もしないで相続人の資格を失います。被相続人の意思表示さえ不要です。相続人の廃除については、パート２で。効果の発生時期その事由が発生した時から相続欠格の効力が生じます。また、相続開始後に欠格事由が発生した場合には相続欠格の効力は、相続開始（被相続人の死亡時）にさかのぼって効力を生じます。戸籍には記載されません。ただし、登記では相続欠格を証する書面が必要です。実際には次いずれかの書面が必要です。相続権の不存在を確認する確定判決の謄本民法８９１条各号に該当する刑事上の裁判の裁判書の謄本欠格者が作成した証明書（印鑑証明書つき）相続人の欠格事由 第８９１条次に掲げる者は、相続人となることができない。 一 　故意に被相続人又は相続について先順位若しくは同順位にある者を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたために、刑に処せられた者 二 　被相続人の殺害されたことを知って、これを告発せず、又は告訴しなかった者。ただし、その者に是非の弁別がないとき、又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であったときは、この限りでない。 三 　詐欺又は強迫によって、被相続人が相続に関する遺言をし、撤回し、取り消し、又は変更することを妨げた者 四 　詐欺又は強迫によって、被相続人に相続に関する遺言をさせ、撤回させ、取り消させ、又は変更させた者 五 　相続に関する被相続人の遺言書を偽造し、変造し、破棄し、又は隠匿した者 パート２は、相続人の廃除についてです。

  2008.03.27

  コメント(0)

• 遺言執行人

  遺言執行人として候補をいただいている1人暮らしの方がいます。おうちは事務所の近所なので、時々訪問にいくべきなのか迷います。死んだかどうか見に来た・・って思われたら困ると思い直したり、なんとなく縁を感じて様子くらい見に行ってもいいんじゃないかと思ったりします。ヘルパーさんがいつも来てくれるので生死の確認をするほど孤独って方じゃあなさそうですし、「遺言の内容に変更はありませんか」なんて伺うのもそうは頻繁にできないし、成年後見人でもないのに伺うのもなんだか自分に説明がつかないしなあ。いっそのこと鈍感な振りして突撃訪問がいいかな。皆さんはどんな風に接しているんでしょうか。

  2007.03.19

  コメント(4)

• 不在籍・不在住証明

  不動産登記名義人の住所が現在の住所と異なるとき、相続を証する書面（戸・除籍）とは別に住民票の除票や戸籍の附票などで同一性を証明します。ずっとさかのぼってつなげてゆくのですがこれがなかなか面倒なのです。住民登録法が施工される昭和２７年前は戸籍地がそのまま住所地だったので証明は不要です。さて、保存期間が過ぎていたり、消失などで証明できないときはどうしたらいいでしょうか。登記簿に記載されている住所地に現在本籍地として登録していない事、住民登録していないことの証明書を交付てもらわなければなりません。依頼者に過去の相続書類と共に残っていないか尋ねる事もあります。今はここの戸籍に記載されているんだし、この住所にいたんだしそこ（登記簿の住所地）に居ないのは明白だと思ってしまいます。ありえないただひとつの可能性を否定するだけの不毛な書面に思えてきます。その補いでしょうか、登記に出すとき権利証も添えなければなりません。関東地域ではこの場合権利証の添付は求められませんが、地方によっては必要なようです。平成１６年に神戸では必要だといわれ、静岡に住む親戚の方に権利証を出していただきました。要らないと言ってしまった手前、申請をお願いする司法書士さんに確認しましたがやはり「要ります」でした。しょぼ～ん。権利証を保管するお客さんの異母姉妹からは、仕事をしているし、貸金庫に入っているし、相続手続が終わらないと貸金庫も開けられないし・・と難色を示されてしまいました。

  2006.04.14

  コメント(0)

• 旧法　子の入籍は認知と同じ

  昭和２２年以前（旧法）に父が届出人となってその戸籍に入籍する事によって、子は認知の効力が得られます。その場合、「認知」という文言は何処にも記載されていませんし、母は入籍していません。旧法当時の相続では要チェック。

  2006.03.16

  コメント(2)

• 遺言の証人、行ってきました

  さっき、今公証役場から戻りました。今日は遺言の証人がメインワークでした。今日はお日柄もよろしいのに空いてました。パーテーションで仕切られた半個室に入り、椅子に座りました。雑談から始まり、遺言書の読み上げが始まりました。公証人が物件の地番や地籍を読み上げているとき、依頼人のおばあチャマが、「まあ、良くそんなとこまでわかりますね、私、何にも知らないのにね。」にこにこ。最後に公証人が、この内容でよろしいですか？と尋ねると、「さあ、右から左へですからねえ。」にこにこ。そ、そんな、なんだか事情がわかっていないおばあチャマを無理やり連れて来た悪徳行政書士みたいに聞こえるかも？最後になが～い話を始めちゃって、何処でとめようかなと思っていると、その中で遺言の趣旨を語ってくれ、「ほっ。」おばあチャマをお家まで送り届け、今日はオシマイ。

  2006.03.15

  コメント(0)

• 改製なのに改製原がない

  戸籍が改製されているので、その前の改製原を請求してもそれがない経験ってありますか？相続実務では一瞬あせりますよね。時は昭和33年、改製時に戸主以外が全員除籍になっていました。当時簡易改製が行われたそうです。これは新法と合致するのかを照らし合わせした作業なのだそうです。ＯＫなものに関してはすぐに手続がされず、次に様式が代わる時まで放置・・って感じ。大規模な作業で忙しかったんでしょうね。そしてその間に戸主が死亡してしまい、その戸籍が消除されてしまいました。そんなケースだと改製原戸籍は存在しないようです。取り方が悪いのか、請求の意味が伝わらなかったのか、これで連続性を証明できるのか・・・悩むより聞いてみようと思い、戸籍係さんに尋ねたところ、「登記官だったら見ればわかるでしょ。」とあっさり。　修行不足～

  2006.03.14

  コメント(2)

全6件 (6件中 1-6件目)

1