「元・高卒陸上自衛官の花道」

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  戦史・戦例・規律に学ぶ「勝つビジネス戦」　その10

  ​※ここからは広告を含みます。人を動かす「人を知る努力」​１　自らの修養（心がけと努力）　これが必要だということは、誰でも想像できるだろう　では、どの様にやるのか、ということについては、・できるだけ早くから、良き師匠、良き上司に足を運んで、そして教えを請う。・良き友を持ち切磋琢磨し、良き書に学ぶ努力を怠らない。・密かに自らを省みて、自ら修めることが修身であり修養である。　人生は、心がけと努力次第であるが、人の上に立つものは、人を知る前に自らを修めることが必須条件である。２　人物を観る（知る）八観法①　通ずればその礼する所を観る　　うまく行き出した時に、何を尊重するかを観て判定②　貴ければその進むる所を観る　　地位が上がり、登用する人間を観て判定③　富めばその養う所を観る　　金ができると何を養うかを観て判定④　聴けばその行う所を観る　　善事を聴いたら、それを実行するかを見て判定⑤　習えばその言う所を観る　　習熟すればその人間の言う所を観る⑥　止まればその好む所を観る　　一人前に仕事ができるようになると、何を好むか？⑦　窮すればその受けざる所を観る　　貧乏した時に何を受けないかを観る⑧　賤なればその為さざる所を観る　　人間落ちぶれた時、何をするか分からない。だから為さざる所を観る​​◎　勝つビジネス戦のために​​「彼（敵）を知り、己（味方）を知らば、勝乃ち殆からず」　これは、孫子の有名な言葉であるが、「敵および我の戦力・態勢等を熟知し、その強点・弱点が分かったならば負けることはない」という言葉だ。　人（部下）を知るということは、意外と敵を見破る以上に難しいのかもしれない。　自らの修養とあわせて人を知る（観る）目の涵養を怠ってはならないということを意識して、毎日の仕事に向き合っていきたいものだ【中古】孫子の兵法 /イ-スト・プレス/バラエティ・ア-トワ-クス（文庫）この本は、「まんがで読破」シリーズの一冊で、手の平サイズの大きさで厚さも約1cmなので、抵抗なく読める全13編で構成されている原典の「孫子の兵法」の概要が一冊に収められていて、原典との橋渡しとなり得る内容になっている数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​​

  2020.11.29

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  水虫は気合で治せ⁉

  ※ここからは広告を含みます。10月下旬になり、来週は11月になる。今年の3月末前後に自衛官候補生や陸曹候補生の制度で入隊した隊員たちは、後期教育を終えて各一般部隊に配属された頃なのだろう今年は、入隊した時期から「新型コロナウィルス」の全国的、世界的な蔓延があり、国をあげての感染防止の対策が行われた中での前期教育と後期教育を受けたのだろうから、例年とは違う事情や環境の中で訓練に励んだのだろうと思う私は現職自衛官ではないから、どの様な現状だったのかは知り得ないのだが、全国に数多くの教育隊の中にはもしかすると「マスクをしながら走って体力練成」なんてことをした所もあるのかもしれないきっと、私には想像も出来ないような苦労をしたのだろうと思う。おそらく、「コロナウィルス」はインフルエンザウイルスと同じように、この地球上から無くしてしまうということは無いのだろう。それでも、来年度には新たな入隊者が入ってくる。今年、入隊した隊員の中には、年数と蓄積した能力をもって選抜試験をくぐり抜けて昇任した者は、新たに入隊してきた隊員の指導にあたる者もいるだろう。そんな時に、今年の教育訓練で体験したこと、感染防止のノウハウとそんな中でも訓練した実施要領などを是非、活かして後進の育成にあたってもらいたいと思う。今の時期、3月末に入隊した隊員にとって半年ほどが経過する頃である後期教育中や部隊配属になった者の中には、職業病である​水虫​に悩まされる隊員たちが多い※ここからは広告を含みます。以前のブログ記事でも紹介したことがあったが、陸上自衛隊の場合、この様な官給品の半長靴（ブーツ）を支給されて履くことになる。この黒い半長靴にモデルチェンジする前は、茶色い革製の半長靴であった。茶色い半長靴も通気性が悪かったのだが、この黒い半長靴はより密閉度が増して更に通気性が悪くなった黒い合成皮革と布製なのだが、布製部分はクッションが入っていて全く通気性が無い半長靴の上部をギュッと閉めてしまうというイメージなので、どこからも空気の出入りがない半長靴の中は「ムレムレの温室サウナ状態」なので、水虫大発生ということになる…コロナウィルスが蔓延する前には、「少し熱っぽいなぁあ～」とか「風邪っぽいなぁ～」とかの場合、「走っていれば治るっ」とか「気合で治せっ」と言われたもので、やってみるとホントにそうだったりしたものだった。しかし、水虫の場合は「気合」では治るものではなくて、職場の先輩や上司には直ぐに駐屯地内にある医務室に受診を勧められた水虫は、菌が原因であり気合で治るものではなく、またほっといても治るものではない早期受診が大事なのだ「医務室」とは、学校で言うところの「大きな保健室」というかんじだろうか病院ではないものの医官、看護師資格をもつ隊員が勤務していて比較的軽度な症状に対応してくれる。水虫治療薬もその場で、直ぐに処方してくれる医務室で受診する際は、治療費など一切かからない。無料だつまり、水虫治療薬は隊員にとって需要のある処方薬の一つであるということでもあるのだ数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.10.29

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  当直士長とピカール

  ※ここからは広告を含みます。後期教育の間に、教育訓練を受けている自分たちは「当直士長」という特別勤務をあてられていたまだ、部隊配属されていない新隊員の身分でありながら、教育中に当直につくという理由は、後期教育修了後に部隊配属になってから当直の特別勤務を割り当てられた時に、直ぐに勤務できる「使える隊員」を育成するためだったのだろうと思っている。この「当直士長」という仕事の根拠は、陸上自衛隊服務規則第47条にあって、当直の種類が一覧表で記されている。いつもこのブログ記事では、できる限り法規や規則などの根拠を紹介しているが、この根拠も秘密事項でもなんでもなくて、スマホやパソコンでググってみると誰でも閲覧可能だその当時、自分が所属していた教育中隊での当直勤務は、「当直幹部」に幹部自衛官である区隊長、中隊本部の曹長、１曹である助教があてられていた。「当直陸曹」には、2曹、３曹である助教があてられていた。「当直士長」に自分たち新隊員があてられて、17時の課業終了後から翌日の課業開始までの間に勤務する、というものだった。この3人の当直の仕事とは、やはり陸上自衛隊服務規則に記されていて、その第46条に「任務」として明記されている。第46条　当直勤務者は、規律の維持、火災盗難の予防及び当直勤務を命じた駐屯地司令又は部隊長が特に命じた事項を行なう。つまり、示された時間に営内居住の隊員の点呼を行って所在と健康状態を把握したり、営舎内や駐屯地内の巡察などによって、規律の維持、火災盗難予防を行う。それだけではなく、その駐屯地や部隊の特性によって、様々な業務が事細かく決めれている上記の46条にある「特に命じた事項」というものがある。どこの部隊においても「当直勤務申し送り事項」という備忘録的な資料があって、当時、自分たちが「当直士長」についた時も、ボロボロに使い古された申し送り事項があった。例えば、「当直士長」の仕事としては、・給湯器のスイッチを消灯前に消して、翌日の起床前にスイッチを入れるとか、・消灯ラッパ📯の音楽が流れたら、建物内の廊下の照明スイッチを切り、翌日の起床ラッパ📯が鳴ったら廊下の照明スイッチを入れて明るくするとか、・当直室と中隊本部室の電気ポットの水を常に満水にしておく…などなどと、もっと細かいことが仕事として決められていたと思うが、もう記憶にない。つまり、当直幹部と当直陸曹がしないような雑用が多かったハズだその中でも、よく記憶している仕事が「中隊長室のドアノブ磨き」​だ​今は、こんな事を当直士長の仕事として示されているのかどうかは知らないが、当時の中隊長室のドアノブは、真鍮製の金色でピカピカだった。そのドアノブを、毎朝、中隊長が出勤して来る前にはピカピカに磨きあがっていなければならないのだそのため、当直士長の「申し送り物品」として、ピカール1本と​磨き上げ用のウエス​（誰かの使い古した白いシャツの布）が申し送られていた。ピカールとは、言ってみれば自衛隊ご用達の金属研磨剤だ日本磨料工業 12100 ピカール 金属磨き 300g 送料無料 【SK15283】↑このデザイン、昔から変わらない。商品として存在し続けているということは、それだけ信頼性があるということなのだろうと思う。が、使うとこの匂いが当時のことを思い出してしまうのだ…利き手の人差し指に磨き上げ用のウエスを巻いて、少量のピカールと付けて、ひたすら小刻みにこすって磨いていく…そして、最後にウエスの乾いた部分でドアノブを包み込んで、ピカピカになるまで磨き上げる…ということをやったことが強烈な印象として残っているその当時、自分たち新隊員は「ヤレって言われているのでヤった」と誰もが思ってひたすらドアノブ磨きをやっていたのだが、全く自衛隊関係者ではない部外者には、「変なことをさせられているもんだ」と目に映るだろうなこれは、以前のブログ記事でも触れた内容でもあるのだが、教範「野外幕僚勤務」という本に書かれている内容の一つで、幕僚という部下の立場の者が指揮官に対して​『思考環境を整備』して差し上げる、​​​​​​​という行為があってこの場合は、中隊長の幕僚である当直幹部が、当直士長を指揮して、中隊長という指揮官の思考環境を整えて差し上げる行為の一つが、​ドアノブ磨き​だった…ということだ。それでも、一回でも素手で握って指紋や手汗が付いたら、途端にくすんでしまう真鍮製のドアノブを毎朝、磨き上げるなんて、「やっぱり自衛隊は変な所だ」と普通の人は考えるよなぁ…『メンタルダウンしそうなほど追い詰められている自衛官へ【心が折れる前に逃げよう！】』現職自衛官の方の中に、朝早く出勤し、夜遅くまで仕事して帰宅するのは日付が変わる頃というブラックな仕事関係、パワハラ上司、セクハラ上司や同僚にストレスを抱えている隊員はいないだろうか？この世で最もブラックな組織である自衛隊を退職しちゃうのが一番良いが、どうしてもまだ自衛隊にしがみついてなければならない人には、一読の価値ある一冊だこの本に書いてあることを少しでも意識すれば、明日の朝に出勤したくない気持ちの自分の背中を押してくれるかもしれない。あるいは、キッパリ自衛隊に見切りを付けて新しい自分になろうと決心できるかもしれない。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​​​​

  2020.10.23

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  自衛隊の専門用語「自力脱出」（司令部勤務編）

  ※ここからは広告を含みます。タイトルを【自衛隊の専門用語】としてブログ記事を書いてみたいと思う。今までの記事で「自衛隊の専門用語」というタイトルで書いたことがあったのだが、それらは、・自衛隊に入隊直後に『今まで民間人だった自分』が自衛隊という世界に飛び込んで、初めて見聞きした用語にビックリしたというような内容や・自分が幹部自衛官となって仕事をするようになった時に規則や根拠に示されていない用語があってビックリした内容を書いたので、カテゴリを【新隊員（曹学）前期教育の頃】と【初めて陸上自衛隊航空科部隊に配属された頃】いう中に書いたりしていた。今回の専門用語は、自分が司令部に転属させられて仕事をするようになってからの出来事なので、​​​​​​​​​当初は、今回の記事のカテゴリは【司令部で勤務した頃】の中に収めていたりしていた。この様に、自衛隊の専門用語についてのブログ記事は、それぞれの専門用語を知った時期のカテゴリー別にしていたので、専門用語という記事は、各カテゴリーにバラバラに存在していた。ところが、ブログの管理画面で見てみる度に、大変ありがたいことに、この『自衛隊の専門用語』という記事の閲覧数が、ほぼほぼ上位にランク付けされているいつもありがとうございますそのため、読者の方には自衛隊の専門用語の記事を探しやすくなる様に『自衛隊の専門用語』というカテゴリーを作って、専門用語の記事を集約して、タイトルには、その専門用語を知った時期を明記することにした。引き続きよろしくお願いいたします。​​​​​​​​​さて今回、紹介する自衛隊の専門用語とは、【自力脱出】だ。この​【自力脱出】​の４文字、「​自​分の​力​で​脱出​する」ということだが、ご想像の通り、「どこかに閉じ込められている場所から抜け出す」とか、「身の危険を感じる環境から抜け出す」と言う様なイメージを持たれるのではないだろうかこの【自力脱出】という専門用語は、法令、規則、教範「用語集」などに記載され定められた用語ではない。しかし、例えば、方面総監部、司令部、団クラスの団本部といった本部機能の職場で勤務する隊員が、陸曹ならば幹部候補生選抜試験に合格して入校のため、その職場から離れることになったとか、幹部自衛官ならば指揮幕僚課程（ＣＧＳ）や幹部特修課程（ＦＯＣ）などの選抜試験に合格して入校のため、その職場から離れることになった、という様に、陸曹ならば４～６年間、幹部自衛官ならば２～３年間の本部機能の職場での勤務期間よりも早く、その職場から離れることになったことを言う。「自力脱出」の使い方としては、「あの訓練陸曹は、幹部候補生選抜試験に受かって入校するから、自力脱出することになったなぁ～」とか、「俺はＣＧＳに受かって、自力脱出してやるっ」とかこんな言い方をする。つまり、「自分で勉強して​​努力して、自分の力で選抜試験に合格して、その職場から脱出する。」​​という意味だ。でも、​一般部隊に勤務している隊員​が、それらの試験に合格して部隊から離れることになった場合は、この【自力脱出】という言い方は、あまりしない。少なくとも、私が現職自衛官の頃は聞いたことがなかった。しかし、可能性があるとすればその一般部隊が、例えば、車両事故とか隊員の自殺などの服務事故が続いているとか、部隊長が変わり者で酷いパワハラ指揮官で悪評判だとかで、​誰もが逃げ出したくなる様な部隊であるならば​、この【自力脱出】を一般部隊に勤務する隊員が使うことがあるかもしれないということで、もしも自衛官と話をする機会があって、「試験に受かって転属することになった」というような内容だったならば、​「自力脱出ですか」​なんて言えたら、きっと​「この人は、かなりの自衛隊ツウだなぁ～」​とか、​「この人は自衛隊ＯＢかっ」​と思われるに違いない『メンタルダウンしそうなほど追い詰められている自衛官へ【心が折れる前に逃げよう！】』現職自衛官の方の中に、朝早く出勤し、夜遅くまで仕事して帰宅するのは日付が変わる頃というブラックな仕事関係、パワハラ上司、セクハラ上司や同僚にストレスを抱えている隊員はいないだろうか？この世で最もブラックな組織である自衛隊を退職しちゃうのが一番良いが、どうしてもまだ自衛隊にしがみついてなければならない人には、一読の価値ある一冊だこの本に書いてあることを少しでも意識すれば、明日の朝に出勤したくない気持ちの自分の背中を押してくれるかもしれない。あるいは、キッパリ自衛隊に見切りを付けて新しい自分になろうと決心できるかもしれない。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​

  2020.10.17

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  戦史・戦例・規律に学ぶ「勝つビジネス戦」　その9

  ※ここからは広告を含みます。幹部自衛官の心構え６十二　三惚れ『土地に惚れよ。仕事に惚れよ。女房に惚れよ。』自衛隊の世界で言う『三惚れ』とは、「上記の土地、仕事、女房の３つに惚れろよっ」という意味だ。特に、幹部自衛官に任官した者は、全国規模で転勤が多い立場になる。幹部自衛官に任官して、幹部上級課程（AOC）という自衛隊内の義務教育を終える前に転勤を経験する者もいるし、上記のAOCが修了してしまった者は、自分の職種部隊以外の司令部や方面総監部という上級部隊に転勤させる程の能力を修得した者だと、人事担当者が判断する節目を通過したことになるので、２～３年ごとに転勤させられる立場になる。そこで、三惚れの最初は、『土地に惚れよ。』とは、どんなに行きたくない場所、地域、県、部隊であっても、腐らずに諦めて赴任先の『土地に惚れろよっ』という意味になる。しかし、私の体験談だが、実際は「住めば都」という言葉がある様に、最初は「今回の転勤は、嫌だなぁ～」と思っても実際に行ってみると、赴任先の県民性が自分に合っているような気がしたり、その土地の人たちが親切な人が多かったり、物価が安くて食べ物がおいしかったり…等々と、今まで自分が経験したことのないような発見があったりするものだ二つ目の『仕事に惚れよ。』とは、幹部自衛官の転勤は自分が希望する転勤先ばかりではない。自衛官の転勤は、別名「玉突き人事」と言われていて、はるか上の方で誰かが動くと、そこのポストを埋めるために誰かを人事異動させる。そうすると、次々とビリヤードの玉の様にカンカンカンっと人が動かされていく…というものになっている。だから、転勤させられてやりたくもない仕事をしなければならない立場になってしまう可能性が大だやりたくもない仕事をしなければならない転勤となってしまっても、『仕事に惚れよ。』と言うのはどういうことか自衛隊はやっぱりパワハラなのかという印象を持つかもしれない。これは、自衛官の６大義務の一つに『職務に専念する義務』という規則があるので、どんな仕事に就いてもやり抜かなければならないことになっている。さらに、服務の宣誓の一文の中のキーワードに『～、強い責任感をもって専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、～』とある。どんなに嫌な転勤先でもやり抜かなければならないので、「どうせなら、仕事に惚れろよっ」という意味になる。最後の３つ目は『女房に惚れよ。』なのだが、特に昭和～平成一桁の時代の幹部自衛官には、一番これができていないと個人的に思っている。だから、このキーワードが最後に締めくくられているのだと思っている。転勤にともなって、役所への転居手続き、子供の学校の転校手続きや引っ越しの手配などを「女房」に一番、苦労をかけることになるにもかかわらず、男尊女卑の精神が根付いており、その様な面倒な手続き、作業、手配などは「女房」がやって当然という顔をしている者がほとんどだったハズだ私の死んだ親父が、典型的な人物だった最近の若い世代は、奥さんを大事にし、自ら家事などを手伝う旦那が多くなったと聞くので、その数年前の当時ほど酷くはないという印象を持っている。私が入隊前、高校生だった頃、そんな酷い親父だったことが主な原因で母親が精神的に病んで入院してしまった時に、親父が母親の代わりに仕方なく台所に立って食器洗いをしていた。私が親父に「そういうのって、パパレモンって言うんだってさっ」と言ってやったら、悔し涙で目から涙がこぼれない様にこらえていた。最近は見かけないが、当時、ママレモンという台所用洗剤があって、それに「パパ」をモジった言い方だったのだが、男尊女卑の精神が根付いた親父にとって、「男が台所に立つ」ということが屈辱でたまらなかったということだった。現在、私が当時の親父の年齢に近づいた頃になっただろうと思うのだが、どう考えても親父の価値観が許せない私に言わせれば、親父は「女房に惚れよ。」ではない親父は「愛情表現がヘタクソな団塊世代」だったと片付くことなのかもしれないが、少なくとも「女房に惚れている」ならば、母親を精神的に病む状況にさせるのか自分の両親を見てきて、「こんな夫婦になってしまう可能性がゼロではない…」という意識があったこともあり、自分が結婚に踏ん切りがついたのは３０歳を過ぎてからだった。結婚してからは、カミさんが美容院に行った様であれば「今日、髪を切ったの」と言うし、カミさんの化粧が濃いな…と思えば「今日も可愛いねぇ～」と言う。テレビでハ〇ボールのＣＭが流れてきたら「ウチの井川遥がいたっ」と言う。カミさんが長めの髪をパサッと下ろしたら「いいねぇ～色っぽいねぇ～」と言う。上の最後の「色っぽいねぇ～」は、さすがに子供たちがいないタイミングで言うが…私がストレート直球で、カミさんに上記の様に言うからなのか、カミさんは年齢よりもずっと美しく艶やかで​美魔女​でいてくれている下の【わたしのROOM】の中で​【カミさんに着てほしいなぁ～男の願望シリーズ】Ladies fashion​というコレクションを作っていたり、私が運営している英語勉強ブログの中で​英語ペラペラになってモテたら…大人の願望シリーズ​というカテゴリーがあり、英語ペラペラになって自信をつけたら、カミさんを色っぽく変身させてみたいというモチベーションアップになる目標を持とうという記事を書いているのは、『女房に惚れている』からなのだ​◎　「勝つビジネス戦」のために​この「三惚れ」から学ぶことは、「土地に惚れよ。の土地」とは、自分がビジネス戦をする戦場である地域に惚れろということになる。その地域でビジネスをするということは、地域内のお客様からお金をいただくという経済活動をすることなのだが、「金を払ってもらおうかぁ～、アぁ～ん」という上から目線では、例え一回でもお支払いいただいても絶対に長続きしない。「半沢直樹」のドラマでも出てきたように「顧客第一主義」でなければならない。つまり、お客様のために、地域のために、土地のために、ということになり、「土地に惚れよ。」の意識が必要だ。二つ目の「仕事に惚れよ。の仕事」は、嫌な転勤をさせられる自衛官でなければ、通常はやってみたい仕事に就く人が多いだろう。しかし、中には、イザ就職してみたものの現実は全く違っていた…何ていう人がいるのかもしれない。イヤな仕事は長続きしない。自分の意識を改革して、嫌だと思っていた仕事にやりがいを感じるようになってくれば良いが、どんなに努力しても嫌でイヤで仕方ないならば、精神科疾患になる前に転職を考えるべきだ。なぜなら、強靭で、メンタルが強いというイメージがある自衛官でも、定期異動という転勤時期の３月、８月、１２月に自殺する件数が多い現実がある。最後に「女房に惚れよ。の女房」は、女房だけではない。女房というキーワードに隠されているのは、家庭円満であることが必要ということだ。「良い仕事は良い家庭から」だ。家庭という足元がグラついていれば、安心して仕事に就けない。『メンタルダウンしそうなほど追い詰められている自衛官へ【心が折れる前に逃げよう！】』現職自衛官の方の中に、朝早く出勤し、夜遅くまで仕事して帰宅するのは日付が変わる頃というブラックな仕事関係、パワハラ上司、セクハラ上司や同僚にストレスを抱えている隊員はいないだろうか？この世で最もブラックな組織である自衛隊を退職しちゃうのが一番良いが、どうしてもまだ自衛隊にしがみついてなければならない人には、一読の価値ある一冊だこの本に書いてあることを少しでも意識すれば、明日の朝に出勤したくない気持ちの自分の背中を押してくれるかもしれない。あるいは、キッパリ自衛隊に見切りを付けて新しい自分になろうと決心できるかもしれない。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​​

  2020.09.25

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  ガス体験訓練

  ※ここからは広告を含みます。​​​​​​​​前回のブログ記事で「武器授与式」を紹介したのだが、陸上自衛隊に入隊すると、いきなり小銃を持って戦闘訓練をやらされたり、実弾射撃をやらされたりするのではない最初は、身近な自衛官に必要な規則、規律、自衛隊法などの法律の事項についてや、小銃などの武器の性能や小銃を各部品に分解して結合する取扱要領など基本的な課目を教場で座学を実施しつつ、体力検定を義務付けられているので、その種目を体力練成としてやったり…という訓練をしていく。現在も変わりないのだが、段階的に訓練していくように計画されている。上記の基本的な課目の中には様々な課目があって、特徴的な課目の中の一つが「特殊武器防護」という課目がある。この課目は、核武器、化学武器、生物兵器という様な特殊武器についての概要を新隊員のレベルで修得目標となっている内容を座学で理解させて、新隊員の教育課程が修了して各職種部隊に配属になったら、各隊員に割り当てられる「防護マスク」の性能、機能、能力、取扱などを理解するという訓練になっている。​この「防護マスク」の能力を​​体得​​するための訓練として、ガス体験訓練というものがある。​このガス体験訓練は度々、テレビの報道番組の新隊員の訓練の特集などで放送されたりするので、記憶に残っている読者の方もいるのではないだろうかガス体験訓練と言っても、本物の生命に危険を及ぼす影響のある毒ガスを使うのではない「催涙線香」という訓練用資材を使用する。これは、火をつけると催涙ガスがゆっくりと出てくる線香であって、実際に吸い込むと目と鼻に強烈な刺激があり、涙、鼻水が大量に出るので、訓練終了後に洗面器に溜めた水でよく目、鼻、毛穴に入り込んだ催涙ガスを流し落とすつもりで洗浄する必要がある上の写真は、自衛隊この国営ブラック企業 隊内からの辞めたい死にたいという悲鳴 [ 小西誠 ]という本の129ページの写真を引用したもので「入隊後、毒ガス訓練を行う隊員たち（女性自衛官教育隊）」と書いてあるのだが、「毒ガス訓練」という記述は間違っている。この訓練は、ガス天幕というガス体験訓練のためのテントを建てて、その中で催涙線香をたく。最初は、新隊員には防護マスクを着用した状態で、ガス天幕の中に入っていく。当然、防護マスクをしているので、全く涙も鼻水も出ない。しかし、そのままガス天幕を出るのではなくて、ガス天幕の中で防護マスクを外して、その性能の良さを実感するのである。「防護マスクの有難みを実感する」といった感じだろうと思う。ガス天幕の中で防護マスクを外すと、目や鼻に強烈な痛みや肌に刺さる様な刺激が襲ってくる涙と鼻水でぐちゃぐちゃになるという体験をすることになる…新隊員の中には、「外国のニュースで暴動鎮圧のために催涙弾を使ったとテレビで見たことがあるけど、催涙ガスは恐ろしい」と感想を持った隊員がいたほどだ。この隊員の様に、自衛隊での訓練を通じて、これまでの生活では経験できなかったこととか、自衛隊に入隊したからこそ体験できたことなどを通じて、何かを学び取ったという気付きを得る者もいる。NBC緊急避難用マスク SGE150　防毒ガスマスク サリン対応　フルーフェイスタイプ　フェルター付き　核放射性粉じん/ウイルス//細菌/催涙ガス　緊急避難 用　　M/L成人男女この写真は民間バージョンだが、構造はほぼ同じだ。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.09.05

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  【武器授与式】～自衛官になったと思い知らされた行事～

  ※ここからは広告を含みます。​​​​​区隊長「銃っっ」自分「銃っっ」１か月も経たない以前は普通の高校生だった自分が、３月末に陸上自衛隊に入隊して曹学前期教育が開始されて１週目だったか、2週目だったかは記憶にないが、​それくらい入隊後すぐの時期に「武器授与式」という行事​があった。前回のブログ記事で「自衛官になったと思い知らされたこと」と題して私が生まれて初めて手にした実銃である「64式7.62mm小銃」のことを書いた。そして、この小銃が「私が自衛隊に入隊して前期教育で訓練で使用するために渡された」と書いたのだが、「渡された」と言っても訓練する時に武器を保管している部屋から「はい、どうぞ～」なんてただ手渡されるなんてもんじゃないのだ【武器授与式】という行事を行って、新隊員一人ひとりに区隊長が「銃っっ」と言いながら手渡すのだ武器授与式という行事の概要は、以下の様な要領だ。新隊員全員が整列させられる。通常、服装は区隊長以下全員が常装（制服）だ。その整列した新隊員の列の前方に、全員分の小銃が並べられているテーブルがあり、区隊長はテーブルの横に立っている。通常、区隊付と呼ばれる陸曹の長の隊員が、一人ひとりの新隊員の名前を呼ぶ。呼ばれた新隊員は、「はい、〇〇候補生っ」と大声で言ってから区隊長の前まで歩いて前進する。銃が並んでいるテーブルには、通常、第１班長が立っていて１丁ずつ、呼ばれた新隊員の小銃を区隊長に手渡す。そこで、冒頭にあるように区隊長が「銃っっ」と大声で手渡すのだが、​なんとっ、区隊長は片手で小銃を持ち、勢いよく新隊員の正面に突き出すのだ​そして、小銃を受け取る新隊員は、「銃っっ」と言いながら受け取るのだが、​新隊員が両手で小銃を持ち、正面に突き出された小銃を奪い取るように、​カチャッと小銃から音がするくらいの勢いで、受け取るのだそれから受け取ってすぐに、小銃を自分の顔の正面まで斜め上に小銃を少し持ち上げて、小銃の横の金属部分に刻印されている固有番号を、これまた大声で読み上げるのだ（↑こちらの面の「ブリップ（握把（あくは）という名称）」の上部にあたる金属部分に、武器の官給品である意味の桜マークに中心にWの文字があるデザインと、固有番号が刻印されていたと記憶している。）「奪い取る」という動作については、私が現職自衛官だった頃に、特にその動作の意味を教育されたことはなかったのだが、弾が出て殺傷能力のある本物の実銃を受け取って「国を守るぞっ」という意思を表すということなんじゃないかと肌で感じていた新隊員は、その小銃を受け取った姿勢のまま、左向け左という動作をして左に向いて、歩いて列の中に戻って行くという行事がある。区隊長はこの行事で、新隊員全員分の小銃を片手で持って突き出すという動作を繰り返すのだ。私は過去のブログ記事で紹介しているように、教育部隊で区隊長の勤務経験があるから分かるのだが、結構大変だ新隊員にとっては、この行事を通して、初めて手にする実銃の重量感、金属部分の冷たさ、整備用油脂の特有の匂い…等々を一人それぞれの実銃を持ったという実感が湧くとともに、「あ～、とうとう自衛官になってしまったんだな…」と責任感というか、諦めというか…様々な感情の中で、思い知らされることになるのだ。G&G　Type 64 BR 　64式小銃　メタルレシーバー　木製ストック　ETU コントロールユニット付き【店内全品3％オフクーポン】楽天で購入数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.08.29

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  自衛官になったと思い知らされたこと

  ​​​​​​​​​​​​​​​​​​今日は、8月27日今年、自衛官候補生や一般曹候補生として、自衛隊に入隊した隊員は、前期教育を終えて、各職種教育を受ける後期教育中だろうと思う。おそらく、後期教育が開始されてから約１か月ほど経過しただろうから、新しい駐屯地や教育隊、教育部隊の環境に慣れ、教官たち、同期の隊員などとも打ち解け始めた頃だろう。あるいは、新たな環境や人間関係に慣れることが未だにできずに、苦しんでいるのかもしれない例え、後期教育中の者で環境や人間関係に慣れていないとしても、大抵はその場所で一生、仕事をし続けなければならないのではなくて、後期教育が修了すれば配属先部隊へ異動となって、また新たな環境や人間関係が始まるので、心配はいらないさて、タイトルにある【自衛官になったと思い知らされたこと】だが、私の場合、大学に進学させてもらえるような家庭環境ではなかったために、高卒で自衛隊に入隊したのだが、それまで高校生だった自分が、【自衛官になった】のだと思い知らされたことは、「​​実銃​​」を渡されたということだ。上の写真は当時、私が自衛隊に入隊して前期教育で訓練で使用するために渡された​64式7.62mm小銃​（ろくよんしき7.62ミリしょうじゅう）だ。現在の前期教育では、89式5.56mm小銃（はちきゅうしき5.56ミリしょうじゅう）を使用しているのだろうと思う。​私が、初めて89式5.56mm小銃を​手にしたのは、戦車部隊で３等陸曹に昇任して勤務していた頃だった。この「64式7.62mm小銃」が、私にとっては生まれて初めて手にした実銃だった。もちろん、野外で訓練をする時、戦闘訓練をする時などには、弾が出ないモデルガンの様な物を使うのではなくて、実弾を射つ射撃訓練や射撃検定の時に使用する同じ小銃を、泥まみれになったりする戦闘訓練で使用する。普段、戦闘訓練で匍匐前進したり、転んだり、自分と一緒に泥まみれになっている銃で実弾を射つのだから、射撃前はしっかりと銃手入れする時間を与えられるのだが、​「本当にこの銃で実弾を射っても大丈夫なのかっ」​と内心は誰もが思いながら、初めての実弾射撃をすることになるのだそして通常、誰もが問題なく射撃訓練を終了するその位、この「64式7.62mm小銃」は、信頼性がある銃だと言っても過言ではないこの小銃の概要は、以下の通りだ。「1964年に制式採用された戦後初の国産小銃である。開発と製造は豊和工業が担当し、自衛隊と海上保安庁で採用された。アサルトライフル、もしくはバトルライフルに分類される場合がある。日本人の体格を考慮した設計となっており、命中精度を高めるために二脚を標準装備する。また、連発時の命中精度向上を図り、緩速機構による低発射速度や横ブレ・振動を防ぐ部品形状・配置を採用した。1984年度における製造単価は約17万円。弾倉はダブルカラム（複列）式で最大装弾数は20発。弾薬は有事の際に在日米軍との弾薬を共用する事を考慮し、当時のアメリカ軍が配備していたM14と同規格の、いわゆるフルサイズ小銃弾の一種である7.62x51mm弾を使用した。この弾薬は反動が強く、フルオート射撃に向かないため通常は装薬を減らして反動を抑えた減装弾を使用する。この7.62mm弾の採用は、当時採用されたばかりだった62式7.62mm機関銃との弾薬の統一化も含まれていた。」種別 自動小銃口径 7.62mm銃身長 450mmライフリング 4条右回転（254mmにつき1回転）使用弾薬 7.62x51mm NATO弾装弾数 20発（箱型弾倉）作動方式 ガス圧利用（ショートストロークピストン式）、ティルトボルト式全長 約990mm重量 約4,300g（弾倉及び付属品を除く）発射速度 最大約500発/分（450発/分）銃口初速 約700m/秒（減装薬）約800m/秒（常装薬）有効射程 400m（資料源　ウィキペディア）上記の内容は、インターネットで検索したり、スマホでググると、もっとこれ以上の情報が出てくる。今は、スゴい時代だ。数年前は、重量だの有効射程だのは、外に出してはならない情報だったハズだが…もう陸上自衛隊では使用していない銃だから、もう良いということなのか何も、私が古い資料や隠し持っている教範（実際、そんな物はないが）から転載したのではない。​ということで、89式5.56mm小銃が採用されるまでの、長い期間に自衛隊に入隊した者にとっては、この「64式7.62mm小銃」は、​思い出深い銃なのだ。そういうこともあって、この小銃のモデルガンや電動ガンなどには、未だに根強い人気があると聞くG&G　Type 64 BR 　64式小銃　メタルレシーバー　木製ストック　ETU コントロールユニット付き【店内全品3％オフクーポン】楽天で購入数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

  2020.08.27

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  自衛隊の専門用語「スッキリしたっ」（幹部自衛官編）

  タイトルを【自衛隊の専門用語】としてブログ記事を書いてみたいと思う。今回の専門用語は、自分が飛行幹部候補生1等陸曹という階級に昇任して、幹部自衛官としての仕事をするようになってからの出来事の中で、「ん⁉　これって自衛隊でしか使わない言い回しだよなぁ～」と思ってしまった内容を紹介しようと思う。さて今回、紹介する自衛隊の専門用語とは、【スッキリしたっ】だ。こんなに事前に説明の行があって、「スッキリした」かよーーーと思われるかもしれないが…この「スッキリしたっ」とは、我慢しきれずにトイレに駆け込んで、やっとのことで大の方を済ますことができた時の感想ではないこれは私が初めて陸上自衛隊航空科部隊に配属された頃に、まだ幹部候補生学校に入校前であって幹部自衛官ではなかったのだが、配属先の全員が幹部自衛官であって、業務内容も幹部自衛官としての業務であったことから、幹部自衛官任官前であっても​幹​部自衛官としての仕事​​を与えられていた。その数多くの「幹部自衛官としての仕事」の中には、文書を作成し、関係部署や上級部隊へ送るといった業務があった。もちろん、その文書は自分で好き勝手にパソコンで作成して、関係するところに配布したりできるものではなくて、まず、自分の​直上の上司​に見てもらって指導をいただき、自分の部隊内の​関係する上司​のところに足を運んで同じように見てもらって指導をいただき、文書の誤植がないかとか、表現が適切かとかを点検をうける​文書審査する隊員​の審査を受けて、自分の部隊の​副指揮官​に見てもらって指導をいただき、そうして、やっと…自分の​部隊長​のところに直接、その文書を見ていただいて指導をいただき、問題がなければサインや印鑑をいただくことができる。しかし、それで終わりではなくて、その文書を関係部署や上級部隊に送るために、まだまだ作業がある。その文書を、自分の部隊の発簡（はっかん）文書として正式な文書とするために、通常、文書審査してくれる隊員のところにある発簡番号簿という簿冊に、その文書の件名などを記入して文書の番号を決める。その文書の番号をパソコン上で文書に入力してプリントアウトして、配布する関係部署や上級部隊分の部数をコピーしたりプリントアウトしたりと～などなど、書類の作業をしなければならないのだ…この文書を作成する一連の業務のことを「文書要務」という。この「文書要務」の説明の中にでてきた「直上の上司」「関係する上司」「文書審査」「副指揮官」「部隊長」という上司に、まるでスタンプラリーのように指導を受けて、文書の中に訂正する部分や文書の作り直しがあった場合には、その都度修正して指導を受けて（通常、その都度、書き直しして）行って、「部隊長」の指導が終わればやっと文書は完成ということになるのだが、自分が起案した文書の中の「文章」が​複雑​だったり、​表現が曖昧だったりした場合​に、各上司の指導を受けて「こういう文章にしたら」とか、「ここの文章は、こうだろう～」とか、通常、​​赤ボールペンや赤青鉛筆の赤鉛筆の方で書き込んでいただくことが多い。そんな時、複雑だったり曖昧な文章の表現だったと上司が感じた文章表現を、簡潔に書き直しができたら文章の指導をしてくれた上司は「ん～、これでスッキリした」と言う人がほとんどだったこれは、文書の指導の際に「スッキリした」と言えとか定められたものでは全くなくて、誰が「スッキリした」と言い始めたのかも全く分からないしかし、私の経験上、陸上自衛隊では全国のどの地方であっても、職種が違っても、文書の指導をしたり受けたりする時に「スッキリした」を共通の専門用語のように使っていた。読者からは「ウケるぅ～」との感想が聞こえそうだ～『メンタルダウンしそうなほど追い詰められている自衛官へ【心が折れる前に逃げよう！】』現職自衛官の方の中に、朝早く出勤し、夜遅くまで仕事して帰宅するのは日付が変わる頃というブラックな仕事関係、パワハラ上司、セクハラ上司や同僚にストレスを抱えている隊員はいないだろうか？この世で最もブラックな組織である自衛隊を退職しちゃうのが一番良いが、どうしてもまだ自衛隊にしがみついてなければならない人には、一読の価値ある一冊だこの本に書いてあることを少しでも意識すれば、明日の朝に出勤したくない気持ちの自分の背中を押してくれるかもしれない。あるいは、キッパリ自衛隊に見切りを付けて新しい自分になろうと決心できるかもしれない。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​​

  2020.08.26

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その34

  自衛隊この国営ブラック企業 隊内からの辞めたい死にたいという悲鳴 [ 小西誠 ]というこの本の219～225ページに書かれている「結　語　　自衛隊はどうあるべきか？」について述べてみたいと思う。実際にこの本を手に取って読んでみていただきたいとも思っているのだが、この「結語」は7ページにわたって書かれている。そして、このタイトルである『自衛隊はこうあるべき』とハッキリと述べられているのは、「最初の2ページ」と「この著者が4つの持論を述べている内の2つ」だけで、他の半分以上は著者の持論だ。「最初の2ページ」の主要な部分を抜粋すると、・冷戦後、「脅威を喪失」した自衛隊は、地域紛争論・テロ脅威論・北朝鮮脅威論・中国脅威論などという「新たな脅威」を次々と造り上げて（でっち上げて）、これらの提言を無視し、着々と増強してきたのだ。・このような歴史を見ると、自衛隊と安保（日米同盟を含む）をめぐっては、いかなる「歯止め論」（現実的政策なるもの）も何の役にも立たないことだ。・今日の日本と世界をめぐる安保論・平和論には、「現実的提案」などというものでは太刀打ちできないことが明らかであり、根本からの反戦論・平和論の構築が必要であるということだ。そして、「筆者は、この根本からの平和論・反戦論の構築のために、この書籍ではいくつかの提言を行っている」と書かれていて、以下の4つの提言がある。①自衛隊創設以来の政府・自衛隊が唱えてきた「脅威論」というのは、絶えず軍拡のための口実でしかなかったということ。②自衛隊内には、現在、パワハラ・いじめなどの暴力が蔓延し、創設以来の最大の深刻な危機に直面しているということ。③民主主義社会、命と人権を尊重する現代社会では、対外戦争ー侵略戦争ー大国間の戦争は、不可能の時代に至っているということ。④このような冷戦後のアメリカの戦争は、アフガン・イラクという、かつてアメリカが歴史的に経験したことのない「泥沼化した長期の戦争」になり、兵士たちの崩壊（「米軍の崩壊」と言われている）と同時に、アメリカ自体のベトナム戦争以上の歴史的大敗北が進行しつつあるということ。この4つの提言の内、『自衛隊はこうあるべき』とハッキリと述べられているのは、①と②だけだ。解説してみると、抜粋してみた「最初の2ページ」の主要な部分を見ると、やはり「反戦自衛官」という思想をお持ちの著者ならば、「こう言ってくるだろうなぁ～」と思う内容になっている。『「脅威を喪失」した自衛隊は、地域紛争論・テロ脅威論・北朝鮮脅威論・中国脅威論などという「新たな脅威」を次々とでっち上げて軍拡してきた』と主張しているが、「安全保障上の脅威」とは、我が国を取り巻く国内外情勢によって刻々と変わっていくものであって、ずーーーーーっと同じものが脅威として存在するワケではない「人類の歴史は戦争の歴史」とシンプルに表現する人もいる位だから、耳にしたこともある読者も多いだろう。この著者が言っている様な「太平洋戦争で日本は過ちを犯した」とか「自衛隊は軍隊で違憲」とか「憲法9条があるから日本は平和を維持してきた」とか「憲法改悪反対」とか、進駐軍が日本人に押し付けた歴史認識が現在の教科書に反映されてしまっていることや日本国憲法は進駐軍が押し付けたものということを知らない人には、刻々と変わっている我が国を取り巻く国内外情勢、進駐軍が押し付けた昭和時代の歴史感ではなくて真実の歴史に目を背けることなく、もっともっと、もーーーっと、勉強してもらいたいと思っているそして、自分の国に迫っている周辺諸国による脅威とは何なのかということを他人任せにしないで、しっかり意識して、国として予算をつけてまで必要なものは何なのか、それを主張している政党はどこか、ということを注目しておいて、選挙があったならば投票に足を運んで自分の意思を反映できるような大人になるべきだと思う。決して「憲法9条があるから戦後の日本は戦争がなかった」のではない日米安保条約という後ろ盾があり、自衛隊という実行力を持っていたから、他国が日本の領土、領海、領空に簡単に侵攻できる状態ではなかったからである。日米安保条約と自衛隊という組織のない「丸裸」な状態ならば、簡単にケガもするし、蚊にも刺されるに決まっている次回は、この「結語」の内容で、「この様に書かれているが、そうじゃないんじゃないかなぁ～」という部分がまだまだあるので、そのことについて書こうと思う。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​

  2020.08.22

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その33

  自衛隊この国営ブラック企業 隊内からの辞めたい死にたいという悲鳴 [ 小西誠 ]というこの本の181ページから書かれている最終章である「第５章　マスメディアが報じない自衛隊の実態」と題して書かれている７つの中項目の内、二つ目の・制服組主導の「尖閣」上陸作戦の秘密教範について述べてみたいと思う。187～192ページにかけて、この中項目として書かれている内容の​要点​とは、①　陸上自衛隊の最高の教範として『野外令』という教範がある。②　この教範には「用済み後は、確実に焼却する」と明記されており、閲覧は部内においてのみで事実上「極秘」扱いだ。　2001年1月、全面的に改定された。極秘のうちにである。　旧『野外令』は、秘密扱いではなかった。　1985年の前『野外令』から、国会や報道機関にも開示されなくなった。③　新『野外令』で追加された「離島防衛作戦」には、「事前配置による要領」と「奪回による要領」の２つがあると書かれている。　冷戦が終わり、「旧ソ連軍の日本侵攻はない」として陸自が新たに主要な作戦として策定したのが、「奪回による対処要領」としての「上陸作戦」だ。④　「離島防衛」「上陸作戦」という自衛隊制服組の長年の夢が、先島諸島（与那国島）などへの軍事基地の建設、水陸機動団の創設、水陸両用車やオスプレイの導入…　これらは、西方重視＝沖縄重視戦略の下、中国との緊張がことさら煽られ、これらは作られた「緊張政策」＝新冷戦である。といったところが要点なのだが…この中項目の要点として書き出した部分だけでも、​​ツッコミどころ満載である​​そもそも、この『野外令』という教範は、「閲覧は部内限り」という教範で、部外者は持っているハズがない本だそれなのに、元空自隊員だとしても部外者である著者は、「防衛庁（当時）に対し情報公開を求めた際に入手した」とこの本に書いてあり、​「防衛庁が返却を求めてきたが著者は拒否して、持っているハズがない教範を持ち続けている」​ということが書いてある。これって…​​立派な犯罪なのではないだろうか​​「返せという物を返さない」って…幼稚園児、保育園児でも悪いことだと解ることなんじゃないのかそれから、上記の②に書いてことだが、「野外令という教範は、2001年1月、全面的に改定された。極秘のうちにである。」ということについては、そもそも「部内限り」の教範なのだから、いつ、どのタイミングで教範を改定しようが、部外者には全く関係ない「野外令」という教範は、陸上自衛隊の作戦という戦い方やそれに付随する情報や兵站、広報、衛生…といった様々な大枠の関係事項が書かれていて、数多くある教範の中で主軸となっている教範だ。例えて言えば、​「野外令」という教範は樹木の幹で、幹から分かれた大きな枝に値する教範、更に枝分かれした枝に値する教範…​​という様に内容が枝分かれした教範が数多く存在する、というイメージだ。​防大出身の高級幹部自衛官が露の関係者に自衛隊の教範を流したなんていう馬鹿者や装備品の性能などの情報データを流出させた馬鹿者や職場で作った業務上のデータを共有ソフトに流してしまった馬鹿者などなどが出るから、情報の保全に厳しくなった経緯がある。「自衛隊は軍隊ではない」という組織だが、自衛隊の任務は「直接侵略、間接侵略から我が国を防衛する」ことが任務である自衛隊にとっての敵は、そういうことができる他国の組織だ。その敵とは、現在のところ「軍事組織」であり、それに勝つために自衛隊は、その軍事組織以上の実力を持っていなければ、任務達成できない。その陸上自衛隊の戦い方は「こうですよ～」なんて、国内外に事細かに情報公開する軍隊なんてあるハズがない「情報公開」すれば、全てが出てくるなんて、子供が考えるようなレベルだ次に、③に書いてあることだが、「冷戦が終わり、「旧ソ連軍の日本侵攻はない」として陸自が新たに主要な作戦として策定した」とある。この著者は、本気でこんな事を考えているのだろうか「～はない」なんて、いつ、誰が決心したのか　断定したのか日本とロシアとの歴史上の関連性、ロシア人の国民性などを考慮したら、上記のような考え方が出てくるハズがない「日ソ中立条約」というものがあったのはご存じないのだろうかこの条約は、日本とソビエト連邦（以下ソ連）が1941年（昭和16年）に締結した中立条約であり、外交文書に記載されている「日本国及ソヴイエト連邦間中立条約」が正式名称となっている。その概要は、相互不可侵および一方が第三国に軍事攻撃された場合の他方の中立などを定めた全4条の条約本文、および、満州国とモンゴル人民共和国それぞれの領土の保全と相互不可侵を義務付けた声明書から構成されていた。（情報原　ウィキペディア）大東亜戦争末期、この条約があるにも関わらず旧ソ連は、一歩的に破棄し、旧満州、樺太、千島列島方向から侵略して対日参戦し、日本人に対して筆舌しがたい行動を行った。「ロシア人」の民族性とは、こういうものだ。「要するに、満州・北朝鮮におけるソ連軍の日本人虐待は、​口ではいい表せないほどひどいものだった。暴行と強奪は日常的だった。そして残虐な行為を犯した。・・・とくに野獣のように乱暴なやり方で女を奪い、抵抗するものは片っぱしから殺した。ソ連軍の兵士たちが日本の女にしたことは、いまでもぞっとするほど残虐なものだった」​・・・（以下、略）」と述べている。（ウィリアム・ニンモ氏の著書　『検証・シベリア抑留』　加藤隆訳　（時事通信社　１９９１年３月発行）第４７頁）【中古】検証-シベリア抑留/時事通信社/ウィリアム・F．ニンモ（単行本）この著者は、そのプロフィールにもあるように「反戦自衛官」であったことから、進駐軍が敗戦後の日本に強要させた「黄色人種の日本人が白人西欧諸国に対し、二度と歯向かわせない」という思想、歴史認識を真に受けている。日本人が周辺諸国の各民族からどんなことをされたのか、その民族性や事実に目を背けることなく、もっともっと、歴史から学び取ってもらいたいものだそしてこの様に、この中項目でも、前回のブログ記事で書いたように、何回も読んでみても本のタイトルである『自衛隊のブラックさ』という内容に全く繋がってはいないこの著者の持論がつらつらと述べられており、読んでいると今回の記事に書いた様に、「こんな事をして、この著者は犯罪を犯しているんじゃないか」と気付くほどであるこの第5章には、他に5つの中項目があるのだが、この先に同じように記事に取り上げると、どれも「「自衛隊のブラックさ」に繋がっていない」という結論に至るだけなので、この第5章についての記事は、今回で終わろうと思う今回の記事に登場してきた教範『野外令』は、「部内限り」の本であることから、陸上自衛官でない限り持っていないハズの本である。しかし、『野外令』という教範を理解するのに分かりやすい良書がある。「孫子の兵法」を題材にした勝利する方法、ビジネス本、自己啓発本などが多数、世に出ているのだが、「孫子の兵法」に代わって、「『陸上自衛隊の野外令という教範』を題材にしたら、どんな本になるのか～」という様な本だ本書の説明として抜粋したものだが、「『野外令』とは、国土防衛作戦に任ずる部隊運用の原理・原則を述べた、各種教範の頂店に位置する。米陸軍のマニュアル「Operations」と旧陸軍の体験と反省を踏まえて「作戦要務令」の一部を取り入れた。2600年にわたる人類の戦いの教訓から紡ぎだされた『戦いの原則』とは何か。日本の戦国時代からフォークランド紛争まで、勝利を導きだす英知を陸自教範が解き明かす。」この本は、税込みで1,080円で購入できて、そんなに高価な買い物しなくても読めるので、試してみてはいかがだろうか数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​

  2020.08.18

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その32

  自衛隊この国営ブラック企業 隊内からの辞めたい死にたいという悲鳴 [ 小西誠 ]というこの本の最終章は、「第５章　マスメディアが報じない自衛隊の実態」と題して181ページから書かれている。だが、前回のブログ記事で書いたように、何回も読んでみても本のタイトルである『自衛隊のブラックさ』という内容になっていない。181～187ページの間で・中国の防空識別圏設定で無知をさらす国会とマスメディア という中タイトルで記述がされている。2014年に中国が独自に防空識別圏ADIZを設定したというニュースがあったのだが、記憶されている方も多いのではないかと思う。それに対する日本政府と国会内での対応について書かれていて、著者が、元空自隊員でレーダーサイト勤務者の経験がおありのようで、著者の「個人的声明」がやや字体のポイント数を小さくして、約3ページにわたり展開されているのだが…その内容が良く理解できない、理解しにくい内容だ…その「個人的声明」とは、『改めて国会両院の「中国による防空識別圏設定に抗議し撤回を求める決議（2013年12月７日）を問う！（2013年12月8日）」』細部は、この本の181～187ページの間に書かれていることをご覧になっていただきたいのだが、ザックリというと、中国とは以下の2つの協議が必要だと言っている。・中国のADIZ自体の設定を認め、その「範囲」について協議を行う。・また、そのADIZに侵入した対象国機へのROE（武器使用基準）の協議を行う。この著者のプロフィールにあるように「反戦自衛官」であることから、戦争・戦闘、武力衝突に至る可能性のあるもの絶対反対軍事的な取り決め絶対反対強行的なモノ絶対反対であり、平和第一主義でもって話し合いで解決できないものはない。自衛隊の行動に関わることは絶対反対この様な主義主張の人物の考える範囲であれば、「２つの協議が必要だという内容」が主張されるのは、自然の流れだな～と思う。しかしだ…「中国」という相手の「状況の特質」を全く掴んでいない。そもそも、中国は「平和的な解決」で通用するような国民性なのか中国領土内から見た視線で、日本～太平洋・東シナ海方向を見た時の中国が設定を主張してきた地域的特性と範囲の意味するものとは現在の中国の経済力を背景に持っている軍事力で狙っている目的は何かそして、中国がADIZの設定をすると主張してきたのは、なぜその時のタイミングだったのか戦後の日本が進駐軍に植え付けられた「戦争を起こした日本が全て過ちだった」という何でもかんでも「軍事アレルギー」を示す人の思想ならば、現在の日本の平和と独立を守る国防上の実際の脅威というものは目に入るハズがない我が国の領土・領海・領空を脅かす他国の軍事力が迫ってきていても、「日本には戦争を放棄している憲法第9条があるから大丈夫」と言っていて何もしないで指をくわえて傍観していればいいと思っているのだろうかおそらく、この「個人的声明」を受け取った政府は、一応、内容を拝見はするだろうけども、「本国会決議に対する反対申し出の集計」という単なる集計数字に1つ加算されておしまいという気がするそして、この『中国が防空識別圏ADIZの設定を主張』という内容が、本のタイトルである『自衛隊のブラックさ』と関係があるのだろうか私には、全く関係性がないと思うのだが…数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.08.09

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その31

  ※ここからは広告を含みます。​陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その10​というタイトルの書き込み内容から、上の本を読み進めていくと、湧いてくる疑問を記事にしてきた。「この本を読み進める」ようになった理由は、この本のプロローグに私のブログの書き込み内容が、全く事前連絡も承諾も無しに勝手に転載されているのを見つけて、『良くも悪くも、こんなド素人の書き込みブログの記事を約１０ページにも渡って転載したもんだなーーー💩』と思ったのがきっかけだった。また、本の内容が「何でこんなアホなことを自衛隊の上司はさせるんだ」「何で自衛隊の上司は、こんなアホな態度をとるんだ」という疑問が浮かんでくるのだが、そのケースでの自衛隊の上司側の狙いというか趣旨などを、私の経験を踏まえて説明するような記事にしてきた。自衛隊という組織では、「こんな事があった」「こんな事をされた」という出来事しか、この本では述べられていない印象で、ただただ馬鹿なことを隊員にさせる組織という印象だけが残ってしまうような気がした。そして、この本の最終章は「第５章　マスメディアが報じない自衛隊の実態」と題して、181～218ページにわたって書かれているのだが、本のタイトルである『自衛隊　この国営ブラック』というタイトルに相応しい内容になっていない気がしている。先月の7月までには、ワリとブログの更新をしてきたのだが、この第5章に差し掛かった時に、ず～っと何回も何回も読んでいるのだが、捉えどころが無くてブログ記事にならなかったのだ。プロローグ、第1章～第4章にかけて「自衛隊のブラック企業ぶり」が書かれてきているのに、「反戦自衛官」と主張する著者の持論が展開されているだけ、の内容になっているだけである。第5章内の中タイトルの内容からして、どうなのかと思ってしまう。・中国の防空識別圏設定で無知をさらす国会とマスメディア 181ページ～・制服組主導の「尖閣」上陸作戦の秘密教範 187ページ～・シビリアン・コントロールの崩壊 192ページ～・「テロ脅威論」に屈服するマスメディア 196ページ～・「想定外」の自衛隊の原発災害出動 204ページ～・原発55基も抱えて「日本防衛！」が可能だったのか？ 209ページ～・日米壕の集団的自衛権による日本の「砲艦外交」 214ページ～「どんなに「ブラックさ」からかけ離れているのか」という細部は、次回の書き込みにしようと思うのだが、ご興味を持った読者の方には自衛隊この国営ブラック企業 隊内からの辞めたい死にたいという悲鳴 [ 小西誠 ]を読んでみていただきたいと思う。私には、中タイトルを見ても「ブラックさ」が感じられないのだが…数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.08.05

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その30

  ※ここからは広告を含みます。この本の154～172ページには「危機に瀕する防衛大学校」というタイトルから始まって、「全校で保険金詐欺が横行する防大」「はびこる防大のリンチ・いじめ事件」「田母神ショウグンのトンデモ語録」「「UFOが原発危機を救った」という防大出身幹部」というタイトルで、防衛大学校という学校の​​現実​​が述べられている。これらを読んだ親としては、「自分の子供を防衛大学校というものに受験すらさせたくない」「防衛大学校というものに近づけさせたくもない」と思うに違いない是非、手に取って読んでみていただきたいと思う。私の経験上、・防衛大学校という入隊の仕方で入隊した隊員である上司・同じ職場の同僚でもあった防大出身の先輩・私の幹部任官期別とほぼ同期の防大出身の同僚・私が学校教官時代の防大出身の隊員である教え子たちと私の階級の上から下までの防大出身者を数多く見てきた。なので、これはまた「防大関連の名称タイトル」を立ち上げて、たくさんのブログ記事が書けるほどのネタをもっている今日は、私が自衛官時代に転勤によって様々な職場を経験したのだが、同じ職場の同僚でもあった防大出身の先輩や後輩がほぼ全員、口を揃えて言っていたことを思い出すので、そのことを書きたいと思う。その「ほぼ全員、口を揃えて言っていたこと」とは、​「防大のＢはバカのＢ」​ということを、ほぼ全員が言っていた解説をすると、上の赤太字の「防大＝ＢＯＵＤＡＩの頭文字Ｂ」と「バカはローマ字表記するとＢＡＫＡだから、その頭文字はＢ」で「同じＢだ」ということだ。そして、「防大のＢ」とは、入隊コース別の幹部自衛官の教育訓練上の区分として、アルファベットを使って区分されている。（以下は陸上自衛隊の場合であり、海上自衛隊と航空自衛隊の知識はないので、ご了承願いたい。）・防衛大学校出身者　Ｂ・一般大学、大学院出身者　Ｕ・陸士、陸曹の隊員が通信制や夜間大学を修了して大学卒業者として幹部候補生を受験した者　Ｕ’・中卒、高卒の学歴の陸曹、あるいは一般大学卒後に大卒だが一般曹候補生か自衛官候補生として入隊し陸曹になった者が部内選抜幹部候補生試験を合格して幹部自衛官に任官した者　Ｉ・陸曹で３曹または２曹の階級の者が陸曹航空操縦学生としてヘリコプター操縦士になった者が幹部自衛官に任官した者　Ａということで、防衛大学校出身者はＢなので、「防大のＢはバカのＢ」と言っていたのである。少し、ややこしいことなのだが、幹部自衛官としてどんなコースであれ任官すると、​​​人事上の管理区分はＡかＢのアルファベットで区分​​​されている。実は、過去のブログ記事でも触れているのだが、この記事だ​やっぱり学歴社会か…​​・防衛大学校出身者Ｂ、一般大学、大学院卒であるＵ、Ｕ’　「Ａ幹部」​​・Ｉ、Ａ　「Ｂ幹部」​これは完全に学歴による区分だ。例えば、​「Ｂ幹部」の隊員​が、指揮幕僚課程ＣＧＳ、幹部特修課程ＦＯＣの受験勉強のために家族との時間を断ち切って勉強し、更に、正月の休暇期間であっても各職種学校で実施される受験合宿に参加して職種学校に寝泊まりしながら家に帰らず勉強して合格し、卒業しても、「Ｂ幹部」の隊員という者は、​一緒に合格してＣＧＳとかＦＯＣに入校した「Ａ幹部」の同期を追い越すことはできない​ことになっている。しかも…この受験の時期において、「奥さんに浮気されて離婚」という実話もあった…話を始めに戻して、「防大のＢはバカのＢ」の意味に触れてみよう。この本の156ページ中間付近に​​『（文武両道と称しているが、講義時間、学生のほとんどは「居眠り」していることで知られている。）』​​とある。実は、全くその通りだ防衛大学校での教育訓練は、座学の他にも野外で体力を使う訓練が多い。例えば「戦闘訓練」のような自衛官候補生や一般曹候補生が入隊直後に実施するような訓練がある。ということは、小銃を使用することになるので、武器の分解結合などの武器訓練もある。そして、校外活動として運動部の入部が義務付けられている。そんな体力勝負な課目や訓練は、体力消耗するので当然、眠くなる。防衛大学校は、赤点のスレスレの成績であっても、とりあえず進級すれば卒業できるし、中には進級できずにダブった者もいると聞いたことがある。そんなスレスレの成績でも、毎月しっかり手当という給料をもらえるのだから、スキがあれば睡眠時間を確保してやろうとして居眠りする習慣になってしまう。その結果、勉強しようという意欲が一般大学の学生に比べるとかなり低い勉強する意欲なんか全く無くても良いということになる。その証拠に、防衛大学校を卒業した後に、幹部候補生学校、その次は各職種学校へと教育入校するのだが、私が職種学校教官だった頃、​防大出身の学生はほぼ全員、授業が始まった途端に居眠り​をする防大出身の学生は​「授業は寝る時間」​​「居眠りすることが仕事」​いうことが​常識だと体得​してきている。155ページの始めの方に『「学生舎生活における集団生活は、人格形成教育の中核」であり、～（略）』とあるのだが、その​防衛大学校での教育訓練の結果、こんな​低能で無能な幹部自衛官が出来上がる「低能で無能な」と言えば、過去のブログ記事で書いた『無能な副隊長』は防大出身者だった​陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その２​こんな防大出身の「Ａ幹部」が、階級だけが上がっていき、「低能で無能な」まま部隊長になってしまうのだから、陸上自衛隊という組織は​ヤバい​ということが分かっていただけるのではないだろうか。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​

  2020.07.11

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その29

  この本の136ページから146ページの間に、自衛隊を相手に損害賠償請求や裁判の実例が列挙されている。是非ともご覧になっていただきたい147ページからは『第4章　田母神的トンデモ人格を造る自衛隊教育ー旧日本軍以来の訓育と精神教育による「洗脳」』というページが始まっているこれらを読んでいくと、「ん～、どうかなぁ…」とか「そうとも言えないんじゃないのかな…」と疑問に思ってしまう内容がある。やはり、​視点が違うのではないか​と思われる部分があり、読者の皆さんにも是非とも見てもらいたいと思う。152ページの最初から『命令への絶対服従』ということについて述べている。この本では、『筆者は今回の執筆に当たって、自衛隊関係の全ての法令等を参照したが、これら法令等のどこにも、この「絶対服従」という規定はない。』『例えば、自衛隊法第57条は「上官の命令に服従する義務」として「隊員は、その職務の遂行に当たっては、上官の職務上の命令に忠実に従わなければならない」とし、「忠実に服従する義務」を明記するだけである。』と書かれている。これを読んで私は、「だからどうしたっ」と思うだけである。ただ、この先を読み進めていくと、以下のような記述があり、「なるほど～、ここに結び付けたいのか～」と思われる部分がある。『旧日本軍が兵士に対して「捕虜の虐殺」という違法命令を始め、命令への絶対服従を強制したのは、徴兵制で強制動員された兵士たちを、侵略戦争に動員するためであった。つまり、旧日本軍おいては（ママ）、不正義の戦争に暴力的に動員するためには、兵士の「命令への絶対服従」という理不尽な軍紀が必要だったということだ。』と書かれている。旧日本軍は『命令への絶対服従』というものによって、強制動員した兵士を戦争に導いた、という結び方をしたいようだが…私は、様々な歴史観をお持ちになるのは自由であると思う。特に、近代日本の歴史にアレルギー的発作を起こして、目を向けることすらしない学校教諭、世代の人々がいるくらいだから、むしろ興味を持って歴史観を持つべきと思う。まずは、話を元に戻して、自衛隊における『命令への絶対服従』について触れてみよう​​『例えば、自衛隊法第57条は「上官の命令に服従する義務」として「隊員は、その職務の遂行に当たっては、上官の職務上の命令に忠実に従わなければならない」とし、「忠実に服従する義務」を明記するだけである。』​​上記のように『職務上の命令に忠実に～』であって、『絶対』という文字は、一文字も使っていない。しかしだ…例えば、自衛隊教育におけるしつけ事項の一つとして『5分前行動』というものがある。仮に、『〇時２０分に、Ａ地点に集合せよ。』と言われたら〇時１５分にＡ地点に即行動できる服装、装具などを携行して集合完了するのである。つまり、一人ひとりの行動が5分前に集合完了していれば、人の集まりである部隊として、〇時20分にＡ地点に集合完了できるということになる。この『5分前行動』は、どこの法令、規則などに明記されていない。職務上の命令で、何かを完了させようとするならば、その行動の目標は一段高い所に置く。そうしないと、十分に命令の内容を達成できないものなのである。したがって、『上官の職務上の命令に忠実に従わなければならない』ので、隊員の意識としては一段高い所に目標を置くので『絶対服従』という厳しい意識を持って行動することになる。これは、どんなコースで自衛隊に入隊しても最初の教育から、自衛官候補生、一般曹候補生、陸曹教育隊、幹部候補生学校など、あらゆる教育の場において、隊員全員の根底に根付いているものなので、改めて問題定義するような内容ではない。そして次に、『命令への絶対服従』が侵略戦争につながったという部分についてだが、そもそも、先の大戦である『大東亜戦争』は『侵略戦争』だったのだろうかこれも、様々な歴史観を持って良いと思うのだが、私はそう思っていない昭和初期以降の我が国の国内外情勢はどうなっていたのかを分析した上で、『侵略戦争』だったと言っているのだろうか私は、「人種差別」が根底にある植民地政策を行っている先進欧米諸国に対し、大東亜共栄圏の平和と繁栄を守るべく、日本が武器を持って立ち向かった戦争だったと思っている。人種差別から読み解く大東亜戦争 [ 岩田温 ]この本が読みやすく、理解しやすいのでおススメしたい。少なくとも、私の世代では中学校、高校の歴史の授業では教えてくれない、あるいは避けられていた部分の近代日本史について書かれているので、自分の見聞を広めるには良書だと思う。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​

  2020.07.02

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その28

  この本の136ページ中間付近の文章に注目していただきたい。​​『繰り返すが、現在、安倍内閣が強行しようとしている、「集団的自衛権行使」による「多国などの防衛」は、明らかに今の自衛隊法が規定する「自衛隊の任務」ではない。自衛隊の任務は、あくまで「日本への直接・間接侵略からの防衛」であり、この主任務（本務）を変えて「他国の防衛」を含む任務へ大幅に変更するのなら、当然、それに基づく「国と自衛官との職業上の再契約」をも改めて行うべきだ。つまり、「再契約」＝「再宣誓」が絶対的条件であるということだ。』​​私は、これを読んで、また「視点が違うな～」という印象を持っている。まずは、最初の赤太字の部分「集団的自衛権行使」について、我が国において実動できる組織とは、自衛隊以外にないのが現状だ。仮に136ページの最後の行にあるように、安倍内閣が集団的自衛権行使の閣議決定をした後、自衛隊法などの大幅改定を行うであろうと思われるけれども、野党などの政権与党にとっては反対勢力を押さえつける力を持っているならば、『自衛隊法』は単なる『～法』なので法改正などやってしまえばよいこと、ただそれだけのことであろうこの流れで、自衛隊法が改正されて、それに謳われている『自衛隊の任務』が「集団的自衛権の行使」を盛り込まれた自衛隊の任務に改正されたならば、改めて「隊員の宣誓」を行う必要は全くないその「改正自衛隊法」を見た防衛大臣以下防衛省、３自衛隊の隊員、職員は、『あっ、「自衛隊の任務」が変わったんですね～、了解』で終わるだけの話である。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.29

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その27

  この本の133ページの中間付近に​『自衛官だけに課せられた​賭命義務​』​とあるので、ご覧になっていただきたい。また、​『警察官などと自衛官が根本的に異なるのは、自衛官が日本で唯一、「命を賭ける義務」（賭命義務という）を任務として与えられている組織だということだ。仕事で「命まで賭けなければならない職業」、これが自衛隊だ。このことは実際、社会的にはあまり知られていない。知られていないからこそ、気楽に青年たちは入隊を志願してくるかもしれない。』​とある。私の経験上、この赤太字の部分である『賭命義務』という呼び方は、初めて聞いた。現場の自衛官は、『賭命義務​』という呼び方はしていないのではないだろうか確かに、『命を賭けなければならない仕事』という言い方はした。私の先輩や上司の中には、自衛隊は「命を賭けてやれる仕事」なんだと誇らしげに言っていた方もいたそれを聞いた当時の私は、「何を言ってんだっ」「俺はヤダねっ」と心の中でそう思っていたが…それでは、警察と消防の宣誓はどうなっているのか　　ご存じだろうか見比べて見ると・警察庁職員の服務の宣誓警察職員の服務の宣誓に関する規則（昭和29年7月1日国家公安委員会規則第7号）​『私は、日本国憲法 及び法律を忠実に擁護し、命令を遵守し、警察職務に優先してその規律に従うべきことを要求する団体又は組織に加入せず、何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従い、不偏不党且つ公平中正に警察職務の遂行に当ることを固く誓います。』​・消防職員の服務の宣誓消防職員宣誓規程（昭和57年10月1日消防規程第1号）​『私は、日本国憲法及び法律を尊重し、命令、条例、規則及び規定を忠実に遵守し、消防の目的及び任務を深く自覚し、その規約が消防職務に優先して従うことを要求する団体又は組織に加入せず、全体の奉仕者として誠実かつ公正に消防職務の遂行にあたることを固く誓います。』​上を見比べるとお分かりになると思うが、警察も消防も共通して『職務の遂行にあたることを固く誓います。』となっている。警察官は消防職員と異なる点として武器の携行、使用を認められていることから、『何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従い、』という部分が明記されているのだろうと推測される。では、自衛隊員の宣誓は、・自衛隊員の服務の宣誓自衛隊法施行規則（昭和29年6月30日総理府令第40号）​『私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。』​​上記の赤太字の部分を、この本では『賭命義務』だと言っているのだろう。​自衛隊員の宣誓をご覧になっていただくとお分かりになると思うが、どこにも『命を賭けなければならない』とか『命を賭けて職務に～』という書き方はしていない。『事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、』を解釈すると、「命を賭けて職務に専念しなければならない」ものなんだということなのだ。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.27

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その26

  この本の117ページの３行目からの文章に注目していただきたい。私は、これを読んで「視点が違っているなぁ～」という印象を持っている。​​​『若い独身隊員たちは「営舎内居住義務」（自衛隊法施行規則第５１条）という規則の中で、勤務時間以外も自衛隊内の営内班（内務班）に拘束されるのだ。つまり、民間で言えば、仕事が終わっても家に帰ることもできないということだ。もちろん、これは独身の隊員たちだけで、妻帯者（営外居住者）は帰宅できる。これは、あまりにも不公平な規則（勤務態勢）であるが、自衛隊ではこれを当然のこととしている。』​​​営舎内居住義務のために営内班（内務班）に居住する隊員は、住民票を陸自隊員ならば駐屯地の住所に、空自隊員は基地の住所に、海自隊員で艦船に乗務するものは艦船の母港である基地の住所にその艦船名なっており、艦船に乗務しないものは基地の住所になっている。ということは、営舎内に居住する隊員が仕事を終えて帰る家とは、営内班（内務班）ということになる。営舎内に居住する隊員がいるおかげで、いついかなる事態にも部隊として即応態勢を維持して行動できる人的戦闘力となっているし、営舎内に居住させる目的にもなっている。部隊に即応するのに十分な人員を配置していなかったために、即応できず作戦が失敗した戦例がたくさんある。朝鮮戦争の開戦初日における韓国軍の態勢が上記の一例であった。現在、自衛隊は多種多様で今まで経験したことのないような任務にも即応して対処しなければならない時代であるから、ますます営舎内に居住する隊員の役割が重要であるハズだ。この様な重要な役割を担っている営舎内に居住する隊員には、食事代、電気代、水道代は防衛予算で賄われていて隊員個人から徴収されることはない。この面では恵まれてた環境で生活できている。なので、この本の記述のように『これは、あまりにも不公平な規則（勤務態勢）である』ということばかりではないと思っている。​視点がずれた捉え方、書き方​になっていると思う。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.24

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その25

  ※ここからは広告を含みます。この本の110ページから114ページにかけて、日本企業の雇用形態において「契約社員」について、​『この日本企業の労働者の使い捨てともいえる雇用形態を、何十年も前に先取りしているのが自衛隊であったことは、あまり知られていない。つまり、元祖「ブラック企業」＝自衛隊から、企業は学んだのではないか？』​と述べられていたり、​『自衛官候補生』​という制度について述べられていたり、​『この自衛隊の「若年定年制」を手本にしたのが、企業の50代以上の「リストラ」の始まりではなかったのか？』​と述べられている。私の経験上、「そうかなぁ～」「そうとも言えないんじゃないかぁ」と疑問が残る内容だと思うのだが…。民間企業の人事担当者が、「自衛隊の任期制隊員という入隊コースをマネて、日本企業の労働者の使い捨てともいえる雇用形態​​、例えば​​非正規雇用とか、契約社員という雇用形態を創り出した」本当だろうか非正規雇用とは、「戦後の高度経済成長期（特にいざなぎ景気から列島改造ブームまでの頃）において、日本の企業は常に人手不足にあり、労働者を囲い込む形で正規雇用が常態化した。さらにそれを補佐する形で農閑期の農業労働者や主婦をパートタイム労働者として雇い入れる形になった。その後、バブル経済崩壊後の平成不況では、企業は、競争力強化の必要性に迫られ、コスト削減の圧力への対応が必要になるとともに、大規模な景気後退を経験したことを背景として、将来の商品需要の不確実性への対応が必要だと認識するようになる。このため、 正規雇用（フルタイム労働）である正社員の採用を抑制する一方、コスト削減のために単純業務に対する安価な労働力の供給源として、また、不確実性への対応のために企業業績縮小期の雇用調整弁として、非正規雇用の従業員（非正社員）を増やすことで労働力をまかなっていくようになっていった。」（情報源　ウィキペディア）つまり、国内の経済状況に応じて、企業の雇用形態が変化していったのであり、具体的には確か、小泉政権の頃に、アメリカを始めとする先進諸国では、日本の様な終身雇用制ではなくて、もっと自由で様々な雇用形態とか働き方があるということで、色濃く出ていたのではなかっただろうか読者の中で、興味がある方がいたら、是非ともこの本を読んでみていただきたい。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.15

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その24

  ※ここからは広告を含みます。この本の98～109ページには、12名の現職幹部自衛官と退職した元幹部自衛官の苦言、訴え、証言などが書かれている本当に大勢の現職自衛官、元自衛官がパワハラなどの自衛隊という職場の腐り具合に、不満と怒りを持っているんだなぁ～と思うこれらを読んでみると、ほとんどの内容は同感できるしかし、この本の103ページに『現役陸自幹部（36歳）』の証言の一部は、​私の経験上、逆ではないのか​と思う内容がある。その内容とは、『能力、士気に格差大で田舎（土着）部隊はレベルが低くはっきりいって頭悪すぎ、役場や農協と同じで地元就職の意識と同じ。反面、都会部隊（大臣直轄部隊）は士気、能力が高く、田舎部隊よりも緊張感をもって仕事をしている。』とある。これは、私の経験上、逆の​「田舎部隊は都会部隊よりも士気、能力が高く、緊張感をもって仕事をしている。」​と思う。私が現職自衛官の頃に訓練主務者として本部勤務していた時、隷下部隊に仕事や任務を割り当てる調整をすると、都会部隊の隷下部隊の訓練主務者からは、「どうして、その仕事、任務はウチがやるんですか（やりたくない。）」​「どうしてもヤレッというなら、やぶさかではない。」​​「やぶさかではないが、どうしてウチがやるのか（しょうがないからやってやるけど。）」​という返答が返ってくるキーワードは「やぶさかではない」だ。説明は必要ないとも思われるが、この「やぶさかではない」の本当の意味は、「〜する努力を惜しまない」「喜んで〜する」といった意味なのだが、本当の意味を逆手にとって​「ヤレッというなら喜んでやるけど、なんでウチがやるんだっ」​という言い方を都会部隊は必ずする。そんな考え方だから、その隷下部隊の隊員の仕事に対する態度も完全に受け身で、やる気が全く感じられない。私の経験上、都会部隊は士気が低い。そして、車両事故とか、隊員が薬物乱用で逮捕者が出るなどという事故が多い。一方で、田舎部隊は、職種の代表として、または自分の部隊の名誉のためという意識があるので、仕事や任務の調整を受けたら「やりますっ　是非、やらせてください　やってみせますっ」という返答が多かった。例えば、他の業務や任務が詰まっていて、都会部隊は一言でムリっと断ってくるような状況であっても、「他の業務、任務でやや困難な面もあるのが現状ですが、～としていただければ、ウチはやれます」という様に、「処置・対策を講じれば、あるいは、この状況を打開するために上級部隊が講じてくれれば、やれます」という前向きな返答が返ってくることが多かった。少なくとも、都会部隊はこの前向きさは、全くなかった（何回も述べるが、私の経験上）なぜなら、都会部隊は「やぶさかではないが、～」が基本的な態度だからだ。したがって、田舎部隊は士気が高く、規律正しいので、事故が少なかった。私はとっくに、自衛隊を退職している立場なのだが、テレビなどで都会の風景やニュースを見ると、決して良い気分にはならない。あくまでも、私の経験上で述べてみたが、意外と同感だと言う現職自衛官あるいは自衛隊OBの読者も多いのではないだろうか数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.13

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その23

  また、前回に引き続き、この本の77ページの現役陸上自衛官（２１歳）の訴えを読んでいくと、『先輩の命令絶対、お茶だしゴミ捨て清掃靴磨き全部、下の仕事。』とある。以前のブログで、自衛隊法という法規があり、その中で「6大義務」と呼ばれているものがある。そして、その一つに「上官の職務上の命令に服従する義務（自衛隊法第５７条）」というものが存在するので、上記の『先輩の命令絶対』は頷けるだろうと思う。その次の部分『お茶だしゴミ捨て清掃靴磨き全部、下の仕事。』はどうだろうかどんなにバカな先輩・上司でも自衛隊という世界では一日でも入隊が早ければ、その人を先輩・上司として崇めなめればならない。例えバカな先輩・上司であっても、「おい、お前っ　お茶だしゴミ捨て清掃靴磨き全部、やっておけっ」と言われたら、「上官の職務上の命令に服従する義務（自衛隊法第５７条）」の義務に背くワケにはいかないという納得の仕方もあるだろう。ここで、もう一つ　付け加えておきたい陸上自衛隊には数多くの教範（教科書のようなもの）の一つに​「野外幕僚勤務」​という名称の教範がある。野外幕僚勤務というキーワードでググってみると、インターネット上ではアップされてないらしい。しかし、国立国会図書館に１９６８年の古書として在庫しているようだ。ご興味があり、閲覧可能な環境の読者ならば、ご覧になってみるとよいと思う。この教範は、指揮官に仕える幹部自衛官向けに「幕僚」という指揮官を補佐する仕事において準拠となる内容を記したもの。この教範の始めの方、第１編　第１章に「幕僚の心得」という部分に６つの項目があり、その一つにこんな記述がある。​『幕僚は、常に指揮官の心情をよく理解し、指揮官の思考環境を整えるとともに、～（略）』​とある。例えば、指揮官である中隊長の中隊長室内のゴミ捨てや清掃、中隊長の半長靴や短靴の靴磨き、中隊長が朝に出勤してきたらお茶を出す　なんていうことを下っ端の隊員がやるのは、『指揮官の思考環境を整える』ということをやって差し上げているということなのだ。この本の80ページの始めの方に『現役女性自衛官WAC（22歳）』の訴えの記述に『先輩のコーヒーカップと砂糖・ミルクの量を覚える。趣味嗜好を合わせてごまをする。』とあるのだが、これは女性自衛官だからこんな目に合うというワケではない。毎日、指揮官の直接下の幹部自衛官や上級陸曹が、お茶だしをするワケには立場上いかないと考えているので、男だろうが女だろうが下っ端の隊員が、「中隊長の中隊長室内のゴミ捨てや清掃、中隊長の半長靴や短靴の靴磨き、中隊長が朝に出勤してきたらお茶を出す」ということをすることになるそして、「どうせなら良い仕事をしたい」　「君はスゴイねと言われるしたい」と考え始めるものなので、「常に指揮官の心情をよく理解し、」この部分には、「この指揮官にお仕えする以上、趣味嗜好を合わせてみよう」と思い立ち、指揮官がゴルフを趣味とするならばゴルフを始めてみたり、タバコを吸う人ならばタバコを始めて、一緒になって喫煙所で休憩して、その指揮官と過ごす時間を一緒にしてお考えを聴き出そうとする…気づけば『趣味嗜好を合わせてごまをする。』ということをする人間になってしまっているそんな経験があるので、自衛隊を退職しているが私は一生、ゴルフとタバコはやらないと決めている数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.12

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その22

  ※ここからは広告を含みます。前回に引き続き、この本の77ページの現役陸上自衛官（２１歳）の訴えを読み進めていくと、『​残留​があって週末外出できないことがほとんど。』という記述がある。この『残留』という用語これも、自衛隊関係者や経験者にとっては、当たり前の内容で何も疑問が湧くことなくスルーして読み進めてしまうことだ。しかし、自衛隊について詳しい知識をお持ちではない読者にとっては、『残留』という用語から何を連想するだろう「中国残留孤児」という、先の大戦が終わったとき、当時の国策により満州に渡っていた日本人たちが命からがら帰国する際、やむなく現地に残してきた子どもたちのことを意味する用語がある。そこから、何となく『​残留​』とは、居残りをさせられるのかなという印象を持つのかもしれないこの『残留』という用語は、「残留基準」という表現で規則で定められていて、その基準に準じた人数を365日、毎日、部隊に残していなければならないということになっている。その規則とは、陸上自衛隊服務細則の第64条に記されている。いつもブログで書いていることだが、スマホやパソコンで「陸上自衛隊服務細則」とググってみると、誰でも閲覧可能なので秘密文書でも何でもない（外出の許可）第 64 条 許可権者は、隊務に支障のない限り、緊急連絡時の操縦手及び営内監視要員等を除き、営内に居住する陸曹及び陸士の外出を許可することができる。２ 緊急連絡時の操縦手及び営内監視要員等の残留基準は、次表のとおりとする。第2項のアンダーラインで強調した部分の『別表』は、スマホやパソコンでググってみると、お分かりになると思うのだが、部隊規模（営内者）という区分を設けて、部隊規模（営内者）51 名以上  緊急連絡時の操縦手 １名　営内監視要員等 ６名部隊規模（営内者）31～50 名 緊急連絡時の操縦手 １名　営内監視要員等 ４名部隊規模（営内者）30 名以下 緊急連絡時の操縦手 １名　営内監視要員等  ２名という様に定められている。この「営内監視要員等」という役割の残留人員って何なのと思わないだろうか「営内監視要員等」って、営内を監視する要員日曜日や祝日で仕事がない日に営内で残留を命ぜられた者は、営内を監視する仕事をしなければならないのかぁ～って思ってしまう表現だ。日曜日や祝日で仕事がない日に営内で残留を命ぜられた者の営内での過ごし方の実態は、こうだ休日に残留となってしまったら外出はできないが、基本的には仕事もなくのんびり休むことになる。ただし、いつでも様々な事態に対応が取れるように基本は自分の部屋にいなければならない。しかし、駐屯地内で駆足（ランニング）や駐屯地内の体育館にあるルームランナーなどの室内運動器具を使って体力作りがしたい時は当直（日替わりで隊員の管理や雑務をする仕事）に一言「どこで何をやってきます～」と伝える程度で大抵は大丈夫だ。なので、ほとんどの残留人員は駐屯地内で走ってるか、もしくは部屋で本を読んだりテレビを見たりしながら1日を過ごしている。しかし、稀に休日の残留でも仕事が命ぜられる場合がある。例えば、駐屯地内に門番である警衛隊の警戒を打ち破って出入り門や外柵を強行突破して侵入してきた不法侵入者が入ってきた場合は、『営内監視要員』の名称に相応しく、営内を監視する要員となって木銃（銃の形をした木製の棒）を持って捕獲に当たることになる。その他に、冬に雪が降った日や、秋に落葉が大量に発生した日などに雪かきや掃除をしたり片づけをしたりなどの雑用をしなければならない。​また、大きな演習や訓練が前後にあると課業時間内に間に合わなかった準備や片づけも命ぜられることがある。ということで、基本は駐屯地内で休みとなるが『営内監視要員等』の名称に相応しい仕事を命ぜられることがあけど、様々な雑用をさせられることがあるので、『等』と最後にという字が付いているのであるこの『等』という文字自衛隊の法規・規則などに本当に数多く登場する。その意味は、「その他、いろいろと書ききれない小さなことが含まれるぞ」という意味だそして、最後に強調しておきたいのは、休日の残留で仕事が命ぜられても、給料は増えない​タダ働きだっ​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​

  2020.06.11

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その21

  この本の77ページに現役陸上自衛官（２１歳）の訴えが書かれている。​『外出には許可が必要。熱出て仕方なく仕事休む→外出禁止。意味のない門限、～（略）』​この太字アンダーラインで強調している部分は、「あっ、そういえばそうだったなぁ～」と思い出してしまった部分だ。この『風邪ひいて熱出て仕事に出れなかったら、外出禁止』ということは、自衛隊関係者や経験者にとっては、お馴染みのこと過ぎるといっていいことなので、「そうだよなぁ～、しょうがねぇなぁ～」くらいで通り過ぎてしまうようなことだ。しかし、自衛隊について詳しい知識をお持ちではない読者にとっては、何故そうなるのかという疑問が残るだけだろうその部分について説明している文章がないこのことについて、少し触れておきたい。自衛隊の指導する立場の者としての『熱出て仕方なく仕事休む』『外出禁止』というように、決定づける理由は、「仕事に出られないほどの発熱がある様な悪化した健康状態になってしまった。」「自分自身の健康管理が悪かった。」「仕事に出られるような健康状態に回復させなければならない。」「完全に健康状態が回復してない状態で、外出したら治りかけの健康状態が悪化するかもしれない。」「完全に健康状態が回復するまでは、外出禁止とする」という思考順序になっている。これが、自衛隊という世界では​当たり前なのだ。どの様に思いますか数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.08

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その20

  この本の64ページ中央付近に『幹部自衛官には、職場に泊まり込まなければならないほどの業務量があり、～（略）』とある。自衛隊に関する詳しい知識をお持ちではない読者の中には、「自衛隊って公務員でしょっ　朝8時から仕事して、夕方5時には家に帰れるんでしょっ　公務員っていいよね～」「仕事が多すぎて職場に泊まり込まなければならないって、そんなわけがないでしょう～」というように思うんじゃないかな～これは、どんなカラクリでこんな事になってしまうのかを述べてみたいと思う。夕方の5時に仕事を終われるのは、部隊長か自衛隊に入ったばかりの新隊員、あるいは営内居住をしている隊員くらいだこの本に書かれている『幹部自衛官は、』に該当する隊員は、部隊長ではない幹部自衛官で部隊長の部下にあたる立場だ部隊長ではない幹部自衛官は、部隊長から見ると「幕僚」という立場であるという。幕僚は、指揮官である部隊長ではないが指揮官の立場になって物事を考えて仕事をして「幕僚案」という名前とつけて、指揮官の代わりに仕事の答えを準備して差し上げる指揮官である部隊長は、部下の幕僚が持ってきた「幕僚案」を見て「異議なし同意する　じ後、この幕僚案を進めてくれ」と言ってくれたら、ここで初めて「幕僚案」という名称が外れて「第〇～隊の方針、構想」となって、幕僚は計画を具体化していって作成していく…というように仕事を進めていけるのだ。ところが…この本を読み進めていくと次のページ65ページ中間付近に『現在の指導層２佐以上の上級幹部と１曹以上の４０代半ば～４０代後半、バブル期入隊世代の資質、能力が劣っている。』とある。話を戻して、64ページの指揮官である部隊長が、この資質や能力が劣っているバブル期入隊世代ならば、指導力がないので、幕僚が持ってきてくれた「幕僚案」に指導ができない。何回も幕僚が幕僚案を持っていっても、指導されないばかりか、部隊長が気に入らないうちは怒鳴りつけたりする。怒鳴りつけるだけで、全く指導しないので、幕僚はどうしたら良いか分からなくなってくる。そして、幕僚は他にも業務を兼務しているのが常なので、仕事の業務量が抱えきれないほどになり、職場に泊まり込まなければならないほど追い詰められてしまうのである。この資質や能力が劣っているバブル期入隊世代の部隊長は、いきなり部隊長に成れるのではなく、もちろん幹部自衛官に任官した直後の階級が若い頃は「幕僚の仕事」を経験している。しかし、バブル期入隊世代の隊員は本当に資質や能力が劣っている者が多いので、その部隊長が「幕僚」の立場だった頃は、コテンパンに指導されて、怒鳴られても結局のところ仕事ができないで終わってしまっているのだ。すると、仕事ができないで終わっているから、仕事の知識や処理能力がないので当然、指導ができない状態のままだ。向上心があり高い資質や能力を持っている者なら、失敗を繰り返さないように仕事を覚えて努力していくものなのだが、資質や能力が劣っているバブル期入隊世代の者は「若い頃に怒鳴られたから、俺が部隊長になったら怒鳴り散らしてやるっ」というような「やられたから、やり返す」というネジ曲がったことしか覚えてないのである「だったら、最初から資質や能力が劣っているバブル期入隊世代の者は部隊長に就けなければいい」と読者の中には考える方もいるかもしれない。その様にいかないのは、自衛隊は結局、お役所なので、どんなに資質や能力が劣っているバブル期入隊世代の者であっても、懲戒処分で退職させなければならないような事件・事故を起こさない限りは自衛隊に残り続ける。年功序列なので事件・事故を起こさない限りは階級が順調に上がっていき、時期がくれば部隊長のポストに就いてしまう私が現職自衛官だった頃に「自衛隊なんて、やってられない」と辞めたくなった動機の一つはこれだ。私のブログを読まれたことのある読者の中には、お気づきの方がいるかもしれない。「資質や能力が劣っているバブル期入隊世代の部隊長」と「幕僚案を持って行っても、ろくに指導されずに怒鳴り散らされる幕僚」の関係これは過去に、ブログで書いた『無能な副隊長』と『Ｍさん』に似ている。全国各地の部隊で、この様なことが起こっている。しかし、「人が変わらなければ、組織も変わらない」ので、​どんなに人事施策を実施しても絶対に無くならない​「自衛隊なんて、やってられない」という組織なのだ数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.07

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  陸上自衛隊と自殺とPTSD　その19

  ※ここからは広告を含みます。この本の53ページにある『団体がついているから』『親が弁護士と団体に相談してると言ったら、３尉（教育隊）は群長に言ったらしくソッコーで辞めれる事になりました。弁護士・団体が効いたようです。』とある。これは、自衛官である息子が次の再就職先が決まらないと辞められないと指導されているという親からの相談のケースが書いてある。次のページの始めの部分には『「団体への相談」が効いたようだ。』で終わっている。では、なぜ「​団体​」と「​弁護士​」というキーワードが自衛隊を退職を早めることができたのかこの本では『「団体への相談」が効いたようだ。』で終わっているだけだ。自衛隊側では、どの様に受け止めたのか​何が起きていたのか​以下は、私の経験を踏まえての予想であるのでご容赦願いたい。様々なことが予想されるが、まず​『団体』​この『団体』というキーワードおそらく、辞めようとしている隊員が「親が『​団体​』に相談しています。」と言ったところで、直接の上司である教育隊の３尉（区隊長とか、課程主任とか教官という名称の付いた役職の初級幹部自衛官だろう）はピンときていない。教育隊の３尉が、その上司である群長に「その隊員の親は『団体』に相談しているとのことです。」などと報告した際に、群長は「即退職する手続きをすすめろっ」と決心したはずだ部隊長が『群長』ということは、陸上自衛隊ならばお​​そらく一般部隊である『第〇～群』という名称の規模の部隊長で、階級は１等陸佐か​​​２等陸佐​という階級層だ。その群長は、この『団体』という名称を耳にした時、その群長が、それまでの​上級部隊​などで仕事をしてきていれば直ぐにピンときたハズなので、辞めたいと言っている隊員を早めに退職させようと考えたはずだ。​上級部隊での仕事​とは、上級部隊の内部組織には、ザックリ言うと多種多様な数多くある部署、業務の種類があり、実は、その中には自衛隊に反対する活動がいつ、どこで、どのような​団体​や集団が行ったのかを調査し、把握しており、上級部隊に勤務していれば、その上級部隊の部隊長に対して、その調査し把握する部署の隊員が報告しているのを耳にしているハズである。この本の文面で『​団体​』という二文字では、​何の団体なのか​​どのような背景のある団体なのか​​​​が、全く不明だ。この本の著者には、そこまでの知識が無くて、インタビューした時の文言をそのまま使わざるを得なかったのか、限りある紙面の関係上、記載することを見送ったのか？と、私は想像する。しかし話を戻すが、隊員が退職したいという揉め事という状況の特質がある中で出てくる『​団体​』とは、辞めたいと希望する隊員を退職できるように後押ししてくれる『団体』にほかならないそんな「後押ししてくれる団体」とは、少なくとも「自衛隊に反対する思想を持っている団体」だと群長は考えたハズだそして、次に『弁護士』この『弁護士』というキーワードこのキーワードが出てきたら​​『弁護士』＝「裁判」​​と考えたハズだ隊員が辞める・辞めないで揉めに揉めた結果、裁判沙汰になった場合、解決するのに長時間の日数を要する。すると、その群長や３尉が定期異動で転属する時期になっても、その裁判は続いており、彼らの後任者が裁判の対処をすることになる。その後任者にとっては嫌だろう「めんどくせー置き土産をしやがってー」と後任者は思うだろう。それに、裁判になってしまったという事実を上級部隊、更に上級部隊、陸上自衛隊の最高上級司令部に報告しなければならない。各上級部隊は、「第○～群で、○○１佐（２佐）が部隊長の時に裁判沙汰になった。」「​​​○○１佐（２佐）は、部下が裁判沙汰にしたほどだから、指導力や管理能力に問題がある。​​​」と○○１佐（２佐）の勤務成績をつけることになる。この本の52ページの中間付近にある『勤務成績「管理責任」』のことだ。​​群長である○○１佐（２佐）にとっては、「人事上、​​​キズ​が付く」その部隊に迷惑をかけてしまうし、​自分の経歴に​キズがついてしまうのはヤバい​​と、その群長は考えたハズだ。また、​​​​​​隊員が退職したいという揉め事という状況の特質がある中で出てくる『弁護士』​とは、辞めたいと希望する隊員を退職できるように後押ししてくれる『弁護士』にほかならないワケで、​自衛隊に良い感情を持っていない弁護士​の可能性が​大​だとも考えただろう。だったら、その『団体・弁護士』が表に出てくる前に出てくる前に、その辞めたいと希望している隊員を早く退職させてしまおうとなったのだろう。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.05

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その18

  この本の53ページに​『脱柵』​という漢字二文字が突然、登場する。これも現職自衛官や経験者にとってはお馴染みのことなのだが、自衛隊関係に詳しくない読者にとっては「だつさく」と読むのかとスルーしてしまうだろうと思う。もう少し説明が必要ではないかと思うので、述べていきたい。この​『脱柵』​は、​「だっさく」​と読む。北朝鮮の人民が国境を不法に越えて中国や韓国に逃げることを「脱北（だっぽく）」ということは、多くの読者はご存じだろう。「だっぽく」と同じように読み方は、つまった発音の仕方をして『脱柵』は「だっさく」と読むしかも『脱柵』の意味は、陸上自衛隊の駐屯地や海上自衛隊と航空自衛隊の基地との境目には、最上部に蛇腹鉄条網が張り巡らされた金網フェンスで仕切られていて、その金網フェンスを乗り越えて逃亡することをいうのだが、「脱北」にその行動が似ている。『脱柵』の根拠は、私の経験上、規則や法規類に「脱柵した者に対しては、～」とか「脱柵の防止については、～」などと明記されていないと記憶している。ある国語辞典を開いてみると、「軍隊で脱営のこと。」と明記されている場合があるくらいだ。以前のブログ記事に書いたように「自衛隊の専門用語」のシリーズで書けそうな用語だなぁ～と思う。この『脱柵』という行動だが、もし読者の中に現職自衛官がいて、自衛隊が嫌でイヤで退職を考えているのならば、「脱柵」はしない方がいい​もし各部隊で、隊員が脱柵してしまった事案が発生した場合は、「所在不明隊員」として扱われて、その部隊の通常の業務を必要最小限に減らして捜索部隊を組織して、所在不明隊員の実家や、その家族や地元の知人・友人、所在不明隊員が立ち入りそうな駅や空港、ゲームセンター、ショッピングセンター、図書館などあらゆる場所への捜索が徹底的に行われる。所在不明隊員の所属する部隊に迷惑をかけることになり、所在不明隊員に対して酷く悪い印象を部隊の全員が持つことになるし、その​捜索にかかった費用​（捜索のため動かした隊員が私有する自家用車のガソリン代、交通費、捜索で出た隊員の外食代など）は脱柵した本人やその家族が負担しなければならない。​私が現職自衛官の頃、所在不明隊員の捜索をしなければならなかった経験は2回あったのだが、捜索期間が長引くと、それだけ負担する費用も大きくなってしまって、かなりの金額になってしまっていた。『脱柵』はしない方がいいにほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.02

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その17

  この本の49ページに『任期制隊員の「任期中に辞めない」という誓約はあるが、～』について述べてみたい。このような部分が突然、登場するので自衛隊に関する詳しい知識を持っていない読者は、おそらく「はぁ～　なぁにっー　自衛隊って、辞めたくなっても辞められないの　なんだーっ、そらりゃっ」という印象を持つだろうと思う。もう少し詳しく説明が必要なんじゃないかと思う。この本に書かれている、その『誓約』の根拠とは、自衛隊法施行規則だいつも書いているように、スマホやパソコンで「自衛隊法施行規則」というキーワードでググってみると、誰でも閲覧可能であり、秘ではないその規則の第59条を転記してみると（陸士長等、海士長等及び空士長等の誓約）第五十九条　陸士長、海士長又は空士長以下の自衛官として新たに又は引き続き期間を定めて任用された隊員（任期付自衛官を除く。）は、次の誓約書に署名押印しなければならない。誓約書​　私は、任用期間中はみだりに退職することなく、自衛官としての職務を執行することを誓約いたします。​その規則には上記のように記されていて、任期制隊員として入隊して間もなく、「誓約書」というA4縦使用の用紙が、全員に1枚づつ渡されてそのA4縦使用の用紙の中央付近に『私は、任用期間中はみだりに退職することなく、自衛官としての職務を執行することを誓約いたします。』という一文だけが印刷されており、下段には日付と氏名を記入し、印を押す欄がある。各人は、その日付と氏名を黒ボールペンで記入し、印を押してしまったら、誓約完了となる誓約の手続きの要領は、それだけのことなのだ根拠である条文をご覧になるとお分かりになると思うが、根拠では「​みだりに退職することなく​」であって、この本にあるように『任期中に辞めない』という書き方はしていない。おそらく限られた誌面数の都合もあってなのか、『任期中に辞めない』という意味である誓約をしなければならないのだということを述べたいのだろうと思う。現職自衛官として現場にいた者、いる者にとっては『任期中に辞めない』っていう書き方を本当にしていたっけと思ってしまうのだそして、この本の49ページを読み進めていくと、この根拠である誓約を『退職制限』ととらえて、​『部隊長などは、隊員の退職を制限しているのだ。』​と書いてある。これは、私の経験上から述べると「これは、違うなぁ～」と思ってしまう。以前に、このブログで書いたことがあるのだが、私は自衛官だった頃に新隊員の教官である区隊長として勤務した経験があり、男子隊員の教育を受け持った時のこと。ある一人の男子隊員が、班長などから大きい声（怒鳴り声とも聞こえるような声）で、指示されたり指導されたりすると、その大きな声（怒鳴り声）を耳にすると失神して倒れこんでしまうということがあった初めは驚いたし、なぜそんなことになってしまうのかと訳が分からなかったそれで駐屯地医務室にいる医官とも相談しながら、その男子隊員と詳しく話を聞いてみると、その男子隊員は幼い頃から父親から激しく怒鳴られて育ち、その「怒鳴り声」に物凄い恐怖心を抱くようになってしまっているということが分かったつまり、「怒鳴り声」がトラウマとなって身体に染みついてしまっているということだった。この結果は、この男子隊員には依願退職ということで、退職してもらった。この男子隊員にとっては、嫌々ではない、退職する理由を理解した上での円満な依願退職だった入隊直後の新隊員教育では、「陸上自衛官として最初に受ける厳しい教育訓練で、銃を持って走り回る戦闘訓練もあるし、実弾を撃つ訓練もある。訓練中に怒鳴られたり大声で指導されるのは、自分がケガしないためだったり、仲間をケガさせないためでもあるので、失神してしまうようでは自衛官としては耐えられない」と、その男子隊員はよく理解した上で依願退職したこの男子隊員は、任期制隊員として入隊したのだが、任期を満了する前に退職したワケだ。この本にあるように『任期中に辞めない』ととらえると、この男子隊員のケースおいてでも「例え失神しても引きづってでも任期満了まで辞めさせてはならぬっ」となってしまうのだが、そうではない根拠にあるように​「みだりに退職することなく」​​であって​、その根拠を解釈すると「やむを得ない場合は退職もあり得る」ということだと、私は考えている。元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.06.01

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その16

  この本の52ページ中間付近にある「曹幹部」について述べてみたいと思う。この「曹幹部」は、おそらく「そうかんぶ」と読ませているのだろうが、「曹幹部」という用語はない文脈から判断すると、『陸上自衛隊では陸士、海上自衛隊では海士、航空自衛隊では空士という階級層以上である陸曹、海曹、空曹、そして幹部自衛官の階級層の隊員は～』ということになるのだろう。現職自衛官にとって「そうかんぶ」と聞いたら、『総監部』という上級部隊の名称を指す用語をイメージしてしまう。階級層を指す時、陸曹、海曹、空曹以下で士の階級層まで含めて「曹士」（『そうし』と読む）と呼ぶことは多いと思う。なぜなら、私の経験上、陸上自衛隊においては、幹部自衛官の集まりを「修身会」、曹士の階級層の集まりを「曹友会」と呼んでおり、「曹士」をまとめて呼ぶ機会が多いからである。上記で「集まり」と書いたが、ただ２～３人くらい集まって仕事をするとか、その様なものではなく、その規模は駐屯地毎に、『○○駐屯地曹友会』と呼び、例えば『駐屯地周辺の歩道のゴミ拾いをして環境美化に貢献しました』とか、『地域の福祉施設に支援してボランティア活動しました』というような活動をする「集まり」なのである。ということで、「曹士」という階級層を指すことは多くあるが、「曹と幹部自衛官」を合わせて指すことは、あまり無いのが実態である。元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​

  2020.05.28

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その15

  この本の41ページ後半に書いてある「陸上自衛隊高等工科学校」について、書いていきたいと思う。この部分を読むと、自衛隊関係者ならば「生徒のことだな～」とか「以前は少年工科学校って言っていた学校のことだな」などというイメージを持てると思う。しかし、自衛隊について詳しい知識をお持ちではない読者にとっては「こういう名称の学校が自衛隊にはあるんだねぇ～」という感じで読んでも通過してしまうだけで、この後に読み続けていくと「どうやら、この学校は自殺者が出るほどのイジメがあるヤバい所らしい…」と気づくことになるのだろうと思う。もう少し「陸上自衛隊高等工科学校」についての説明があってもいいのではないかと思う。この「陸上自衛隊高等工科学校」についての概要説明について、高等工科学校生徒（旧 陸上自衛隊生徒）の教育を行なう施設として、2010年（平成22年）3月26日に陸上自衛隊少年工科学校から改編された。施設の位置づけ（陸上幕僚長の指揮監督を受ける防衛大臣直轄の機関）及び所在地は旧校と変わらない。1学年あたりの生徒数は約300人。中学校を卒業し、採用試験を経て高等工科学校生徒に任命された者が入校する。一条校ではないので、生徒が高等学校卒業資格を得るために通信制高等学校である神奈川県立横浜修悠館高等学校と技能提携している。学費や寮費は無償であり、所定の給与が生徒に支給される。原則的に、本校卒業後の4月1日に陸上自衛官となり、陸士長の階級を与えられ、約1年間の教育を経た後に3等陸曹に昇任する。本校に在校中の身分は自衛官ではなく「定員外の防衛省職員」たる自衛隊員である。生徒制度の改編に際しては生徒の募集を停止しなかったため、当初は旧制度の生徒と新制度の生徒が混在していた。旧生徒の身分は自衛官であった。少年期から専門的な軍事教育を施し、卒業後は早々に曹に任官して自衛隊の業務を正式な職業とする者となり、また多くの出身者が幹部候補生制度を通し幹部を目指すなど共通点が多いことから、本校は帝国陸軍における陸軍少年飛行兵学校・陸軍少年戦車兵学校・陸軍少年通信兵学校（陸軍少年飛行兵・陸軍少年戦車兵・陸軍少年通信兵）に類似する。（参考資料　Wikipediaから引用）平成23年3月をもって廃止されるまでは、海上自衛隊生徒、航空自衛隊生徒（3等陸士という階級の制度）もあった。しかし、自衛隊員の削減による人件費抑制策及び、少年兵にかかる国際条約との整合性を図るという理由のため廃止された。その様な中、「陸上自衛隊生徒」だけは生き残ったということになる。私は、その陸上自衛隊生徒出身ではないので詳しくは知らないのだが、「少年工科学校」は「少工（しょうこう）」と略されて呼ばれ、陸上自衛隊生徒出身の高級幹部にまで這い上がった隊員が多く存在し、その卒業生や卒業生で構成される桜友会からの「少工をなくすつもりか」「母校をなくすつもりかっ」というような強烈な圧力があって、陸自だけは残すこととし名称や組織を改編されて現在に至る、と聞いている。つまり長い間、陸海空自衛隊に「生徒」という中学を卒業してから入隊し、4年間の入校間に初級陸曹である3等陸曹（海曹、空曹）という階級に昇任するために必要な自衛隊の訓練を受けつつ、通信制高校により高校卒業資格がとれるという入隊コースがあったワケである。私が自衛官だった頃に、同期や同僚に「生徒」出身の隊員が身近に多くいたので、生徒の入校間の出来事の話を多く聞いたことがある。上記の太字の部分にあるように、中学を卒業して、16歳前後で入隊して閉鎖された寮生活をするのである。とっくに成人した大人で構成されている社会でも、イジメ、パワハラ、マタハラなどがあり、自殺に至ることもあるのに、16歳前後の常識やモラルといったことに未熟な男子が集まり、閉鎖された社会で下級生～上級生という階級が組織されるのだから、イジメが習慣化されるということは想像に難しくないのではないだろうかこの「生徒」という制度は、受験料、入学費、授業料がかからない上に、毎月「手当」という給料と「期末手当」というボーナスがもらえて、高校を卒業できる。卒業後は自衛官として勤務し、職を失うことがないということで、中学を卒業後に進路を選択する際に家庭の経済的事情により「生徒」で入隊したという方を多く知っている。「生徒」出身者の方によれば、改変前の「少年工科学校」や海上自衛隊生徒、航空自衛隊生徒の頃からイジメ、暴力、怒鳴りつけるなどの脅しは日常的にあったようだ。「16歳前後の男子」という集団の人的要因、「閉鎖された」という環境要因が変わらないので、この先もイジメが無くなるということは絶対にない。時々述べているように​『人が変わらないから、どんな優れた人事施策をしても組織は変わらない』​のである。私の経験談だが、この「生徒」出身者は日常的にイジメられて卒業し、部隊に配属された隊員だから人間的に嫌なヤツらばかりかと思っちゃいそうだが、そうでもなかった。そのイジメや納得いかない理不尽なことを潜り抜けてきたからこそ「俺はイジメをするような馬鹿者にはならない」という動機になり、人間的に素晴らしい方が何人もいた。その様な「生徒」出身者の中には「少工で育ててもらった」「馬鹿なヤツがいて馬鹿なこともされたけど今となっては思い出だ」と言っている人もいる。その人は、家庭の経済的事情で「生徒」をやめて自宅に帰るということもできずという背水の陣という状況だったのかもしれないが、仲の良い同期（同級生）ができて共に励まし合いながら乗り越えてきたということが、大きな理由のようだった。「陸上自衛隊高等工科学校」でググってみると、その学校のＨＰを誰でも閲覧できる。当然のことだが公式ＨＰに「本校には学校職員や上級生からのイジメがあります。この先も無くなることは絶対にありません。覚悟して入校してきてください。」とは書かれていない。公式ＨＰ以外をググってみると、イジメが原因で訴訟が起きていることが分かる。その様な実態を、受験しようとする本人や保護者は、理解した上で進路を選択するべきと思う。元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村​

  2020.05.27

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その14

  ※ここからは広告を含みます。この本の31ページから40ページの間に、パワハラで苦しんでいる様々な階級層の自衛官の声が、記載されている。本当に、職場の上司などからのパワハラで苦しんでいる隊員が、大勢いるのだなぁ…と思うまた、この本の41ページの中間付近に『自衛隊の曹士の隊員は「営内居住義務」があり、』という記述があるが、正しい記述にすると『陸曹長以下の陸上自衛官、空曹長以下の航空自衛官、船舶に乗組を命ぜられた海上自衛官以外の海曹長以下の者は、「営舎内居住義務」があり、』となる。この本の説明である「自衛隊の曹士の隊員」だけでは、船舶に乗組を命ぜられた海上自衛官も含まれてしまう。また、この根拠である法規には、「営内～」ではなく、「営舎内～」だ。たった一文字の「舎」が抜けているというか…、ミスプリか　と思ってしまう程度のものだが、根拠から見ると正しい表現ではないその根拠は、自衛隊法施行規則　第五十一条と第五十二条だ前回のブログで、書いたことと同じように、この自衛隊法施行規則はスマホやパソコンで誰でもググって閲覧が可能で、秘ではない上記の「第五十一条」と「第五十二条」は、第５１条、第５２条のように数字で記述されているものではない。ググって確かめて見て欲しいそして、その「第五十一条」の内容には（陸上自衛官及び航空自衛官の​営舎内居住義務​）第五十一条　​​陸曹長又は空曹長以下の自衛官は、防衛大臣の指定する集団的居住場所（以下「営舎」という。）に居住しなければならない。​​とあって、曹長以下という階級層の陸上自衛官と航空自衛官のことが、謳われている。次に、「第五十二条」には​（海上自衛官の船舶内及び営舎内居住義務）第五十二条　船舶（防衛大臣の定める船舶を除く。）に乗組を命ぜられた海上自衛官は、防衛大臣の指定する船舶内に居住しなければならない。​２　前項以外の海上自衛官で海曹長以下の者は、営舎内に居住しなければならない。​とあって、海上自衛官のことだけについて、わざわざ謳われている。この本の41ページの中間付近に記述されている『自衛隊の曹士の隊員は「営内居住義務」があり、』という部分は、自衛隊法施行規則の二つの条文が根拠となっていて、かつ正確な表現ではないということだ。この『「営内居住義務」は、正しくは「営舎内居住義務」であって、その根拠は自衛隊法施行規則だっ』ということは、今年、自衛隊に入隊した者にとっては、課目試験などの対策として覚えていても損はないかもしれない試験問題を準備する側にとっては、よく口にする用語だが、根拠としてはたった一文字の違いで正誤がつけられるとなれば、良い問題が作れることになるからだ元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​​​​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村

  2020.05.23

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その13

  この本の31ページに中間ほどに記述されていることが疑問である。22ページ後半から30ページにかけて海上自衛官Ｉ１尉のことと航空自衛隊でのパワハラの例が述べられている。『実際、自衛隊では上官の命令には「絶対服従」なのだ。もちろん、​法的には「絶対服従」が間違っていることは、極東裁判の教訓からして明らかで、かつ自衛隊の法規解説書にも明記されている。​しかし、隊内の教育ではこういう内容は教えない。』​上記の赤太字の部分は本当なのかなぁ～​「絶対服従」が間違っていることが書かれている自衛隊の法規解説書って、なんていう名称の解説書なんだろうなぁ「しかし、隊内の教育ではこういう内容は教えない。」とあるが、もしも自衛隊の法規解説書に書いてある事を教えないとしても、自衛官は勤勉だからその解説書の記述に気づいてしまうんじゃないかな…もし、読者の中で現職自衛官がいて、その自衛隊の法規解説書を知っている方がいるのならば、よろしければその法規解説書の名称とページ数、どの様な記述なのか教えてください。御願いしますm(__)m私の経験を踏まえて、この「絶対服従」について付け加えておきたいことは、自衛隊法という法規があって、その中で「6大義務」と呼ばれているものがある。いつも説明していることだが、この自衛隊法は秘密文書ではないスマホやパソコンで「自衛隊法」とググってみると誰でも閲覧可能だその6大義務とは１指定場所に移住する義務（自衛隊法第５５条）２職務を遂行する義務（自衛隊法第５６条）​３上官の職務上の命令に服従する義務（自衛隊法第５７条）​４品位を保つ義務（自衛隊法第５８条）５秘密を守る義務（自衛隊法第５９条）​​​​​​６職務に専念する義務（自衛隊法第６０条）この6大義務について、どんなコースで入隊しても徹底的に教え込まれることだし、一般部隊に配属されても、この義務は退職するまで付きまとうのであるそして、上記にあるように赤太字の部分「上官の職務上の命令に服従する義務」があるので、上官から「服務指導」としてプライベートに踏み込んだ指導であっても、職務上の命令だから服従しなければならないという解釈がされて、従うしかない状況となるのが問題点なのだ​​​​​​普通は、指揮官は​人徳​がなければ務まらない。これは「ややプライベートに踏み込んだ指導になってしまうな…」と思えるようなことを部下に言わなければならない状況って、全くないワケじゃないそんな時、私の経験だが部下に「この小隊長が言う事なら死んでもやってみせます」とか「この中隊長の言う事なら何でもやります」というような良好な人間関係を築いていれば、その指揮官としては「これは服務指導としてなんだけどね…、～だ。」と前置きした上で話し出して指導したり、「プライベートに踏み込むことになっちゃうけどね…、～だ。」と率直に前置きして指導してみると、それを受けた部下は「（この人が言うことなら仕方ないかぁ～）はい、分かりました。」とまずは聞き入れてくれたことが多かったけどなぁ～​​元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​

  2020.05.19

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その12

  ※ここからは広告を含みます。この本の22ページの後半以降から、パワハラのケースが述べられている。26ページの中間までの間に、海上自衛隊の女性自衛官WAVEであるＩ１尉のパワハラの例が書かれている。「自分の気に入らない隊員は強制的に配置換えや転勤を強要させたり、離婚させようとしたり」「なかには精神的に病んでしまった人もいます。」「とにかくヒステリーおばさんで有名」「彼女はいわゆるＢ幹と呼ばれる、別にとりわけエリートでもない女性」「他基地に電話をして気に入らない隊員のゴシップを拾い集め、面接の際に言われます。」↑​最低な人間​だ。（「Ｂ幹」とはＢ幹部といって高卒・中卒で入隊し曹という階級層を経験したのちに試験を受けて幹部自衛官に任官した者のことである。一方、防衛大・一般大学・大学院を卒業して入隊し、入隊後に幹部候補生学校に入隊して幹部自衛官に任官した者をＡ幹部といって、区別して人事管理されている。昇任していくスピードが全く違う。このことについては後日、ブログで述べたいと思う。）27ページの前半に『「服務指導」と称してあたかも関与できる（許可と勘違いしている幹部もいる）かのように思っているふしがある。』とあるが…はっきり言うが、​『「服務指導」としてならばプライベートに踏み込んで指導できる。』​と全員が共通認識として持っている。27ページのように『…かのように思っているふしがある。』ではない。だから、Ｉ１尉のような最低な上司が誕生することになるでは、なぜ​『​プライベートに踏み込んで指導できる。』と認識してしまうのかを、私の過去の経験を踏まえて解説してみよう「自衛隊という組織は​人を殺してはいけないという最高の道徳律を破ってもいい​という組織で、自衛官は人を殺めるという事を含んで最も合理的に与えられた目的を達成することが基本的役割の人間である。」「与えられた任務や自ら設定した目標達成のために、部隊の態勢を整え、そのために準備し、訓練等に汗を流し、​戦場​に臨み、任務（目標）を達成しなければならない。」という事を、自衛隊の指揮官は常に考えているハズこれを​「統率」​という。幹部自衛官になれば、陸上自衛隊であれば幹部上級課程という約半年間の教育を必ず受けなければならないのだが、その教育中で僅かながらだが、「統率」という教育を受ける。また、陸上自衛隊の自衛官の場合、幹部特修課程（ＦＯＣ）や指揮幕僚課程（ＣＧＳ）という試験を受けて選抜された者だけが入校できる教育では、将来、指揮官職につく者を育成することが前提なので、この「統率」について今までの経験や統率に関する一例（戦史上の人物など）を踏まえてプレゼンを作成して発表するなどの課題をこなすことによって、自ら考えるということを主体に教育をみっちり受ける。幹部自衛官は、この様な教育が染みついているので、自衛隊という特殊な性質の「務め」に「服する」ことのできる隊員を各教育課程で入校中だけではなくて日々、一般の部隊における業務や訓練を通じて、育成しなければならないと考えている。その方法は「自衛官は朝、目が覚めてから、夜に寝床について寝るまでの間は、精強な自衛官となるために自ら鍛錬しなければならない。」だから、「プライベートにでも踏み込んで、態度や立ち居振る舞いを指導して隊員個人を指導する。」という考え方に行き着くのである服務とは、その文字の通り「務め」に「服する」ことである。「服務指導」とは、この本ではいきなり登場するが、「陸上自衛隊服務規則」「海上自衛隊服務規則」「海上自衛隊服務規則」などという服務関連規則に基づいて、隊員を務めに服するように指導することだその服務関連規則は何も秘密文書ではない服務とか規則、自衛隊のキーワードでググってみると誰でもその中身を閲覧できるその為には、各部隊の実情を考慮し、この規則類を解釈して、必要な指導をしなければならないのだが、本に登場するＩ１尉のような、幹部自衛官としての資質、能力や常識を持っていない、動物レベルの本能でしか判断できない本能の赴くまま指導という名の文言を口にするだけで、部下隊員が納得できるできるような指導ができない上司が、部隊に配置されると、その結果、必然的にパワハラとなるのである。元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2020.05.18

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その11

  「陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その10」で書いた本の内容について、気づいたことを書いていこうと思う。さて、この本について読んでいくと「自衛隊では、何でこんなことになっているのか」と思うが、その理由の説明がない部分が多いので、私が20年以上も自衛官を経験して得た知識をアップしていきたいと思う。まず、この本の２２ページに「自衛隊では、​パワハラは必然​であり、​なくなることがない​ということだ。その理由や背景については追って記すとしよう。」とある。この「パワハラは必然であり」ということだが、私が所属していた陸上自衛隊においては、「指揮官は精強な部隊を育成する義務」があるという認識でいる。指揮官は、部隊は人であり、その部下隊員を厳しく指導して教育訓練することによって、何時如何なる時にも有事であろうが災害派遣だろうが即応し任務を達成できる部隊に鍛え上げてやるぞっという考えを持っているハズである。そこで、その「部下隊員を厳しく指導して」というやり方が、指揮官が変わればやり方や向き合う姿勢などが一変し、「指揮官が変われば部隊が変わる。」と言われるほど、部隊の精強度、雰囲気つまり隊員の働きやすさが完全に変わってしまう。指揮官によっては、部下隊員に罵声を浴びせ怒鳴り散らし、記憶に残る印象深い指導をしなければ身につかないものだと思っている人間がいる。その「罵声を浴びせ怒鳴り散らし」というのが、例え他人からそれは恐喝ではないのかパワハラではないのかと言われたとしても、「大きな声で指導しただけである」という位の認識でいるので、全くパワハラをしているという概念がないのである。自衛隊は、その敵が我が国を侵略しようとする軍事組織である以上、自衛隊の性質は軍隊以上ではなければならず、隊員個々は強靭な戦士でなければならない。「怒鳴り散らされる」くらいでくたばっているような隊員では、強靭な戦士には、まだまだ育成が足りないというような認識である。私自身の考えとしては、防衛省として、または陸上・海上・航空自衛隊の組織として、どんな優れた人事施策を実施しようとも、​パワハラは絶対に無くならない​と思っている。何故なら​「人が変わらなければ組織は変わらない」​からだ。どんなに優れたパワハラ防止施策や規則を施行しても、パワハラ防止に意識のない者が存在している以上、何も変わらない。その結果、自衛隊という組織においては「パワハラは必然」ということになるワケだ。​​​自衛隊はそんな組織だから、もしも読者の中で「パワハラな職場で悩んでいる自衛官」がいるならば、「パワハラな上司が転属していなくなるか、自分が転属することによって、その職場から離れるまで我慢する」か、「自分が自衛隊を退職する」かの二つの選択肢しかない。元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2019.12.23

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その10

  【実は、気づいていました。】　このようなタイトルで書き始めたのは、ある本の巻頭からプロローグという形で「このブログで綴ったことを掲載されていたことに気づいていました」ということです。この「陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ」というタイトルを付けて、その１から書いていた内容が約１０ページに渡り掲載されています。この私が綴った「ド素人な文章」をよくもまぁ～取り上げていただきましたねぇ～というのが正直な感想です。「ド素人な文章」だと思っていますので、今まで「無断転載を禁ず」という明記はしてきませんでした。こんな素人な文章が本に掲載されることなど想定外だったということです。これを機にそろそろ「無断転載を禁ず」の明記をしようかなと考え始めています（今頃かよーっと言われそうですが…）その本の私の記事が転載されたプロローグを読んでみると、「ママ」という表記で誤植や誤りがあることが分かり、やっぱり「ド素人な文章」だなぁ～と思います。お恥ずかしい限りです。その本とはその著者である小西誠氏のプロフィールを見てみると、元空自の空曹そして「反戦自衛官」というキーワードが見られます。私が現職自衛官だった頃に、昭和の時代に「反戦自衛官」という行動を取った隊員がいたということは、何かの教育の時に教えられたことがあり、それを思い出しましたそのような人物の目に、このブログで綴った内容が目にとまったんだということに驚きました。そして、このブログで綴った内容が掲載されている本を読み進めてみると、私と同様、又はもっと過酷な経験をされている隊員がやっぱり大勢いるんだなぁ～ということが分かります。また、本を読み進めていくと「何でこんなアホなことを自衛隊の上司はさせるんだ」「何で自衛隊の上司は、こんなアホな態度をとるんだ」という自衛隊の上司側の狙いというか趣旨が述べられていないので、ただただ馬鹿なことを隊員にさせる組織という印象だけが残ってしまうような気がしました。だからといって自衛隊側に助け船を出すつもりは全くない。その本を読み進めてみて、「あぁ～、そうだった、そうだった」とか「そういえば、そういうアホなことがあったなぁ～」と共感できることが多いです。今後は、少し自衛隊側には「こんな理由」があってこんなアホな結果になりがちだというようなことを書いてみたいと思います。​​​​​元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2019.12.19

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  やっぱり規則に縛られながら休んでいる自衛官の夏休み

  ※ここからは広告を含みます。​​​​​​​​今週は、８月１５日のお盆を含む週で、多くの自衛官は「夏季休暇」を申請し取得して休暇を楽しんでいることだろうと思う。「自衛官」という職業に就いたことのない、自衛官という職業の雰囲気や空気感を感じたことのない読者の方には、タイトルにある「規則にしばられながら」とか、上記の「申請して取得して」なんていう記述にカタッ苦しさを感じるのではないだろうかそうなんです自衛官は規則に示されたことを根拠に休暇を申請し、その所属長が許可をして休暇をとって、夏休みを過ごせるという手続きを踏んで、休んでいるのだっ。その休暇の根拠となる規則のことだが・・・​［自衛隊法施行規則］と​ググっていただくと、誰でも閲覧することができる。自衛官の夏休みの根拠はコレ！（特別休暇）第四十九条隊員の特別休暇は、次の各号に掲げる場合における休暇とし、その期間は、当該各号に掲げる場合の区分に応じて、当該各号に掲げる期間とする。十二隊員が夏季における盆等の諸行事、心身の健康の維持及び増進又は家庭生活の充実のため勤務しないことが相当であると認められる場合　七月一日から九月三十日までの間における、原則として休養日等を除いて連続する三日の範囲内の期間​このブログ記事のカテゴリーは「司令部で勤務した頃」​なので、​司令部の「休暇」との関わり方​を書いておきたいのだが、例えば、毎年8月15日前後の曜日は、当然だが毎年、異なる。そこで、司令部とは「師団司令部」「旅団司令部」のことを指すのだが、その司令部の中にある「総務部」という部署の担当者が、司令部の更に上級部隊である方面総監部の総務部が示す「方面隊の休暇期間（基準）」を参考に、実際の司令部内の訓練の予定、司令部内の行事や実動している災害派遣などの状況に応じて、「師団の休暇期間（基準）」「旅団の休暇期間（基準）」というものを主に業務予定表という一覧表の中で示す。各部隊は、その司令部が示す「師団の休暇期間（基準）」「旅団の休暇期間（基準）」を根拠に、各隊員に休暇間を申請させて休暇を休む、ということになる。​実は、上記の「（基準）​」というのがミソなのだ（基準）と書いてある意味は、「あくまでも（基準）であって、必ずその期間は休暇を取らなければならない、というものではない」ということだどういうことかというと、もし現在、災害派遣中の部隊があって、その休暇期間中にも災害派遣が長引きそうだという場合には災害派遣が終了後に9月30日までの期間に、休暇を取るということが可能だという意味である自衛隊における文書、規則においては、この（基準）という書き方が多い。「強制ではない、幅を持たせている」という意味合いがあるのだが、あまり多用すると「責任は取らない」「逃げ」だという印象を持ちかねないのだそして、各自衛官にとって夏休みとは、いくつか種類のある休暇の中の「特別休暇」というものを申請することなのだ。特別休暇を記している中の十二項に、やっと夏休みの規則が書かれているつまり、お盆の時期は自衛官にとって「​​隊員が夏季における盆等の諸行事、心身の健康の維持及び増進又は家庭生活の充実のため勤務しないことが相当である​​」​​という期間であるワケだ。例えば、​​街の繁華街で酒を飲んだくれて、大きな声を張り上げて談笑している自衛官​​をみかけたら、それは​​​「夏季における盆等の諸行事、心身の健康の維持及び増進又は家庭生活の充実のため勤務しないこと」​​​と上司が判断して休暇を与えられた隊員達なのだ。規則を、もう少し噛み砕いてみると、「​​​​​​​​​七月一日から九月三十日までの間における​​​​」平日の３日間を「特別休暇」として申請して取得できるということ。例えば、今年の暦では８月１５日前後は、１３日（月）、１４日（火）、１５日（水）なので、この３日間を特別休暇として申請できる、ということになる。１６日（木）、１７日（金）は、今まで溜まった代休や年次休暇を申請すれば、休むことができる。つまり、その前後の土日は「休養日」であるから、１１日（土）から１９日（日）までの間は連続して９連休の「夏季休暇」を取得して夏休みを楽しんでいる隊員もいるだろう一方で以前にブログで書いたことがある通り、休暇中であろうとも当直や警衛隊などの勤務のため、１５日前後に休暇を申請できない者は、「​​七月一日から九月三十日までの間​」に申請することになる。「自衛官って、夏休みがいっぱい取れて、良い仕事だな～」と思った読者の方がいるかもしれないな・・・ちょっと、待ってくださいよザックリと、自衛官の休暇について根拠を書いてみたが、「休暇を与えられる」ということは、​休暇を取って休まなければならないほど、自衛官という仕事は身も心も疲弊する職業だ​ということを、強調しておきたい私は現在、自衛隊と全く接点のない職業に就いているが、自衛官の頃とは桁違いにストレスがたまらない今の仕事は、実は自衛隊みたいに休暇期間を設定された夏休みは無い。自分が持っている年休の何日かを申請して休みを取ることができるが、休暇をとって休まなければならないほどストレスがたまらない自衛官の頃は、何かの入校間だろうが、教育修了後の配属先である部隊勤務間だろうが、「精神教育」という教育があり、その中でも「使命教育」というものは自衛隊の使命を理解させ隊員が任務に邁進できるようにするために、教育を徹底してやっている。その教育の効果によって、心身共に擦り減らし、苦難や困難な状況を克服して、達成感を感じて自ら成長していくということが当たり前だという意識だったが・・・もし、現職自衛官の読者で、同じように感じている方がいるなら、声を大にして言いたい「そんなことは全くないぞ　自衛官のように昨年より今年、昨日より今日は成長していなければならないと自分に鞭打って頑張らなくても良い仕事がある。」「もっと力を抜いて、自分らしく仕事をしていく生き方は必ずある」​​​​​​​​​​​​​​​​​​​この徹底した精神教育のおかげで根付いた意識が原因で、自分で自分を追い込んでしまうために精神科疾患を患ってしまう可能性があると、私は考えている。この時期に夏季休暇として与えられた休暇で心身ともに回復して、充電できた精神的なエネルギーをもって「休暇明けからバリバリ仕事をやれるぞー」と自信もって出勤できるならば良い。しかし、そうではなく、そして自衛隊の次にやってみたい仕事が見えているのならば、私のように定年前に自衛隊を退職して新たな職業に挑戦した方が、自分らしく生きることができるし、自衛隊で仕事をしていた頃なんかに比べれば、ずっーとストレスがたまらない幸せな毎日を過ごせると思う元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

  2018.08.18

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  夜間飛行（Night Flight）

  ※ここからは広告を含みます。​​​​​​​​​操縦訓練を受ける後期教育が始まって７月といえば、制限地離着陸訓練とともに夜間飛行の訓練を受けていた。夜間飛行は「Night Flight」、もっと略して「ナイトフライ」とも言う。昼間は猛暑で辛いが、夜間は気温が下がって動きやすかったことを覚えている↑夜間は、当然のことだが「暗い」そのため、注意事項として線状障害物、特に高圧線の位置、飛行高度の確保が大切また、暗いからといって照明をギラギラ照らしながら、準備したり飛行したりはできない照度の強いライトを手に行動すると、自分以外の隊員の目に光が入ってしまったりすると、急に視界が悪くなり見えなくなってしまう危険性がある。そもそも、夜間は無灯火で隠密行動することが常識な自衛隊において、照明を手に行動することは非常識なことになっている。また、飛行中、特に地面に近い高度で飛行したり、ホバリングしている時にはボーっとしていると、気づかないうちに高度が上昇していたり、高度が下がっていて地面と衝突してしまう危険性もある。そのため、操縦桿を急に動かすことは危険行為であるし、不必要に操縦桿を動かす無駄舵は厳禁であるそして、わずかな光源をもとに航空機の位置や高度を判定できる「目」を養う必要があるのだ↑夜間飛行における危険見積上記で記載した「​​気づいていないうちに航空機が動いてしまっている状態​​」は錯覚の始まりである。写真にあるように「錯覚＝異常姿勢」とあるように、最悪な場合、地面近くでホバリングしている時に横転したり、飛行中に上下が分からなくなり墜落するという航空事故につながる恐ろしいもの↑「夜間の特性は暗黒にある。」とは、別の教範（教科書）のフレーズだ航空機の操縦の場合、暗黒で光をもって障害物を視認するということに、かなり制限を受けるため、有視界飛行形式で飛行するのだが、計器を活用して高度を判定したり、上昇中なのか下降中なのかという航空機の飛行姿勢を把握する着意が必要になってくる↑始めから失敗なく、物事をこなすことができる人も中にはいるだろうが、全員がそうではなく、失敗から学ぶことも多いただ、それが航空事故につながるような失敗をするワケにはいかないのである写真では、ホバリング時の高度判定が難しかったという記載があるが、飛行時間（経験）を積めばヘリコプターのスキッドが自分の脚の如く、暗黒の夜間でも地面に接地する瞬間が分かるようになってくるパイロットとして駆け出しの頃、当時の飛行隊の副隊長に「お前はヘリコプターのパーツになれ」と教えてくれたことがあった自分がこの航空機の一部であるように「一心同体」となれということだった。機甲出身の自分としては「人馬一体」と理解して、自分が飛行隊の教官操縦士になった時には、後輩と飛行訓練をした時に、「人馬一体」となるつもりで搭乗するように言った記憶がある。↑この写真では、徐々に減速していって、ホバリングへ移っていくアプローチ（着陸）のコツをまとめている。暗黒な夜間だから地面に近づいてきているのに減速が遅くて、地面に激突するという危険性があるそのため、この高度の時は○○ktまで減速すると飛行前に決めておけば良いだが、経験が全くないと言って良い操縦学生にとっては、なかなか上手くいかないものだが・・・​​​​​​​​​​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2018.07.22

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  制限地離着陸

  ※ここからは広告を含みます。​​​​​​​​７月の第２週に入り台風が去ったが、その台風の風とその台風に刺激された梅雨前線の影響で西日本は大変な豪雨の影響を受けた。気象庁は、平成３０年７月西日本豪雨と名付けた。この度の西日本豪雨により被災された方々に謹んでお見舞いを申し上げます。被災地の一日も早い復旧と復興を心からお祈り申し上げます。梅雨明けしたと思ったら、猛暑が続いている。平成の一桁の年の７月、私は陸上自衛隊航空学校の宇都宮校（当時は「宇都宮分校」と呼んでいた。）で陸曹航空操縦学生として、飛行訓練を受けていた当時も、今のように猛暑が続いていた飛行訓練を受けていた航空機は、​ＯＨ６Ｄ​ヒーターはあるが、「​冷房​」という機能は全くない暑い夏の時期に、どうやって「涼」を得るかというと、操縦席の全面の計器盤の隅に、ベントレバーというものがあり、それを引っ張るとヘリコプター機体全面に「ベント」という穴が開いて、空気を機内に取り入れるようになっているつまり、飛行中は前進速度をもって飛行しているから風が入ってくるが、エンジン始動時やホバリング中は、全く風が入ってこないその間は、ずっーーと汗をかきっぱなしなのだ７月に入ってから「制限地離着陸」という訓練が始まった。陸曹航空操縦学生に関して、操縦訓練が最初の訓練である​エンジン始動​や​ホバリング訓練​から書き始めるべきなのだろうが、作者が「思い立ったら吉日」という生き方の人物のため、読者の皆様にはご不満もあるでしょうが、ご容赦願います。当時の［飛行日誌］が残っている。その一部を使ってブログを書きすすめていこうと思う。当時は、平成の一桁の年で、現在のようにパソコンとプリンターは無くて、あったとしても大がかりな「ワープロ」があったが、高額でほとんどの者はワープロを持っていなかった。そのため、飛行日誌は手書きだ↑当時の自習室には、この飛行日誌のための大きなゴム印があって、ノートの上部にこのように欄を作って、記入をしていた。当時の陸曹航空操縦学生の飛行訓練は２００時間だったから、制限地離着陸訓練が始まった頃は１５０時間を過ぎた頃だった。つまり、残り５０時間で卒業だという時期であり、各部隊で訓練や任務をする上で、制限地離着陸はより実戦的な訓練だということを意味している。↑この制限地離着陸訓練をする上での「危険見積」これは航空事故を起こしてしまわないように、事前にどの様なことが危険なのかということを飛行する前に考えられるものを全て列挙するもの逆に言うと航空事故となってしまった場合、これがないと「十分な危険見積が無いまま飛行したんかーっ」と危機管理能力を疑われることになる↑専門用語が並んでいるが、飛行前に当時の課程主任が言ったことをまとめたもの。課程主任の階級は３等陸佐。自分が最後につけていた階級と同じだが、操縦課程の課程主任はＦＯＣやＣＧＳといった教育課程を出ていない叩き上げの幹部自衛官である。いわゆる「ノーマーク」の３佐である。しかし、現在のようにＩＣレコーダーなんて物は無かったので、当時の自分は一言も聞き漏らすもんかーと、気合を入れて集中してブリーフィングノートに書き取っていたそして、走り書き状態のブリーフィングノートを整理して「飛行日誌」をまとめていた↑飛行後に課程主任が言ったことをまとめたもの。それまで飛行場内での離着陸訓練や航法訓練を積んできているのだが、分かりやすい言い方をすると山の中の植生で見えにくい場所にある離着陸場所に木の枝葉にヘリコプターをぶつけないように着陸していく訓練は、まずその離着陸場所を上空から見つけるのが大変「安全かつ優しい方法」とあるが、あまりにも抽象的で、具体的にどうしたらいいのかいうような何を言っているのか、今の自分でも分からない自分がこの課程主任だったら、こんな言い方をしないと思う当時の陸曹航空操縦学生は３等陸曹という階級で年齢は最も若くて２１歳、最長で３０歳位だったと記憶しているが、幹部自衛官ではない学生たちに分かりやすく噛み砕いた言い方をしていたのだろうと思うが、被教育者の記憶に残らない、かつ心に響かない教育は無意味であると現在も考えている。当時の操縦教官は、航空機に乗り込むと怒鳴り散らす、中には学生が鼻血を出すほど暴力をふるう教官が結構いた「教育にキレる教官は指導力がゼロ」だと戦車部隊時代に教わったことがあったので、航空科の幹部自衛官は指導力が無いのかと強い印象を受けた将来、幹部自衛官に任官したら、こんな教官のような指導をしない人間になろうと考えていた​​​​​​元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村

  2018.07.15

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その９

  ※ここからは広告を含みます。いつもこのブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。本日まで２４万４千を超える総アクセス、１日あたり１５０以上（時には２００アクセス以上）もアクセスしていただいており、多くの方に見ていただいていることに感謝しております。本当にありがとうございます。実は前回、ブログをアップしてから２年も経過しており、このブログをご覧になっている方には、・この作者はまたＰＴＳＤが再発したのではないか・新たに病気になったか・それとも死亡したか​​​​​などと、推測されても仕方ない状態だよな～と感じておりました。実際は、一度も健康を崩すことなく、自衛隊ではない仕事を続けており、また生活環境としては下の子も小学校に入学して、学校行事やＰＴＡ活動に参加したりして、なかなか忙しい毎日を過ごしています。しかし、以前にこのテーマでブログをアップした時に書きましたように、このテーマは自分には重いものであり、新たにブログをアップすることから遠のいてしまいがちになるのです。ＰＴＳＤの診断で「もう受診しなくても良い」と医師から診断を頂いてから、ずいぶんと年月が経って、フラッシュバックや不眠に悩まされることは１度もない。しかし、世の中には雰囲気が似ている人がいるもので、Ｍさんに似た人を見かけると急に過去の一連の出来事を思い出すことがあります。でも、「違う違う　全くの別人だ　あの場所からも生きている世界からもかなり遠い所にいる関係ない​」と流し去ることができて、フラッシュバックには至らずに済むようになっています。また、このテーマでブログを書こうと思ったのは、これだけのアクセスを頂いている中には、ＰＴＳＤや鬱などで苦しんでいる方がもし一人でもいるならば、自分の経験や考えていることが何かのきっかけの一つにでもなって、お役に立てる可能性があるのかもしれないと思って、書き始めることにしました。ＰＴＳＤの治療のため通院していて、症状が和らいで、他のクリニックに通院することが決まった時に、担当医師から頂いたＰＴＳＤの資料が残っている。その一部を使いながら、今の自分が感じていることを書きたいと思う。↑ＰＴＳＤとは、誰にでも起こり得るもので、自分が特別に弱いからとか、自分が悪い原因があるから発病したというものではない​​​​​​​​​​​​ということを強調しておきたい。↑私の場合は、付箋紙で示している部分の「他人の変死の目撃」がきっかけだったワケですが、他にも多くのきっかけにより、ＰＴＳＤを発病する可能性がある。↑↓私にはフラッシュバック・悪夢、興味や関心の低下、不眠、イライラに悩まされた。↑私にとって「機能不全思考の状態」とは、①［無能な副隊長から次のターゲットになるは、俺の番だ］②［自殺に追い込まれるのは、次は俺の番だ］③［幹部自衛官として、このくらいの上司からのストレスに耐えられずに仕事ができなかったのは、能力無しと評価される］④［ＰＴＳＤを発病して病気休暇を取ってしまったから、人事管理は最後尾に位置づけられ、次の昇任は無いか、運良く定年前に１度だけあるかないかになってしまった］⑤［自分が定年まで自衛隊にしがみついている間に、健康を害さなかった後輩や教え子たちに、ドンドン階級や立場を追い抜かれ、哀れな思いをすることになる］実際に③～⑤は人事管理上で本当のことだが、私のような病気になった人の中には「自信喪失」となり、もっと最悪な場合は「自分は生きている価値が無い」「自衛官として失格だ」とまで、自分を追い詰めて自殺に至ってしまうケースもあるのだろうと思料する。私の場合は、「部下を自殺に追いつめる自衛隊」「結局のところ人を大事にしない自衛隊」という自衛隊という組織に対する​不信感​を持つことになった。私が自殺に追い詰められなかったのは、過去にＯさんという妊娠中の奥さんに自殺現場を発見された例を過去に経験していて、自分の妻と子供をおいて絶対に自殺しないという強い意志を持ち続けることができたからだと思っている。↑上記の資料では「時間は味方」と書いてあるが、担当の医師は「時間薬」だとも言っていた。時が経てば、記憶が薄らいでいくということなのだが、確かにそうなのかもしれないが、私の場合は自衛隊を定年前に依願退職して、「距離的」に自衛隊から離れたということが、「健康な機能の回復」になったのだろうと考えている。自衛隊の教育訓練の中に、「精神教育」という座学や歴史資料などの見学などを通じて行うものがあり、更にその中には「自衛隊は収入が安定しており、身分を保証され、最も優れた職場環境だ」と教え込まれてしまう。そのため、依願退職を躊躇してしまう傾向にあるのだが、私の場合は自衛隊という組織に対する「不信感」が強かったため退職したのだが、これが自衛隊から距離をおくことになり、健康になれたと考えている。↑「リフレッシュのための休養」を取るということは、現職自衛官ならば保有している代休、年次休暇（企業の年休のようなもの）、病気休暇を含めると１～１．５ヶ月間も休むことができる。しかし、休みが明けると職場や人事管理上で置かれた立場は、何も変わらない趣味やスポーツなど気分転換をしても、それは一時的なものでしかない休暇が明けて出勤してくる隊員が徐々に仕事ができるようにと「出勤訓練」なんていう言い方をして、とにかくまず朝に出勤して来て、夕方に帰るという生活サイクルができるようになりましょうと職場は受け入れようとする。しかし、発病する前は普通に出勤をして強いストレスにも耐えて仕事をしていた隊員にとっては、「こんなに落ちぶれてしまった…」と自信喪失になってしまう可能性がある。​​​​​​​​​​​​↑ここで最も言いたいことは、「絶対に、自衛隊が最も優れた職場ではない」ということ。上記の資料にあるように、自衛官として「新たな生き方を模索する」という方法もあると思う。しかし、私のように依願退職して自衛隊という組織から、物理的に距離をおくという方が健康の回復に効果がある場合もあります。もし、現職自衛官の方が病気で苦しんでいて、このブログを目にすることがあったならば、何かのお役に立てることができればいいなと思います。​​​​​​​元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村

  2018.07.08

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  戦史・戦例・規律に学ぶ「勝つビジネス戦」　その８

  ​​​​​幹部自衛官の心構え５​十一　当直勤務は誠心誠意を忘れるな　この「当直」は、陸上自衛隊においては、月曜の朝から木曜の朝の間、あるいは木曜の朝から次の週の月曜の朝の間に、課業時間外の指揮官が退庁している時間帯を勤務することをいう。　随分以前に、警察官と話をする機会があり、警察においても「当直」という勤務があるということを知った。　　しかし、警察は、何日か勤務して休みがあり・・・というサイクルを繰り返す勤務体制で、その勤務する日の事を「当直」という事を教えてもらったことがある。　いずれにしても、警察の「当直」と自衛隊の「当直」とは、全く用語の意味が異なっている。　話を元に戻すが、陸上自衛隊において、当直に勤務する時は、持ち場を絶対に離れてはいけない　距離的に当直室から離れるなということ以外に、気持ちも当直幹部として勤務しているということを忘れてはならない　例えば、食事のため食堂へ行く時や浴場に行く場合は、必ず当直陸曹が当直室に所在しているように指示して、電話や上級部隊の当直から連絡が入った場合に、即対応できる態勢になければならない　なぜかというと、現職だった頃は、気を抜いたタイミングなんかの時に何かが起こるような気がしていた　そして、対応の遅れが生じてしまった場合、「なぜここに報告してくるまでに、こんなに時間がかかっているんだっ」なんて、上司に怒鳴られるからだ　即応態勢を維持する要という立場の当直なのに、対応の遅い当直勤務者は、居なくても同じようなものなのだ　長く自衛隊に勤務し勤務歴や経験のある「古い人」の中には、当直勤務は「飯がタダで食べられる」「足の伸ばせる風呂に入れる」「巡察以外は、ゆっくり寝られる」なんて焦点のズレたことをいう人を時々見かけたものだったが、本来は緊張感を持って、いつ有事になっても行動できるように勤務しなければならないものなのである​◎　「勝つビジネス戦」のために​​​​​　ビジネスにおいて、「当直」などという当番制の勤務する態勢ならば、何か役に立つことはあるかもしれないが・・・　ここで考察している「ビジネスへの反映事項」とは、自分が事業を起こし起業するということを前提に考えている。　反映できることといえば、「気を抜いたタイミングなんかの時に何かが起こる」ということを意識しておくことだ。例えば「今の現状でコンプリート（完結）はあり得ない」「今やっているビジネスは、すぐに誰かがネットを通じて知ることになり、真似されてしまう」「今の状況より、他にやるべきことはないか、もっとないか」という意識を持つことが大事だと思っている。　インターネットを通じて、情報伝達スピードが急速に早くなり続けている時代において、「変化のないビジネス」はあり得ない　そのためには、​自分自身の意識の中で、即応態勢をとっておきたい​ものである​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​

  2016.05.14

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  戦史・戦例・規律に学ぶ「勝つビジネス戦」　その７

  幹部自衛官の心構え４十　申告・挨拶・報告・通報　初めて幹部自衛官となり、部隊に配属になったら、直属の上司に「申告」する。　ここでは、若々しく青年将校であるような初々しさが必要だ　つまり、元気に　声は大きく　ハキハキと　ということに尽きる　一例だが・・・　「申告します　」　「３等陸尉　○○　○○は、平成○○年○○月○○日付をもって、『正式な部隊名』に配属を命ぜられました　」　という、カタックルしい　形式ばった言い方を、直属上司である指揮官に申告する。　つまり、例え気分が乗らないとしても、ここは指揮官に対して第１印象を与える場なので、真剣にやらなければならない場なのだ　そして、「挨拶」　これは、実は規則という名の文章に「挨拶しなければならない」とか「挨拶するものとする」という具合に明文化されてはいないのである　しかし、一人の社会人として、当然しなければならないもの　特に、自分より階級は下である陸曹や陸士に対しては、自分から挨拶して声をかける習慣が必要だ　意外と、そうやって声をかけることで相手の心情が分かってしまうものだ　何よりも「挨拶」は、良い人間関係を築く最高の手段だ　最後に気をつけなければならないのが、「報告」と「通報」の用語の使い分け　「報告」は、指揮関係にある上位に対して、告げることを報告という。　「通報」は、指揮関係にある下位に対して告げること、あるいは指揮関係にないが連携していたり関係のある部署に告げることを通報という。　なので、間違っても直属の上司に「通報に参りました。」なんて言ってはならない。　それと「報告」という用語の使い方に注意が必要な事が一つある。　一年間に業務を進めるために準拠を示している「業務計画」というものがある。　例え、その業務計画に、やる事が決まってしまっている事業であっても、自分がその事業の計画を作って指揮官に持って行っても、その時に「○○の計画を報告します　」と言ってはならない　きっと、そのように言ってしまったら、「お前は、いつそんなに偉くなったんだ　」と怒鳴られるか、「誰がその計画を承認して、やれと命じたのかっ　」と受け取られるだろう　どういうことかというと、様々な事業には、それぞれ担当者がいる。　その担当者が、指揮官に代わって、必要な調整をして実施できるように整備して、計画を作り、指揮官に承認してもらって、つまり印鑑を押してもらって、計画を文章にして、関係者に配布して、事業を実施することになる。　担当者が、実質は実施するように感じるのだが、あくまでも指揮官の仮面をかぶって、事業をやるようなものだ　なので、話を元に戻すが、計画を作り、初めて指揮官に持って行ったら、そのときは「○○計画についで仰指（ぎょうし）に参りました」と言うか、あるいは「○○計画について、ご指導をいただきに参りました」と言わなければならない「はぁ～っ　難しすぎてよく分からんっ」とか、「意味が分からんっ」と思う読者が大勢いるのだろうなぁ…自衛隊っていう世界は、こんなワケの分からんことがかなり多いそんな中でやって行くためには、ワケの分からなさに慣れるしかない​◎　「勝つビジネス戦」のために​​​​​​　　上記の用語の使い分けは、自衛隊の独特なものであって、ハッキリ言って自衛官以外は「めんどくせーな　」とか「何度読んでも意味が分からん　」という印象だろう　　ビジネスにおいては、『業界用語』というものが必ずある。　　それに、早く慣れて自分が正確な意味を知り、身につけて、相手に誤解を与えないようにする事が最も大事だよね　　ということが、一番言いたいことだ​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2016.05.08

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  戦史・戦例・規律に学ぶ「勝つビジネス戦」　その６

  ​​​​​​​​​幹部自衛官の心構え３七　服　務　　この「服務」って言葉・・・。　　自衛官以外の方には、独特でおそらくなじみの無い用語だと思う。　　この服務とは、漢字を見て解釈すれば良いのだが、「務めに服する。」、「任務を完遂するため、務めを果たす。」という意味となる。　　実際に、自衛官として勤務する様を、イメージしてもらうと分かりやすくなるのだろうか　　いざ、各種の基本教育である課程教育を卒業して、現場である各部隊に勤務してみると・・・　　「つまらない」ことの方が多い　　これを、どのように自分に納得させて、あるいは自分に言い聞かせ、「自衛隊って、こういう世界なんだから、刃向かっても、どうにもならないんだ」とあきらめさせ、一日いちにちの勤務の流れにのっていくかということが、コツなんじゃないかと思う。　　しかし・・・　　この「つまらない」ことが大事なんだという上司が過去にいた　　世の中に本当につまらないというものはないのだと、その上司は言っていた。　　「つまらない」と思えることでも、みんな大事なことで、仕事が人を育て、経験こそが立派な指揮官を作ってくれるのです。　と指導していただいた。​八　勉　学​　　一生が勉強です。　　特に、自衛官はホントに勉強しないと世界の軍人に遅れをとってしまう。　　『読み、考え、書く』　　常に、疑問をもち、問題発見能力と問題解決能力を高めよう　　見たモノ、聞いたこと、読んだ内容などをそのまま丸飲みして吸収する立場は、入隊前の自分で終了した　　これからは、　「本当にそうなのか」　「まったく問題なしなのか」　　という疑いの意識が必要だ　　好奇心をもって創造力を発揮しよう。　　『知性』と『文明』において遅れをとってはならない。九　健　康　　一日一汗　　姿勢を正しく、歯を一日３度磨け　　歯の健康は、健康全ての始まりだ　　寝るときには胃袋も休ませること　　そのためには寝る前の２時間以内は食べない、酒を飲まない　　「ストレス」は工夫して解消せよ　　「便秘」は「痔」の敵だと思え　　自分の健康　「個人衛生」は自分の責任であるとともに、幹部自衛官にとっては部下の健康は指揮官の責任である　　自分のことで精一杯になるな　　そして、部下を死なせるな◎　「勝つビジネス戦」のために​​​​​　九項の健康で、「部下を死なせるな」とある。　このブログで書いてきた内容において自分がＰＴＳＤを発病して、闘病生活を送ってきた記事があるが、そこに登場するＭさんをパワハラという手段で自殺に追い込んだ『無能な副隊長』は、幹部自衛官として絶対にやってはいけない罪の内の一つをしたということを証明している。　ビジネスを自分で立ち上げ、同僚やパートナーを得たとき、今回の記事でとりあげた３つの項目は、基本中の基本で、ビジネスマンとしてというより大人の人間として、身につけておかなければならない事項だと思っている。　つまり、例えば今年の３月末に陸海空自衛隊の自衛官候補生、曹候補生、航空学生、看護学生あるいは防衛大学校学生、一般幹部候補生等のコースで自衛隊という世界に飛び込んだ人たちにとって、上記の３項目の内容について、怒鳴られたり、強い口調で怒られたという思いをしている者がいるなら、それは当然、身につけておくべきことが欠落しており、将来困らないように愛情をもって叱ってくれたということだ。　民間の世界で、このことを叱られたら、「こいつは非常識だ」とか「こいつはゆとり世代だから常識がない」とダメレッテルを貼られて、常識ある人物を新しく見つけて切り替えるだけのことになってしまう。　自衛隊は、一見「怒鳴られた」ということをされても、それは「大きな声で本人が目覚めるように指導した」ということであって、指導して治る見込みのない者には指導すらしない。　指導されるだけ、幸せなことなのだ数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​​​​​

  2016.04.24

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その８

  ​治療に必要な薬について​前回のブログ記事に、「副作用」に悩まされることになったということを書いた。今回は、ＰＴＳＤの治療中に服用していた薬について述べたいと思う。Ｍさんの自殺シーンや、馬鹿な無能なあの副隊長の血の通っていない目つきで、Ｍさんの次は自分がパワハラ指導を受けている夢を見たり、突然そのシーンを思い出して急に怖くなったりするフラッシュバックに襲われていた当時、病院には週に１回のペースで通院していた。たしか木曜日、または金曜日だったと記憶している。バスと電車を使って通院したのだが、始めの頃は乗り物に乗って、何も考えずにボーっとしていると、突然フラッシュバックが襲ってきた。だから、本を読んでいるか、窓の外の景色を見て何か新しいことを考えているようにしていた。そうすると、フラッシュバックが入り込んでくる隙間が無く、イヤなことを思い出すことが少なくなるように感じていた。このことに気づいた頃は、服用していた薬が体内に蓄積され、効果が出てきていたのだろうと思う。最初に、実家の市内にある精神科病院に通院したとき、医師には「薬は直ぐに効きません。」「１ヶ月くらい飲み続けて、体内に蓄積されて徐々に効いてくるようなイメージです。」ということを説明された。その薬とは、「バルデケンＲ錠　２００ｍｇ」　３錠「ジェイゾロフト錠　２５ｍｇ」　２錠「レンデム錠　０．２５ｍｇ」　　１錠「マイスリー錠　５ｍｇ」　　　　１錠この合計７錠の薬を飲んでいた。バルデケンＲ錠、ジェイゾロフト錠は、「精神安定剤」でレンデム錠、マイスリー錠は、「寝つきをよくする薬」だ始めの頃は、全て寝る前に飲んでいた寝つきをよくする薬は、布団の中で横になっていると眠気とボ～と起きている意識がある状態が混じっている時に、フラッシュバックが襲ってきても睡眠の中に、引きずり込まれていって寝てしまうという感じだった薬を飲むようになってからは、恐怖の夢にうなされて夜中に起きるということがなくなった朝まで、一度も起きずに寝ることができた朝に起きるまで、睡眠剤が効いているので、夜中には起きられない状態になっているのかも知れなかった精神安定剤は、やはり飲み始めてから少しずつフラッシュバックの恐怖の度合いが小さくなっていった１ヶ月後には、フラッシュバックのことを思い出して深く意識して考え込んだりしなければ、「流し捨てる」というか、「受け流す」ようになってきたしかし、それは直ぐにフラッシュバックが襲ってきて、イヤな記憶が戻ってきても、受け流すことができたのではなく、フラッシュバックの内容に気分が悪くなることも多かったしかし、この「精神安定剤」は、副作用がある薬局に売っている風邪薬にでも眠くなるという副作用があるから、副作用のない薬はないと思う。この「精神安定剤」の副作用は、強烈だ「薬の説明書」には、次のような副作用があると書いてある。【吐き気・嘔吐、いらいら、気分の不快感、めまい、疲労・脱力感、口内の乾燥、残眠感、図重、頭痛、眠くなる、不眠。】すごい沢山の副作用これは、記載の副作用が全て同時に身体に影響するというものではないようだ私の場合は、【いらいら】と【気分の不快感】が激しかった通院のため、バスに乗っていたり、歩道を歩いていると、社会のマナーに反した人を見ると、やっつけたくなるのである例えば、歩道を自転車の二人乗りして走ってくる中学生を見つけたら、蹴飛ばして倒して捕まえて、その中学校教師に突きつけたくなったりするのである。一方で、正当防衛・緊急避難でない限り、それを突然やると傷害罪のおそれがあると止めに掛かるもう一人の自分がいる・・・副作用に動かされる自分がいるというのは、全くコントロールの効かない、ブレーキが効かない自分がいて、これはヒドイ経験だった元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2016.04.20

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  司令部で勤務することになった経緯（いきさつ）

  ※ここからは広告を含みます。４月がすぎて、季節はずいぶんと春らしくなった。この時期は、例年３月２３日付の定期異動で転勤を命ぜられた自衛官たちが、引越後の自宅の片付けに追われながら新しい職場環境に慣れようとハラハラしながら、毎日の仕事をこなしている時期だ。このボクも平成１０年代後半の３月の定期異動で、北の方面にある司令部で勤務することになった。正直に言うと、「司令部に勤務させる人員を飛行隊から出さなければならなくなったので、お前が行け」ということになった、と今でも思っている。​司令部​とは、第〇師団司令部とか、第〇〇旅団司令部という呼び方を短く言う言い方で、師団長あるいは旅団長のための幕僚たちの集団である。そこで勤務する幹部自衛官は「幕僚」と呼ばれている。旧軍でいうところの「参謀」である。師団長あるいは旅団長のお膝元で仕事をして、状況判断を補佐し、師団長あるいは旅団長自身でもないのに幕僚が、師団長あるいは旅団長の身になって指針、構想を考えだして差し上げて指導を受け、構想が承認されて固まれば計画を作って指導を受け、計画が出来上がれば命令文書にして、師団あるいは旅団のいくつもある隷下部隊に徹底して実行させ、その実行をしたかどうか、成果はどうだったかを収集して、それを師団長あるいは旅団長に報告して、次回（次年度）に反映させていく・・・・というのが、司令部で勤務する幹部自衛官の仕事内容だ。絵文字で表現したように「馬車馬のように」働くのであるこのブログをご覧の方は、お気づきになると思うが、ボクは、高卒で大学進学することが許されず家を出るために陸上自衛隊に入隊し、パイロットになりたいという夢をかなえるために、ヘリコプターパイロットになったワケであるから、司令部で勤務して将来エラくなりたいという希望を持っていたワケではないしかし、戦車乗員だった頃や、陸曹航空操縦学生（ＦＥＣ）、幹部候補生学校の候補生、幹部初級課程（ＢＯＣ）、幹部上級課程（ＡＯＣ）の頃などの教育期間では、本質的に持っている「負けず嫌い」が影響して、訓練や勉強、試験に手を抜かずに一所懸命やった。上記の各課程教育の学術成績や人物評価、部隊での勤務評価などが人事資料として蓄積される。当時の飛行隊長としては、ＡＯＣを修了した幹部自衛官の内、誰かを転属させ出さなければならない司令部は、様々な職種の幹部自衛官の集団で、その中で恥ずかしくない仕事ができて、航空科隊員として航空科職種としての意見が正しく言える人物を出したい。では、誰にするかというような事を考えたのだろうＣＧＳ出の２等陸佐の飛行隊長が考えた事だから、ボクのような凡人が考えつく事より深いことを考えたにちがいない（と信じたい）。そんなことで人選されたのがボクだったと思えば、嬉しいことだとも考えられた​しかしね・・・​空を飛びたくて、どうしてもパイロットになりたかったので、自分が若い陸曹だった頃に飲みに行ったり遊びに行ったりせず、土日を勉強に充てて陸曹航空操縦学生（ＦＥＣ）に合格できて、やっとの事でなんとか卒業できて​ウイングマークを胸につけた幹部自衛官​になったのに・・・自分は、司令部で勤務するのが目標だったのかこの頃、​自分の希望しない進路が上司から強要​され、​転属しなければならないという現実​を突きつけられた。今までは、自分がなってみたい姿「戦車乗員」、「新隊員の班長」、「ヘリコプターパイロット」、「新隊員の区隊長」などを思い描き、試験を受けて合格し、その学校に入校するために転属するという流れになっていた。実は、その時の転属も「命令による」転属という形態には変わりなかった。しかし、熱望する姿になるための転属だったので、嫌々ではなかった。司令部への転属は、初めて経験する​嫌々な転属​だったこれは、命令で動く自衛官の宿命である。別の言い方をすると、「組織の要求により」転属を命ぜられた、という。この言い方は、自衛官の中では一般的によく使う。自衛官として、この現実をプラスと捉えるか、マイナスと捉えるかということなんだと思う。「プラスと捉える」コツは、「組織の要求により」転属を命ぜられるという現実は自分自身の一個人が刃向かってもどうにもならない。なので、柳の枝葉のように柔らかく受け止めて、新しい土地、地域、行ったことのない観光地に行けるキッカケとなる引越だと考えることだ。新しい職場は、今まで会ったことのない人たちと仕事をすることで人脈が増える、新しい知識や経験ができるというように​​「きっと良いことがある」と捉える癖​​をつけることなんだろうと思う。「マイナスと捉える」とはキリがない。嫌だイヤだと自分に言い聞かせれば、全てがイヤになる。逃げ出したくなる。最終的には仕事が嫌になる、自衛官が嫌になる。仕事が変えられない、退職するワケにはいかない、どうにもならない。と自分で自分を追い込んで負のスパイラルに入ってしまうと最悪な状態、自殺に追い込まれることになる。​​​事実、定期異動の前後は、自衛官の自殺件数が多い。​​​ボクは、現職の頃、自分に言い聞かせたり、後輩や同僚に良く言っていたことがある。​「この世で最も優れた職場は自衛隊ではない。」「自衛隊の仕事で悩み、追い込まれ、自殺したくなったら辞めてしまえ」「俺たちが死んでも許される時は、有事の際に敵の弾に当たって死ぬ時だけだ。」「平時に、自殺という命のかけ方をするのが自衛隊ではない。」​​元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村

  2016.04.07

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その７

  ※ここからは広告を含みます。今日は、１２月２２日クリスマスイヴの２日前Ｍさんの命日は、１２月１９日　これは自殺しているところを発見された日職場に自主休日出勤した日が１２月１７日だから、もしかすると１７日が命日なのかもしれない。１９日の５日後にはクリスマスイヴがある。Ｍさんの奥さん、娘さん達は、どんな思いをしてクリスマスイヴを過ごしたのかそれどころではないって感じだったのだろうし・・・そして今、どんな思いをしながらクリスマスを過ごされるようになったのか・・・想像するだけで、とても悲しい、つらい。Ｍさんを自殺に追い込んだ無能なパワハラ副隊長に怒りが込み上げてくるこのブログに前回、書き込んでから随分と日数が空いてしまった。しかし、毎日アクセスしていた。そして、感じていたことは一日に１００アクセス以上あり、ある時には２００アクセス近くあって多くの方の目に触れているんだな～といつも感じていた。私は、よくネットサーフィンして色々なジャンルのブログやホームページを拝見している。私のように自衛隊に入隊した頃の体験を綴ったブログが他に多くある事を知っているので、頻繁にブログの最新記事をアップできていない私のような者が立ち上げたブログに目を通してくださる方に、心から感謝いたします。​本当に、ありがとうございます。​私自身としては、このブログをほったらかしにしていたつもりは欠片もなくて、ほぼ毎日アクセスして何を書き込もうか、書き込むとすればどんな内容かと考えていた。そうなのだが・・・このタイトル「陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ」は、私にとって、かなり重いテーマなのは確かだ。このＰＴＳＤのことを書き込んだ後は、少々のダメージがある。それが、頻繁にブログを更新出来ていない原因の一つになっている。しかし、今の私の身体は、ＰＴＳＤの診断に基づく投薬は１年以上前に終わっており、全く薬を飲んでいない。かつて、私の頭の中で勝手に沸き起こるフラッシュバックの症状は、今は、全くない体調になった。日々、生活していてＴＶなどのニュースで​自殺​という文字、テレビドラマや映画で​自殺のシーン​・・・などなど。私にとって様々なＰＴＳＤになってしまったきっかけになったＭさんの自殺シーンを思い起こさせる機会は突然やってくる。だが・・・今の私は「大丈夫、大丈夫」「自分のことではない。関係ない。」「あそこ(Ｍさんが自殺した場所)から、ずーーっと遠いところに引っ越してきた。離れている。」「Ｍさんを自殺に追い込んだ無能な副隊長の、あの馬鹿なアイツはここにはいない。」と、振り払うことができるようになっている。飲む薬の量を減らしている時期にカウンセリングを受けていた。その当時のカウンセラーから教わったことの一つに「関係ない」​と​自分に言い聞かせると良いいうものがある。現在でも、有効な一言だ。このタイトルで書き込むということは、ＰＴＳＤの診断を受けて薬を飲み、身体の変化から身をもって感じたことを書こうと思ったのだが、ここでは、薬を飲み始めた頃、どんなことに闘っていたのかということを綴ってみる。これは、もしかすると記憶から削除して、何も記録に残さないとしても良いのではないかとも思えた。この考え方もブログ更新を躊躇った原因でもあった。いろいろ考えたのだが、やはりブログで表現することで、私の心の中で葬り去るのではなくて決着を付けたいと思ったのだった。数年前の１月に、ＰＴＳＤの診断を受け、自分が持っている溜まりまくった代休や休暇を使って私は、実家に戻った。数年ぶりに母親の手料理を口にできる生活しかし、何でも口にできるというワケでもなかった。なぜか食欲がない、特に肉料理が食べたくない。動物の脂と感じるモノの匂いも嫌になっていた。口にできるモノとは、少々の白飯、納豆、たくあん、昼食に菓子パン１コこれだけだ今、当時を振り返ってみると「生きる気力」が、かなり弱くなっていたからだと考えている。とにかく食べてエネルギーに変わるものを口にしたくないという状態だった。こんな調子だったので、体重がどんどん減っていった体重計がさしていたのは、４９ｋｇとか、４８ｋｇとか・・・「（もうすぐモデル体型だな・・・）」と思っていた。就寝するときは、自分が入隊するまで使っていた部屋に寝かせてもらっていた。高校３年生まで過ごした部屋だったあの頃の感情も蘇ってきた母親に言われた「あんたのために嫌な思いをするのも、お金を使うのも、大変なのも、もうたくさんっ」って言われたことに腹を立てた大学に進学する金なんで出すつもりはないということなんだと解り、そして家を出る手段として陸上自衛隊に入隊するということを決めたのが、この部屋しかし・・・今、その部屋で病気になったので休ませてもらっているなんて・・・こんなことを考えている間は、Ｍさんの自殺シーンが突然襲ってくるフラッシュバックはなかったのだが、その考えや気持ちの中身が一段落すると、突然と頭の中に飛び込んできて、怖くなる。直ぐそばに、あの無能な副隊長がいるんじゃないかまた、あの無能な副隊長に幕僚案を突っ返されるんじゃないかなどと、不安が膨らんでいく自宅近くにある病院に受診して、医師の示す通り薬を飲んでいたのだが、飲み始めてから２～３週間は、こんな調子だった。この頃、成人が飲んで耐えられる最大量の薬の量「７錠」を飲んでいた。これには、精神安定剤、睡眠剤、胃薬が含まれていた。これらの薬は、飲んで翌日に効果が得られるモノではなくて、効果が蓄積されていって身体に効き始めるという性質があるということだった。しかもっ薬には「副作用」という、嬉しくない効果があるこの副作用にも悩まされることになった・・・​​​​元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村

  2015.12.22

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  青年将校としてお手本としていた人物像

  ​３月の最終週、日差しは暖かく、気温も膚に突き刺さるような寒さはなくなり、梅の花などが咲き始め、桜もつぼみをピンク色に膨らみ初めて、季節は春に移行しようとしている平成１０年代前段の年、３月の第４週の頃、ボクは「陸上自衛隊幹部候補生学校」を卒業し、「３等陸尉」という階級に昇任し、幹部自衛官に任官した場所は、福岡県久留米市　前川原駐屯地にある「陸上自衛隊幹部候補生学校」陸上自衛隊の幹部自衛官は、その当時はどんなコースで入隊しても、幹部自衛官への道を選んだならば、必ずこの学校に入校することになる。避けられない道でもある。３尉候補者というコースで「３等陸尉」という階級に昇任する者は、各職種学校で教育訓練を受けるようになったので、陸上自衛隊幹部候補生学校を卒業しないで任官した者もいる。「幹部候補生学校」　　略して「幹校」、「かんこう」と呼ぶ。これは、既に亡くなった親父もボクが入隊前から、「幹校（かんこう）って所はな・・・」「とにかくヒデェ所なんだ。」とか、「二度とくるめぇ（久留米）前川原って言うんだ。」って話のネタにして聞かせられたし入隊してからも誰でも「幹部を目指すということは、久留米の幹校に行かなければならない。」などと、だいたい略して、「幹校（かんこう）」と呼ぶ。陸上自衛隊創隊以来、ずっと「かんこう」と呼んできているのだろう親父が、どんなところがヒデェって言っていたのかは、後日、ブログに書くこととしよう「３等陸尉」という階級に昇任し幹部自衛官に任官するというきっかけを与えてくれたワケだから、どうせなら「カッコイイ」幹部になりたいと思っていたしかし、ボクは「陸曹航空操縦課程」という部内選抜試験に合格して、航空学校宇都宮分校（今は「宇都宮校」というらしい。）で約２年教育を受けた。そして、ウイングマークを取得して北海道の部隊に配属されていたのだが、機甲科部隊の戦車陸曹だったボクにとって、航空科部隊の先輩幹部自衛官を見て、「あのような航空科の幹部自衛官になりたいっ」って思う人は、実は全くいなかったなかよくしてくれた先輩幹部は何人かいたし、「感じの良い人柄だなぁ～」って思って見習っていた人はいたしかし、部下を持って、先を考え、業務上の適切な指示をして仕事を進めて、かつ後輩を教育するという立場の上司については、見習いたいという人はいなかったそのころ、「この人のような幹部自衛官になりたい」って強く思える人としては、自分が機甲科部隊（戦車中隊）で仕事をしていた頃の中隊長で「Ｙ田３佐」という人だった航空科部隊の人間でありながら、理想像は他の職種部隊の人物だったその他に、「加藤　喬」という人物に憧れていたその人物とは米国防総省外国語学校日本語学部長。元米陸軍大尉。1957年、東京生まれ。都立新宿高卒後、79年渡米。カリフォルニア州立短大、アラスカ州立大で哲学を学ぶ一方、米陸軍予備役士官訓練部隊で訓練。91年の湾岸戦争に第164直接支援整備中隊の中隊長代理として参戦。カリフォルニア陸軍州兵部隊第223語学情報大隊で中隊長を務めた。著書に「ＬＴ」（ＴＢＳブリタニカ）「名誉除隊」（並木書房）など（参考文献：「名誉除隊」（並木書房）著者紹介記事等）なんとなぁ～く、見た目がボクに似ているんじゃ～ないかと思い込んでいたこともある日本人でありながら、米陸軍に陸軍大尉（自衛隊でいう１等陸尉に相当）になったという生き様に共感したちょうど、幹校に入校する前、北海道の部隊で勤務していた頃に、たまたま書店で見つけたのが、「ＬＴ」という本だった。この本をよく読んだし、幹校にも持って行った　理想像として描いていた　今でもその本は手放すつもりはないしかしその数年後、ボクが司令部で勤務していた頃、この加藤喬氏が、「名誉除隊」という本を出し、彼が除隊したことを知ったっもちろん、その本は購入して読んだ今でも持っているその頃、何も辞めなくてもいいのに・・・と思ったのだがまさか、その更に数年後、この自分が退職を本気で考えて行動に移すことになるとは、人生は分からないものだ​元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2015.03.29

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  自衛隊のシーツと枕カバー

  ※ここからは広告を含みます。今日は、３月２４日毎年、３月２２日とか、３月２３日というのは「定期異動日」といって、The転勤族の自衛官には節目の日にちになる。転勤を命ぜられた隊員は、この日を境に新しい所属の人間になるワケだ新入隊員にとっても、この同じ時期に初めて自衛隊の正門をくぐって入り、入隊することになるなので、今週は全国の自衛隊の教育部隊に新卒者を中心に、新しく自衛官になったものが生活を始めた頃だろういろんな思いや希望とか、理由があって、それぞれ胸にいだいて、それぞれのコースで入隊したのだろう健闘を祈りますボクが、その入隊した頃の強烈な印象の一つに「シーツと枕カバー」があるっそれはもう～　　　洗濯糊がバリッバリ　に効いているシーツと枕カバー広げるときには、「ベリッ　ベリベリベリベリ～　」っていう音がする大勢の隊員のシーツと枕カバーを洗濯工場で、巨大な業務用洗濯機で洗い、これまた業務用のプレス機で糊づけとアイロンがけをするので、このような仕上げになってしまうのだっっシーツなんて少しだけ広げて、静かに置くと立ってしまうくらいだった今は、随分と寝具が改良されているようで、ベッドはフランスベッド社製で、スプリングの入ったマットレスになって、大きさは一回り大きくなった。シーツと枕カバーもベージュ調の色で大きさも大きくなっただが、結局、洗濯工場で洗って仕上げるので、今も洗濯糊でバリバリかな～現在のボクは分かりませんが・・・・思い出してみると、２０数年前に「曹学」という制度があった頃に入隊したボクは、実家から一日でも早く抜け出したいと思い続けてきて、自衛隊の営内生活（寮生活という表現が一番伝わりやすいだろう）をスタートしたその頃の寝床というと、青くて古い鉄のフレームでできたベッドで、大きさは畳一畳分くらいだろうかしかも、２段ベッド上の段を寝床にする者は、家庭用の２段ベッドみたいにハシゴがついていないので、上手によじ登るしかないっしかし、実家では、酒乱の祖父がいつまた、酒飲んで大声をあげるのかビクビク過ごしていた生活だった。それに比べると、営内生活は「消灯ラッパ」の音色が流れると強制的に電気が消されて、静かに寝られるので、ボクにとってはホントに心休まる生活だった元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村

  2015.03.24

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  女性自衛官のパンストの色も決められているっ！

  ※ここからは広告を含みます。陸海空の女性自衛官は、制服のスカート姿になる時、定められた色のパンストを身につけなければならないっということになっている。　今回は、「女性自衛官が制服のスカートを着用するときのパンストの色」をテーマに書きます　最近は、仕事に忙しく、全くブログの更新ができないでいました　スミマセン　ずっ～～と、気にしながらも、なかなか手が付けられないでいましたが、ブログ管理画面をみると　なんっとっ　　３９４００アクセスを超えているではないですかー　みなさん、本当にありがとうございます　本当に、感謝しています　一日の平均アクセスは、約２００アクセスも読んでいただいていて、この数日は、２００～３００アクセスもいただいています。（2020年8月30日現在）　これは、次の３月に自衛隊に入隊が決まった、高校生、専門学校生、大学生などの多くは冬休みで、自衛隊に就職は決まったものの、自衛隊っていう生活に不安感があって、スマホなどでググってみたら、このブログを読んでみたという方が多いようですね～　少しでも、何か一つでも参考になることがあったなら、幸せです　また、数名のコメントも寄せられていました　ありがとうございました　そのコメントの中で「女性自衛官のパンストの色は決められているの」「陸、海と空の女性自衛官のパンストの色が違うようなんですが～」　という、意見が寄せられていましたので、今回はこれを元に書くことにします。　まず、陸海空自衛官の服装は、「自衛官服装規則」という規則が文書として存在していて、これに第○種夏制服とか、○○作業服、戦闘服装などなど、服装の種類とその服装に着るモノは何かということが書かれている。　そして、より細かい【決まり事】は、「陸上自衛官服装細則」、「海上自衛官服装細則」、「航空自衛官服装細則」という、これがまた文書化されている規則が存在して、陸上自衛官、海上自衛官と航空自衛官は、勤務間に着る服装はガッチガチに定められている。　これらの規則は、何も秘密めいたモノではないので、「自衛官服装規則」とか「陸上自衛官服装細則」という用語をキーワードでパソコンやスマホでググってみると（検索する）、誰でもpdfファイルで閲覧することができる　しかし、専門用語を使っているので、自衛官やＯＢでなければ、想像すらできない部分もあるだろうな　共通していることは、陸も海も空も服装の規則に実は「パンストの色は～～」という記載は、実は無い　あくまでも、パンストは「靴下」なのであるっ　そして、服装規則では女性自衛官のことを「女子である陸上自衛官」、「女子である海上自衛官」、「女子である航空自衛官」と表現しているっ　つまり、​歳がいくつになっても、女性自衛官​は​「女子」​なのだー　　（服装の規則の場合）　では、はじめに​「女子である陸上自衛官」のパンストの色​を説明しよう　陸上自衛官服装細則に、別表第３「制服に準ずる着用品」の１１項目に「靴下」という欄があって「制服又はこれに準ずるものを着用する場合」という説明があって「黒色とする。ただし、女性自衛官ははだ色とする。」　とだけ、書いてある。（しかも、肌色ではなく、「はだ色」と肌はひらがなっ）　　つまり、陸上自衛官は、男子である陸上自衛官は何が何でも靴下は黒色で、「女子である陸上自衛官」ははだ色の短い靴下はなかなかないので、​はだ色（ベージュ）のパンストしかはけない​のだっ　ちまたでは、黒いパンストや網タイツは普通で【黒脚】ってなかなかイイものなのにぃーーだっ　しかし、こんな記載事項もある　陸上自衛官服装細則　別表第２「各種服装の着用品の省略又は変更」のページに　女性自衛官が​​常装（礼装）冬服ズボン​​を着用する場合　「​防寒等のため、​部隊等の長が必要と認める場合」の欄には、「制服に準ずる着用品に定めるはだ色靴下に代えて、黒色靴下を着用することができる。」　つまり、スカートではなく、ズボンの場合は、男性自衛官のように黒色の短い靴下か、【黒脚】になれるワケだっーー　でも、ズボンの裾からくるぶし程度の【黒脚】がチラ見できてもね・・・　次は、「女子である海上自衛官」のパンストの色を説明しよう　海上自衛官服装細則　別表第３（第５条の２関係）「制服に準ずる着用品」というページに１２項目目に、やはり「靴下」の欄がある。　「制服等を着用する場合。」を説明している　そこには　「女子である自衛官は肌色又は白色（女性第３種短靴（白色）を着用する場合及び作業服装等の場合）若しくは​黒色​（女性第３種短靴（黒色）を着用する場合）とする。」　と書いてある。（海自の場合は、「肌色」と肌という漢字を使っているっ）　これは、海上自衛官は、夏は真っ白な制服、真っ白な靴となり、冬服は黒い基調の制服、黒い靴になるので、その時の靴の色に合わせるものと思料する。　海上自衛隊のＷＡＶＥ達は、夏はベージュのパンストか、ナースの様にホワイトのパンストをはくわけだーー　そして、冬の期間は【黒脚】なのだっーーー【メール便(15)】 1足あたり95円(+税) パンティストッキング 5足組 レディース [ 抗菌防臭機能付 パンスト まとめ買い 5足セット ]上のパンストは、ここまで書いてきた記事の中に出てきた「肌色（ベージュ）」「白色」「黒色」に対応でき、かつ、コスパ最高ーーではないだろうか～　最後に​​「女子である航空自衛官」​​ののパンストの色を説明しよう　航空自衛隊の場合は、航空自衛官服装細則の表の中ではなく、本文中の（襟巻等の使用）第１６条 の中に、第５項目目に記載されている。　「５ 男子である自衛官は紺色又は黒色の靴下を、女子である自衛官は膚色又は紺色若しくは​黒色​の靴下を着用するものとする。」　と書いてある。（空自の場合は、はだを漢字で表すが、海自とは違う「膚色」としているっ）　航空自衛隊という組織は、米空軍に近い伝統、軍種カラーがあってAir Forceブルーを基調とすることから、陸と海とは、異なる「紺色」が許されているものと思料する。　ただ、この一文を読むと、空自の女性自衛官ＷＡＦは、一年中【黒脚】が許されるのではないかぁーーーー　いいねぇ～～～上のパンストは、女子である航空自衛官の場合の記事に出てきた「膚色（ベージュ）」と「黒色」に対応でき、かつ、『今までガーターストッキングを履いていたけど今回初めてサスペンダーストッキングにしてみました。履くのもガーターストッキングより楽だし気にいってます。』『とってもセクシーです。また、いちいち脱がなくても、履いたまま用をたすことができるので、…』という​口コミ​もあって、機能性が最高ーーではないだろうか～自衛官が制服の時に、「こんなパンストをはいてもいいのーー」と思われる方もいるかもしれないのだが、誰もスカートの中を点検する者はいないので、全く問題なしっ　今回、ブログのテーマを「パンストの色」について書いてみましたが、陸自の場合は過去の女性自衛官の教官をした経験から自信はあるが、海空自については、規則を元に、やや私見が入っているので、もし、より詳しいことをご存じの方がいたならば、優しく御教授ねがいます。よろしくお願いします。誤解無いように、最後に説明するが、仕事以外、休日などは、どんな色のパンストを身につけても良いのだっそして、女性自衛官の教育隊の教官という立場だったからといって、「このパンストを使うように！」と言ったりしたわけでは絶対にないし、「制服の下にこんなパンストをしているのかな～ぁ⁉」なんて想像することは絶対に無かった（そんな余裕は全く無かったというのが実情）。【メール便(10)】【送料無料】 (コミューズ)COMUSE 風が通るストッキング レース付き サスペンダーストッキング パンティ部レス パンスト レディース 夏 ガーターストッキング 穴あきストッキング オープン 涼しい ムレない 蒸れない 大きいサイズ 小さいサイズ ADIEU　なので、思う存分、オシャレしちゃってください数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチりいただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​​​​​​

  2015.01.10

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  戦史・戦例・規律に学ぶ「勝つビジネス戦」　その５

  ​​​​​幹部自衛官の心構え２​一　日常の起居は「平常是道」​　朝起きてから夜寝るまで、いや夜寝ている間でも立派にすることが立派な人生です。　敬慎第一、実用専務、明朗闊達、和楽の間に進んで難局に当たりましょう。​二　中隊長に対する心構え​　先輩と思って馴れ馴れしくしないことが大事です。　しかし、部隊に配置になったらすぐに中隊長のところに挨拶にいって指導をお願いすることを忘れてはいけません。　中隊長の命令は「絶対服従」の気持ちで接してください。　中隊長は若い指揮官ですが、自分が中隊長になった時の模範だと思って接することが肝要です。三　付准尉に対する心構え　「先任」と呼ばれ、中隊の生き字引ですから、何事もよく相談するのが良いと思います。​四　陸曹に対する心構え​　陸士の前で怒ってはいけません。　一寸の虫にも五分の魂と言います。　部隊は陸曹でもっていることを忘れてはいけません。五　陸士には愛情を　己の欲するものは人にも与えよ、己の欲せざる所を人に施すことなかれ。　「怒りは敵と思え。皮肉を言うな。愚痴をこぼすな。」六　隊員の教育　陸士は陸曹に、陸曹は幹部候補生に、幹部には実務教育を。　皆で進歩すれば素晴らしい戦力になるのです。（参考文献　「統率の実際」陸上自衛隊幹部学校編、1974、原書房）​◎　「勝つビジネス戦」のために​​​​​​　ここでいう「中隊長」は、ビジネスでは「リーダー」とか「チームリーダー」に置き換えることができる。　陸曹とは、幹部自衛官の次級の階級層だから、リーダーのすぐ下の部下たちで、陸士は陸曹の次級の階級層だからリーダーを長とするチームの最若手、または新人といったところだろうか　自衛隊は階級社会で、階級が上位であれば年齢は関係ない。　古参の付准尉より幹部自衛官が年齢が若いなんてザラである。　同じ階級でも一日でも先輩なら順番が決まってしまう　ビジネス界では、そんなに厳密ではないかもしれないが、人間としての礼儀、常識の範疇で考慮して、人間関係を築くひつようはあるだろう　特に、最近は平成元年前後の生まれの「ゆとり世代」の年齢層が社会に出てきており、評判は最悪だ　言ってはならないことを平気で口走る、休みを取ることを当然という口調で権利を激しく主張する・・・・といった具合だ　まあ～～、このブログを読んでいる方で、自分に関係がありそうだなーーって思うならば、注意が必要　「ゆとり教育」は国が決めたことであって、その世代にたまたまぶち当たってしまったのは、言わせてもらえば被害者だっっと、それこそ権利ぶったことを主張する人をみるが、みっともない　ゆとり世代と言っても、しっかり親の躾が行き届いて、自分で考え、自分で正しく判断し、自分で行動する若手も大勢いる　ただ、非常識な言動を平気で表に出す者が目立つのであって、自衛隊という組織としては今の「青年心理」としては、どのような状況の特質があるんだろうと考えた場合に、「ゆとり世代」という事実ははずせないだろう　いずれにしても、若手を組織の一員として型にはめ教育して、一自衛官として叩き直して育て上げることをするのは間違いない　ただ、ゆとり世代を相手にすると今までよりも手を焼くといった変化事項だろう　そして、ビジネスを考えるにおいても、平成元年前後生まれの「ゆとり世代」に対しては、特異な「青年心理」を持つ年齢層だということを考慮して、人間関係を築く必要はあるだろう　最後に、「陸曹」のところに書いてある「陸士の前で怒ってはいけません」とあるのは、部下を指導したりするとき、声を荒げたり大きな声を出して指導したり、つまり怒るときは、その人の更に後輩の前で恥をかかせるなということだ　これは、絶対にリーダーに対して良い感情をもつことができない　いざという時にチームワークが発揮できない　自衛隊の世界では、２佐や３佐という階級になっても、１佐の部隊長が陸曹や陸士、若手幹部の前で怒鳴り散らすという場面がある　４０歳代の２佐や３佐が、５０歳代の１佐に怒鳴られるって・・・・　４０歳代になっても怒られたいか・・・・　そんな、アホな「チームリーダー」になってはいけないという戒めである数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​​​​​​

  2014.06.21

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  ブログにモチベーションＵＰさせるフレーズとの出会い

  最近、ある本のフレーズが目にとまった。　夢が叶うと、どんなワクワクな世界が待っているのか、夢が叶ったその先をありありと想像できれば、「その気スイッチ」が入ります。　文豪のゲーテがシャルロッテという女性に惚れてラブレターを１８００通書いたのを知った時に、僕の中で、天才になる道筋が見えました。　そして、読んでくれる人へのラブレターを書くつもりで、ブログ、メールマガジンを１８００通書こうと決意したんです。　１８００通書いたら、　１　本もたくさん出せて、　２　読者さんたちの人生が次々に輝き出し、　３　人気作家さんとも友だちになれ、　４　全国を旅するようなライフスタイルに変わり、　５　ついには女優の井川遥さんが、「◎◎さんのおかげで人生が変わりました」と涙ぐんでくれたり　って想像したらワクワクしてきて、そんなふうに毎日楽しく書いているうちに、ついには１８００通書き切れたのです。　はい。おかげで、５以外はみんな叶いました（笑）あした死んでも後悔しないためのノート　Special 大増補改訂版 [ ひすいこたろう ]　なるほど～　１８００通も書くと、何かが変わるかもしれないなーっと　（５が実現するといいなぁ～とも思ったりして　）　今の時点でも、反響があり、いろいろとコメントとして御意見をいただいているし、もっと何かが変わる可能性だって十分にあるよな～と　実は、自分自身にとって、モチベーションが下がるようなショッキングなブログ内容が続いて、何となくブログを書くことに気が重くなっていたり、なんというかためらいの様な心にブレーキが掛かるような状態だった　ところが、先週、ふとコンビニの雑誌コーナーで、出典にある著書に出会い、何となく惹かれて購入してみたのがきっかけだった　よくある成功哲学的な読み切りの単行本かと思ったが、実際に書き込むノートタイプの本で、何となく気が入りやすかった　実際やってみると、面白くなってくるほどで～、なかなかオススメです　レビューを見てみると、なかなかの高評価です　ピンと来たフレーズ、誰かの一言、偶然見た新聞の一句・・・　そんな小さなことに動かされることってあるよね　もう少し、ブログを続けていこうかなとモチベーションを新たにしたのだった元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2014.06.08

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  陸上自衛官と自殺とＰＴＳＤ　その６

  今日は、５月の上旬、ゴールデンウィークの目前だ職場の先輩で同僚のＭさんが自殺して、それを目撃してから夜も昼も強烈なシーンを自分の意志に反して勝手に思い出されて、夜は眠れなくなってしまって、もう病院の専門医師に診てもらわなければならないと自覚したのが、１月の上旬頃だったそして、医師に「本格的に休みましょう」「実家には親族とかいらっしゃいますか」とハッキリ言われたことを覚えている「やっぱり身体がおかしくなっているんだ・・・」というあきらめに似た気持ちと同時に、「この嫌な記憶がこびりついてしまった街から遠く離れることができるんだ～」というホッとしたというか、一刻も早く逃げ出したいという気持ちを持った現在、手元に当時、使っていた手帳のノート欄に『受診メモ』という３０ページにわたる書き残したものがある約２年という年月が過ぎた頃になって、まだ恐る恐るだが見られるようになった最近まで、この手帳から距離を置くような気持ちでしまい込んでいた１月の中旬頃から、病気休暇というものをとって、実家に帰ることにした実家にしか行き場所がなかったと言ってもいいかもしれない突然、実家に姿を現すのも母親にびっくりさせるし、もし行っても不在だったら嫌だなと考えたので、実家に行く前の晩に電話した「母さん、職場で自殺があってね・・・・、それを見てから眠れなくなっているんだ・・・・」このような内容から話を切りだして、ＰＴＳＤという病気になってしまったので、今、住んでいる場所から距離を置いて薬を飲む必要があること、実家からバスで通える所に通院できる病院があって通わせて欲しいことなど・・・を話したハズだが、細かいことは覚えていないやはり記憶障害の影響か　記憶が曖昧な部分があるが、この様な内容を話したハズだった。もう一つハッキリ覚えていることそれは、母親が電話越しに言ったことだった「何をしてあげられるかわからないけど、そばにいてあげることはできるかな。今まで親らしいことしてあげられなかったからね。できることは何でもするよ。」「母さん、ごめん・・・　俺は、もうダメだ　自分でも分からないんだ・・・」もうこれ以上は、涙と鼻水で言葉にならなかったこの母親に、高校１年生の頃、「もうあんたのために、お金を使うのも、嫌な思いをするのも、もうたくさん　」って言われ、大学受験をあきらめさせられて、家を出るためだけの理由で陸上自衛隊に入隊した入隊して数年は、本当に実家に近づかなかった　電話もしなかった　年賀状も出さなかった　正月も盆も本当に近づかなかったでも自分にとって、そんな実家だったが、自分が病気して身体が壊れて休むために帰るところは、その実家しかなかったあまりに自分が小さく思えたいきがって大学にいかせてくれなかった反抗心を陸上自衛隊という世界で当たり散らして、尖ったナイフのように鋭く、カッカと燃えるように、『俺の生き様を見せてやる』って言うように、アグレッシブにやってきたつもりだったが・・・壊れてしまうような弱い人間でしかなかったのか・・・と情けなく思ったしかし、ワケもわからず突然、自殺シーンを思い出して立っていられなくなったり、何も手がつけられなくなってしまったり、寝床についても強烈に思い出したり、ウトウトしはじめている様な時に夢となって襲ってきたりという症状が続いていたしかし、なんとか飛行機に乗って実家に帰って、週に１回、実家の街にある病院に通院しながら、薬の量を合わせる治療を開始したのだった元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。​​​

  2014.04.24

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