戦車の車内も階級社会
※ここからは広告を含みます。「呼称!車長!砲手!!操縦手!!装てん手!!」これは、私が74式戦車で訓練を受けていた頃のエピソード。↑タイトルのかけ声(号令)は、改まったときや、一斉に戦車に乗車する時に一人ずつ大声で叫ぶもの。とにかく戦車は、エンジン音がデカイし、戦車砲や機関銃の発射音もハンパないので、戦車乗員は声がデカくないと勤まらないのである。74式戦車の「74式」っていうのは、1974年に正式採用されたことを意味していて、現在でも4回くらい改良されて現役だから、約40年間も活躍している車両だ。呼称の中にある用語について解説してみよう。車長っていうのは、戦車長の略で砲搭のてっぺんで指揮する人砲手は、砲搭の中で砲弾や機関銃を射つ人操縦手は、その名の通り操縦する人装てん手は、砲弾や機関銃弾を手でこめる人をいう。タイトルにあるように車長から装てん手まで階級で区分されている。車長は、幹部自衛官か陸曹の曹長~2曹のベテランの者。砲手は、2曹のベテラン~3曹のベテランの者。操縦手は、3曹の若手~陸士のベテラン。装てん手は陸士というように、大体、階級層が決まっていた。つまり、戦車の車内でも階級社会なのであるしかし、良くできていて日常においても、嫌でも階級社会であることを意識させられるシステムになっていた。装てん手から操縦手になる時、操縦手から砲手、そして砲手から車長にそれぞれ昇格するためには、通称「MOS検定試験」をパスしなければならない。私の記憶は定かではないが、正式名称を「特技検定試験」と言ったハズである。つまり、「MOS」は「モス」と呼んで、何かの頭文字をつなげたもので、特技という意味である。そして砲手だけは、「砲手検定試験」という実弾射撃検定試験もあった。例えば、砲手を見る時は、「あのMOS検定試験と砲手検定試験をパスした人なんだ。(スゴい!)」っていう憧れの目で見られるのである。それぞれの昇格しようとする立場で必要な戦車の性能諸元や号令など学科試験や実際に戦車に乗り込んで戦車操縦や、戦車砲の一部や機関銃など武器の分解結合、操砲などを実施する実技試験があった。その試験に対しては真剣だった。試験と言っても仕事である。落ちてしまっては情けない。MOS検定試験合格に向けてマジだった。当時の私は、74式戦車のプラモデルを作って号令や動作を反復して、イメージトレーニングを何回もやったものだった。戦車の駐車地区に言って実際の車両を使って、一人で反復訓練やった方が効果があるが、車両とか武器整備などの仕事もあるし、食事時間や入浴時間など生活上の決められたこともあるから、ずっ~と戦車の側にいれるワケではない。常に訓練を意識し、短い時間で体得できるようになるためには、イメージトレーニングが効果大だった↓これは私が戦車乗員当時に、このタミヤのプラモデルを組み立ててイメージトレーニングに使っていた。昭和生まれ世代としては、プラモデルと言えば「タミヤ」だっタミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.168 陸上自衛隊 74式戦車(冬期装備)は、1974年に61式戦車の後を継ぐ陸上自衛隊の主力戦車として制式化されたプラスチックモデル組み立てキット実際に、自分が乗っていた戦車を忠実に再現できていて、なかなか良い出来である。特に、牽引用ワイヤーの引っかけ具合や前照灯の反射板などのパーツはリアルだ。中学生、高校生の皆さん。自衛隊は体を動かして体を鍛えるだけでいい世界だと勘違いしてませんかCM でもあるように「社会人になってからも勉強」のようです。自衛隊でも、勉強というものから逃れることはできないんですよ。購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。↓よろしければ覗いてみてください。数多くある自衛隊関連ブログの中からご覧頂き、ありがとうございます。ランキングに参加しておりますのでご覧の際には、是非ポチっていただきまして応援をお願い致します。ブログ更新の励みになっております。にほんブログ村