お友達との別れ
昨日から学校が始まったれんれん。
帰ってきて…
「Eさん、転校しちゃったんだよ。」
と寂しそう。
同じくすごく寂しい私。
E君は体が大きくてちょっとアウトローな感じの男の子。
一見 とっつきにくい彼にれんれんはなぜか、なついていたし、
E君も家に来て、
「れんれんがクラスで一番頼ってるのは僕なんだよ。
何でかな~」
って、ちょっと困ったようなまんざらでもなさそうに言っていた。
いっつも公園にいて駄菓子屋さんのビニール袋をさげていた。
大きなE君の後をちっちゃなれんれんがついていく。
うちではあんまり買わない駄菓子屋さんのお菓子と、
れんれんのおやつを交換したってよく話していた。
うちに遊びに来てくれるようになって、
まーちゃんやまーちゃんの友達も仲間に入れて遊んでくれていた。
冬休み前のすごく寒い日のこと。
訪ねて来てくれたけど、用事があって遊べない。
寒い中にせっかく来てくれたし帰すのも寂しくて、
おやつだけ一緒にすることにした。
その時にぽつりと…
「妹が前はいたけど、お金くれないとダメだってお母さんが連れて行っちゃった」と言った。
あ~この子が持ってる雰囲気はこれだったのか…と思った。
引っ越ししてきてから幼稚園には行かなかった…とも話していたっけ。
何のことだかわからないうちの子供たちはそのまま、たわいのないおしゃべりに戻った。
帰りは車で送った。
お家に誰かいるのかなあ…と思った。
また、たくさん遊べるといいな…と思った。
それが最後になってしまった。
またお引っ越しなんて…。
きっと優しい子だからすぐお友達もできると思う。
たくさんのことを受け止められる強い子になってほしいと、
心から思って祈りたい。
ありがとねE君。