豆蔵コラム31
『豆蔵コラム31』前回、不良豆についてお話し致しましたが・・・その不良豆を淹れて飲んでみました。まず「死に豆」と「黒豆」「虫食い豆」や「発育不良の豆」。あと「カビのある豆」を集めて試飲してみました。前回もお話ししたようにこの不良豆達は、味や風味にも影響を及ぼす欠点豆です。焼きたての豆だけあって、香ばしい豆なんですが味や風味は普段飲んでる珈琲とは別物な感じがしました。具体的に・・・風味はカビ臭いと言うより薬臭い感じ。そんな印象を持って飲んでるのか味も薬っぽい気がしました。表現が難しいのでこんは表し方になっちゃいましたが。身体には良いとは思いませんが、決して飲めない飲み物ではなかったです。苦手意識でしょうけれどちょっとケニアの風味に似てるかな~・・・と言う気もしました(笑)もちろん似て非なる物・・・ケニアの方は美味しい珈琲なんですがね。次に「貝殻豆」と「割れ豆」の試飲の感想です。見た目はあまり良くないのはおわかりと思いますが味・風味とも普通の珈琲と同じでした。欠点には違いないですが、飲むにあたっては差ほど問題ないと思いました。もちろん店頭に並べる場合は見た目も綺麗にしたいので不良豆として扱いますが・・・少し勿体ないような気もしますね。大概の欠点豆は処分しちゃいますが、香りが出そうな豆は芳香剤のかわりに利用してます。一生懸命珈琲を育ててくれる人達の事を考えると、欠点豆であれ、活用できる豆はきちんと活用していかなければいけない気がします。育ててくれている人達の多くは普段、粒の揃った高級豆は飲めないようです。不良豆に近い・・・もしかしたらはじかれた不良豆を飲んでるのかもしれませんね。自分たちは美味しくない不良豆でもお客さんに美味しい珈琲を提供できれば・・・そんな気持ちで育てまた飲まれてるのかもしれませんね。育ててる人達の事を考えるともっと不良豆の再利用方を考えなくてはいけない気もします。不良豆は再利用し、お客さんに提供する豆は最高の物!そんな気持ちで焙煎していこうと思います。不良豆についてお話ししましたが豆蔵自身も新しい考え方が発見できた話題でした。生産者。特に海外の人達の事を考えながら・・・またその国の本など読みながら・・・珈琲をお飲みになられてはいかがでしょうか・・・(FMさくだいら過去放送分)