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カテゴリ:EVERY OTHER
※初出:2006/06/25 02:29:57 AM
※改題、一部修正 2006/06/26 17:00PM過ぎ 明治の頃、米シカゴ大学の初の人類学博士となった、 フレデリック・スタール博士 という方がいました。 日本では「お札博士」として有名らしく、柳田翁の「郷土研究」第1巻の記事の中に 【スタール教授動静】として、 [今度は日本で又藩札の蒐集をしたいと言つて居る。妙なことに眼が留まつたものである。] という文があるとのことです。 (柳田國男全集第24巻所収--神保町系オタク日記様より) 「今度はまた」というからには、何度も日本を訪れていたフレデリック博士ですが、最初の訪日の目的は万博に出展するアイヌ民族の資料収集だったのです。 アイヌ民族の資料とくれば、我等が北海道の命名者、 松浦武四郎 明治政府と半ば「絶縁」するかのように表舞台から姿を隠した松浦武四郎を、地理学者として、またアイヌ民族庇護者としてその「伝記」を著して世に知らしめたのは、日本人ではなく、このフレデリック博士だといわれています。 武四郎の文献や、蒐集した資料に大喜びしたのでしょうね。 人類学者ですから、日本に来れば来たで、当然日本民族も研究対象になり、列島を歩き回ってその資料を集め、大の親日家にもなっていった様子が随所に書かれています。 さてさて、このフレデリック博士の通訳として17年間活躍なさったのが、この「東洋民族博物館」を開館し、 近年104歳で亡くなるまで館長を務められた 九十九黄人(つくもおうじん)氏 です。(本名:九十九豊勝)この方です。掲載の許可をいただきました。 博物館の内部の壁にあったお写真です。 遺された膨大な量の民族学的資料はかつてはご長男が管理し、現在は末のご子息が、企業を定年退職したあとに展示物として見られるように整理し、博物館隣のご自宅に暮らしながら「館長」としてこの博物館を維持管理なさっています。 初代館長の九十九黄人氏、 フレデリック博士亡き後なのか、どうなのか・・・探検家として世界を遍く巡り、民俗学の研究にいそしみながら蒐集したのが、この博物館に一斉展示されているモノ達というワケです。 なお、九十九黄人氏は後年、英語で著した膨大なページ数の論文「日本の性風俗」で、アメリカにおける博士号を取得しています。(多分) 淡々と、「事実」と目されることを寄せ集めて九十九大先生のご紹介をさせていただきましたが、 はい、ここで、今日の、題名をとくとご覧下さい。 博物館を訪問して見学したレポートがなぜに「奇譚」なのか? ぜひ疑問を感じていただきたいところです(笑) 紹介文にチラチラとある、なんとも煮え切らない表現にもご注目ください。 地元、奈良県にお住まいの方々にさえあまり知られていないこの博物館、菖蒲池付近にあるとは知っていましたが、今まで行きたくても行けずにいた場所です。 今回、ハーブのやり取りから、ブログ友のsunnyさんとオフでお会いすることになり、待ち合わせた場所が菖蒲池の近くだと知り、お誘いしてみました。 釧路つながりでもあったsunnyさんには、幸いにも、 「ぜひご一緒します!」 と言っていただけて、一人ではどうにも不安だった私は、このチャンスをどうしても逃がしたくなく、雨の中、近鉄「菖蒲池」駅に、sunnyさんと一緒に、降り立ちました。 sunnyさんはもとより、菖蒲池の若い駅員さんもまた、この博物館の存在を知らないとのこと。 楽しみでワクワクしながら、駅から左方向へ、菖蒲池をグルリと回りこむような形で徒歩5分ほど行くと、それらしい建物が民家と隣りあわせてあるのが見えてきました。 看板もちゃんと出ています。 ・・・・・・にしても、開いているのでしょうか? 緩い坂道のアプローチをこわごわと登ってゆくと、左手には先生のお言葉が書かれた碑があります。 あとで伺って分かったことですが、一番下の英文は、そのままの意味。104歳までご存命だった先生は、ハレー彗星を二度、ご覧になっているのです。 うーん、なんとなく「趣」がある建物です。 昭和2~3年の建物らしいのですが設計者は先生でしょうか?伺うのを失念。 なんとも摩訶不思議な品々に出迎えられました。 一番左のものは、・・・どこぞの境界線付近に置かれていた魔よけの石塔だそうで。 一番右は、先生の手によるもので、「吾、唯 知るを足る」の・・・立て札? さらに進んで、L字型建物の左屋家の屋根下の壁。 「東洋民族博物館」・・・ですよね? キリスト教の宗派のひとつで使うシンボルかなにかなのでしょうか? 玄関に向う前に、庭のようになった部分をクルリと見て回りました。 段々と、ビミョーな雰囲気に。 はい、右屋家の壁にはコレ。ますますビミョーです。 この「こけし」、ちょっとした幼児ほどの大きさはあります。 シカゴ大学教授の人類学者、フレデリック博士による、考古学的・民俗学的価値のある研究資料の展示された博物館である由。 やはり入り口は閉まっていて--- なぁ~んだ、これだけ? などとおっしゃいますな! これからですよ、これから!! 長い長い3時間、次回にさせていただきます。 [生活・趣味]ランキングに登録しています ここをクリックで1票です やや低調・・・どうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m ※訂正 夢見る森林ジャーナリスト:田中敦夫氏の「知られざる探険家列伝」の(40)の記事により、訂正させていただきました いやいや、世の中広い! 素晴らしい在野の方々がいっぱいいらして、さらに、その偉業を紹介しようという探検家ジャーナリストさんもいらっしゃる! なんて楽しいことでしょう!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ここ面白そうかもw
しかし・・・ここは博物館なんですよね? 写真を見る限りあまり人が来ていなさそうなんですが、maman.mさんとsunnyさんの他に誰かいましたか? いや、だけどこういう「謎」めいたもの私は好きなんで次回を楽しみにします♪ (2006/06/25 01:29:51 PM)
こんにちは。
予告を胸に楽しみにしてきました。 確かに、おもしろそうなのですが、いわくありげ、とか、ビミョーとか、mamanさんの注釈に「確かに」 と、うなずきつつ・・。 奇譚な展開 楽しみにしています。 (2006/06/25 03:59:46 PM)
一見、意味ワカラン風な空間が次々と現れ・・・オラには何と言ったらいいか・・・!
魔除けがあったり、ケルトの十字架みたいのがあったり、五右衛門風呂、挙句の果てにはアフリカの面のようなものとコケシ・・・! やはり、次を見ないことには・・・ネ! (2006/06/25 07:04:55 PM)
なかなか怪しげな・・
このお方日本の41人とかいうので紹介されてたよね なんかのテレビで見た気がする 皇室の何たらで物議をかもした? sunnyさん仰天してはらへんかった? 明日が楽しみか・・見たいような・・う~ん (2006/06/25 11:10:44 PM)
私もじっくり見て回りたかった!
でも「mamanさんがブログに書いてくださる」と信じて涙をのんだのです。 こんなに早く記事アップしていただけるなんてぇえええ!! とても嬉しいです。mamanさんありがとうございます。 そして私、この「吾唯足るを知る」が一番気に入ったので、写真載せていただいて嬉しいです。 ほんと、こんどゆっくり時間とって見学に行きたい場所です(一緒に行ってくれる方が見つからないわっ!) あ。トラバ挑戦させていただきます^^ (2006/06/25 11:41:32 PM)
はい、間違いなく、面白いですよ!
>写真を見る限りあまり人が来ていなさそうなんですが、maman.mさんとsunnyさんの他に誰かいましたか? いいえ!(キッパリ!! なので、皆さんにもぜひ行っていただきたくて、一人ですが、総力挙げてのレポートにします(爆) (2006/06/26 03:07:08 PM)
いらっしゃいませ、不思議の里へ---。違うかwww
>一見、意味ワカラン風な空間が次々と現れ・・・オラには何と言ったらいいか・・・! はい、何もおっしゃいますな(笑) >魔除けがあったり、ケルトの十字架みたいのがあったり ふふっ、一緒に考察しましょうね。 ここね、数年前から、おこに書いたような理由で、どうしても行きたかったのに、 何故か、いつも迷って、辿り着けずに居た場所なんですよ。 それが今回・・・これも不思議偶然のひとつになりました。 >やはり、次を見ないことには・・・ネ! はい、できるだけ最小限の説明で、まずは「感じて」いただきます。 (2006/06/26 03:21:24 PM)
九十九先生、素晴らしい方なんですよ!
同時代に同じ場所で息をしていたかったと思います。 >このお方日本の41人とかいうので紹介されてたよね なんの、41人なのでしょう・・・? 奇人変人ではないことを祈ります(爆) >なんかのテレビで見た気がする 多分、「誰でもピカソ」か何かでしょうね。 あれは・・・確かに先生の素晴らしい「一面」にスポットを当ててはいましたが、 その特殊な「一面」ばかりを面白おかしく、だったので、ファンとしては少し不満なんですヨ。 >皇室の何たらで物議をかもした? >sunnyさん仰天してはらへんかった? うん、面白がってくださって、「また是非、今度はゆっくり」派に♪ ブログでのやり取り、ファンタジーの「好み」の高い専門性(オタクっぷり!)などで、 私が信じていた通りの方でした(笑) >明日が楽しみか・・見たいような・・う~ん 貴女はね、私の再訪に付き合うのですからね、お覚悟よろしく!(爆) (2006/06/26 03:33:26 PM)
お付き合い、ありがとうございました!
喜んでくださったのが、とてもとても嬉しかったです! でも、多分、喜ぶと・・・↑のレスに書いた通り(爆) >私もじっくり見て回りたかった! あのまま5時まで居た私でも、全然「じっくり」ではなかったのです! 再訪、再々訪ものですよ、絶対に。 >そして私、この「吾唯足るを知る」が一番気に入ったので、写真載せていただいて嬉しいです。 今回のレポートでは明かしませんが、アレには裏が(笑)あったのですよ、裏が! 私はわからなかったのですが、sunnyさんなら・・・ なので、今回は皆さんをアオルだけにします(爆笑 >ほんと、こんどゆっくり時間とって見学に行きたい場所です(一緒に行ってくれる方が見つからないわっ!) いつでもお声かけ下さい♪ (2006/06/26 03:40:55 PM)
見つけましたよ!
>なんの、41人なのでしょう・・・? >奇人変人ではないことを祈ります(爆) 良かった(爆)、奇人変人ではなく、「探検家」でした!(笑) 素晴らしいサイトですので、紹介文、加筆しました。 他に2~3、訂正や新しい情報もみつけました 。 ありがとさん♪ で、TVは、ピカソではなく、サンマとタケシの?かもです。 私の記憶ではピカソだったのですが・・・ (2006/06/26 05:46:22 PM)
はじめまして。
コメント書き込んで頂きありがとうございました。 なんか、すごく怪しいところですね。 一種、岡山県津山市の「津山科学教育博物館」の胡散臭さに通じるものがありそうです。 でも、こんなのを見るとなぜかワクワクしてきます、よね? 続きを、楽しみに待っています。 (2006/06/26 06:27:32 PM)
こちらこそ、ありがとうございます。
>なんか、すごく怪しいところですね。 >一種、岡山県津山市の「津山科学教育博物館」の胡散臭さに通じるものがありそうです。 また、そのようなコアな情報を! 困るではないですか、気になって・・・(笑 >でも、こんなのを見るとなぜかワクワクしてきます、よね? 続きを、楽しみに待っています。 お仕事の合間にでも、いえ、お仕事はちゃんとなさって、 ええと・・・ はい、できるだけ簡潔に書きますので(←嘘くさいです(^^ゞ いや、私も「マット」の注文、取り付けようかしら(←よいしょっ! そうすれば店長も読んでくださるかも。 マジメに、面白いお店ですよねぇ(←ホンネです!! (2006/06/27 03:57:53 AM)
w( ̄△ ̄;)wおおっ!
B級スポットマニアが喜びそうな雰囲気だしてますね~!! ハレー彗星が2度なんて、、なんか只者じゃない感じもしますね^^;; でもなんだかわくわくします♪次いきます♪ (2006/06/30 12:03:09 PM)
近鉄奈良線の「菖蒲池」に、こんな不思議で怪しい博物館があったとは…。決してガイドブックには出ていませんよね。「菖蒲池」というと、今はなき遊園地しかイメージしかありませんでしたが。
(2007/03/23 09:48:21 AM)
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