先日会社の社長が変わり、今度は日本人社長になった。
私はこの会社でかれこれ4年唯一の日本人として在籍しているので、ちょっと話を聞かせてもらいたいと言われ、今日社長とランチすることになった。
まだ社長はトゥールーズには詳しくないからレストラン選びは任せると言われた。
はい、と答えたものの、普段弁当生活の私が会社近辺のレストランに詳しいはずもなく、早速同僚に尋ねた。
でも同僚から返ってくる答えがどこも一人30ユーロ以上はするような高級レストラン。
「あっ、ごめん、予算は15ユーロくらいなんだよね。」
と私が言うと、
「はっ?15ユーロ?社長と一緒なのに、そんなレストランしか行かないの?」
と皆からケチだのなんだのとさんざん馬鹿にされて、驚かれた。
で、坊夫にも話したけれど、夫ももし自分がどこかの会社の社長とランチに行くことがあれば絶対に15ユーロ程度のレストランには連れて行かない、連れて行ったら失礼だと断言された。
で、私は困ってしまった。
社長からは特に予算については何も聞いてない。
Toulouseの会社員が一般的に自分のお財布で行くランチは大体11ユーロくらいから。
でもビジネスランチは経費で落とせるので、会社や地位にもよるだろうけど30~50ユーロくらいの中高級レストランというのが普通なのだ。
で、話を元に戻すけれど、今回社長は私という一社員と一緒に会社のことを話しにレストランに行くけれど、私と話したからってクライアントを取れるわけでもないので、これはビジネスランチというよりはどちらかというと社員同士で行く休憩に近いものがある。
社長はもしかしたら経費で落とすかもしれないけれど、たかだか一社員と話すために一々大きい予算を割いていたら、いくらお金があっても足りない。
私の日本人的感覚ではこういう場合予算は15ユーロ程度のほうが社長に失礼がないだろうと庶民派中華を選択。
結果は正解。
社長も私も選んだのは11.9ユーロの一番安いメニュー。
いやーそれにしてもフランス人だったら、レストラン選びの感覚も違うのねと久しぶりにカルチャーショックだったわ。