NINAGAWA十二夜
7月の歌舞伎座は、なんと蜷川幸雄氏の初演出によるシェイクスピア・十二夜!!勘三郎のファンであるママですが、、菊五郎劇団がどーんな新しい歌舞伎をみせてくれるのか。。初日に歌舞伎座へ行ってきました!初日だけありなんと、ママのすぐ近くに蜷川さん、野田秀樹さん左には寺島純子さん(菊五郎の奥様)、ずずずいっと前方には波乃久里子(勘三郎のお姉様)さんが。。☆☆☆幕が開いた瞬間に、蜷川ワールドに飛び込んだ。。と思いました。普段とはまったく違った演出、照明、音楽の使い方。鏡と黒幕、独特な舞台装置での演出は、幻想的で舞台の奥行き高さを感じさせ歌舞伎座とは思えない「異空間」に観客をひきこんでいました。音楽は、通常の三味線や浄瑠璃、長唄、太鼓等にチェンバロが加わることで、シェイクスピア劇の空気が漂う舞台。色々書きますと、種明かしになってしまいますので感想を述べますと・・・よかった所と好きじゃないなって所と両方ありました。でも、蜷川さんの演出でもう一回、違う歌舞伎を見てみたい次はもっとよくなるんじゃないかなと思ったのも事実です。普通の劇場でやるのではなく歌舞伎が好きな観客が集まる歌舞伎座で上演するにはもう少し歌舞伎ぽくってよかったかな。。歌舞伎風シェイクスピア風という感じでした。序幕のチェンバロは、あそこまで全面にでなくてもいのでは。最後に役者全員が舞台に登場してカーテンコールのような終わり方をした点、謙虚さを美徳と大いに感じる歌舞伎ファンとしては「拍手ちょうだい、拍手ちょうだい」と訴えているようでん~、ちょっと引いちゃう、そんな空気が初日は漂っていました。勘三郎さんの芝居のように、幕閉じてるんだけど、芝居よかったよ!って役者さんに伝えたくてみんながその一身で拍手して、結果的にカーテンコールのようになるのが一番自然だと。。ですが菊之助の透明感、美しさ、純粋さがとにかく際立った芝居二役の演じ分けもよく、すばらしかったです。ますます、美しく・青年期の繊細な雰囲気を持った役者に成長されて歌舞伎ファンとしては嬉しい限り。また、哲学的で長いセリフが役者さんたちによって上手に演じられ、わかりやすく言葉遊びを使った哲学的な問いかけに、すっと馴染むことができました。そして、大きな拍手を送りたいのが亀治郎丈!!あの憎らしく愛らしい腰元があってこそ今回のお芝居はいきるというものですばらしかったです。左團次さん、松緑さんもいい味だしてました。でも、松緑さん、お芝居とはいえあそこまでしなくてもいいのではなーんて。。菊五郎さんがもうすこし存在感あっても良かった。踊りとかもっとやってもね。良かった所、好きじゃなかった所ありますが歌舞伎が新しい事に挑戦するのはファンとして楽しみなこと!!古典的な歌舞伎と新しい歌舞伎と両方を観ることができて幸せです。新しい歌舞伎も、良ければ後世に残っていくわけですし。とにか~く、ママの楽しいおでかけになりました♪帰りに買った 銀座三越限定「和菓子屋のモンブラン」おいしかったです!