ままばななのおきにいり

はじめてのおつかいは、年中さんのとき。
近所に車でやってくるパン屋さんでした。



マンションが立ち並ぶ団地の一角に来る移動パン屋さん。
団地内とはいえ、
住民や宅配便の車が入ってくる道路があるので、
５歳のこばなな１を
１人でおつかいに行かせるのは不安でした。
けれど男の子だし、こちらも勇気を出して、
えいっと祈るような気持ちで送り出していました。

５００円玉をひとつ渡して、
「クリームパン・チョコパン・メロンパンを買ってきてね」
などと、出来るだけ具体的に注文します。
「もし売切れだったら、あるものだけでいいから」
と言って、困惑させないように。

何回か行かせるうちに、要領がよくなってきて
売切れだったパンのかわりに
違うパンを買ってきてくれたりして。

年長さんになると、補助輪の取れた自転車で、
家から５分ほどのスーパーまでパンや牛乳を
買いに走ってくれるようになりました。
当時赤ちゃんだったこばなな３を抱えた
ままばななは本当に大助かり。



おつかいは嫌いじゃないようで、
小学生になってからもよく行ってくれます。
ポイントカードやエコバッグ持参で（笑）。
先日、学校で使うノートを買いに行きたいと言うので
ついでに注文。

「ラーメンを作るので、もやし・ほうれんそう・
焼豚（スライスしてパック入りのもの）を買ってきてね」

ほうれんそうを小松菜と間違えないかしら…。
焼豚なんてめったに買わないけれど、売場分かるかな…。

そんな不安をよそに、ちゃんとおつかいしてきてくれました。
おかげでおいしいラーメンをいただきました。





子育てのなかで大事にしていきたいこと。

学校の勉強よりなにより、
生活するすべを身につけていってほしいと思っています。

…といいつつ、もうすぐ１年生のこばなな２には
女の子だし頼りないしでおつかいはまだ頼めまないまま…。
そろそろパン屋さんデビューかしら…！？



いつも思い浮かべるのは、この絵本。