デング熱
海はきれいだし、人々はあったかいし(いいかげんだし)、何かあるとセルベッサ(ビール)を飲んで、メレンゲを踊って、楽しい楽しいドミニカ共和国!、いつも、いつも、ってな訳にはいかない・・・ 実は、今、デング熱が流行っております。日本では馴染みのない名前の感染症ですが、マラリアと同様にアジアや太平洋諸島など熱帯亜熱帯地域に広く分布するウイルスによって引き起こされる感染症です。デング熱は流行する地域全体で年間約1億人の患者が発生しており、昨年は広い地域で爆発的な流行が頻発しました。マラリアと異なり、デング熱を媒介する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)は空き缶などに溜まった水や竹の切り株に溜まった水でも発生するために都会で流行することも多く、ある意味ではマラリアよりも感染する危険性は高いと言えます。突然の発熱、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛を伴う。食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。発症後3~4日後より胸部から非特異性の発疹が出現し、四肢、顔面へ広がる。四肢にかゆみを伴うことが多い。こういった症状は通常3~7日程度で消失し、回復する。(デング熱のHPより)また、デング出血熱っていうのもあるんですよ。デング出血熱(dengue hemorrhagic fever)は、デング熱とほぼ同様に発症するが、特に流行地の小児において、発熱後、下血や出血を主とする重篤な致死的病態を示す。血管の透過性亢進がその基本病態であり、高確率で胸水や腹水が現れ、肝臓の腫脹、補体の活性化、血小板等の減少などが特徴で、出血が続くと血液量の不足からショック状態(デングショック症候群)に陥ることもある。同じ型のデングウィルスには感染することは無いが、異なる型のデングウイルスに再び感染した場合にデング出血熱になる確率が高い。(wikipediaより) そう、蚊が媒介するんです・・・かなりコワイ。 昨日も日本大使館から「安全情報レポート」をいただきました。デング熱について、こんな情報が。 今年のデング熱患者、去年を超える。9月12日の国家疫学総局の報告によると、同日までのデング熱患者数は2,951件で、そのうち2,825人がクラシックタイプ、126人が出血性デング熱である。また、9月16日現在で34人が出血性デング熱により死亡している。当国の公衆衛生関係者や医師は「局所的発生(brote)」のレベルを過ぎ、「疫病(epidemico)」の域に入ってきていると懸念している。在ドミニカ共和国パンアメリカン保健機構(OPS)の代表によると、近隣諸国にもデング熱患者の多い国はあるが、ドミニカ共和国は死亡率が非常に高い唯一の国である。たとえば、コスタリカや キューバの首都ハバナでも3千人以上の患者が発生しているが死亡者はゼロである。メキシコ南部のグアハカという町では既に6千人以上がデング熱にかかっているが、死亡者数はドミニカ共和国の半分以下である。ドミニカ共和国では去年(2005年)のデング熱患者総数は2,860人であった。マスコミの情報によると、サンチアゴ県では約500人のデング熱患者が発生しており、そのうちの107人という高い割合が出血性デング熱と診断されている。エリサベス・ゴメス国家疫学総局長の弁によるとこれから通年でもデング熱のピークに入るためデング熱患者はますます増加し、患者総数が4千人を超え、「デング熱疫病化」した2000年と同様の勢いで広がっていくことが予想される。特にここ2ヶ月間の患者の発生が顕著に増加し、2005年の7月、8月の発生数は151人、241人だったのが、今年はそれぞれ、398人、608人と大幅に増えている。また、2003年にも高い罹患率を示したが、罹患者数カーブは2002年から上向きになり、2004年まで続いたということである。サントドミンゴ市内のルイス・アイバール国立病院では今年に入ってこれまでに約200人がデング熱で入院した。同じくロス・ミナス地区のサン・ロレンソ国立病院でも100人以上がデング熱で入院した。ロベルト・リッド・カブラル国立小児病院では今年に入って10人以上の子供が死亡し、現在18人が入院中である。また、同小児病院には9月第1週に全国各地からの48人のデング熱患者を診察し、そのうち35人はクラシックタイプ、13人は出血性デング熱で、そのうち、バニから来た4才女児が死亡した。48人のうち、37人は入院治療、15人は自宅療法中である。また、9月6日付けディアリオ・リブレ紙では1日だけで新規デング熱患者数46人が報告され、そのうち、12人はプラサ・デ・ラ・サルード病院に入院、うち9人は出血性デング熱であった。また、同病院は今年6ヶ月間は月平均4人のデング熱患者が報告されていたが、8月に69件に大きく増えている。また、サン・ペドロ・デ・マコリス県では約230人のデング熱患者が発生し、そのうち207人はクラシックタイプ、23人は出血性デング熱で既に4人の死亡者を出している。国家疫学総局長はこれまでの今年の発生状況から推定すると、2000年同様、4千人を超え、「デング熱疫病年」となることが予想される。また、一般市民にもデング熱への不安が大きくなっており、ちょっと熱や頭痛があるとデング熱ではないかと思う患者や家族で病院の緊急治療室が一杯になっているという。 (9月2-16日、LISTIN DIARIO, CARIBE, HOY, DIARIO LIBRE, EL NACIONAL [これは新聞の名前です]) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうする??蚊に刺されないようにする、しか方法がないんですよね。 この国に赴任するにあたって、予防注射は、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病・・・と8本くらいしてきたんですが、予防注射もできないとなると・・・・困ったなぁ。 日本人でも、罹られた方もいると聞いてますし・・・(無事に治られたらしいですが)サントドミンゴでもたくさん患者が出てると、聞きますし・・・ 新聞でも、毎日デング熱のことが書かれています。虫刺され除けの薬や殺虫剤、蚊がよってこないペンキを家に塗ろう!というペンキ会社の広告(これは、人間への害の方が、わたしゃ気になる)防虫対策の会社の広告・・・もたくさん載ってます。 うちでは、ワタシより、おとんの方がよく蚊に刺されるんですね~。ワタシがPCを数も時間いじってても、蚊に刺されないのに、おとん、数分じっとしてただけで、やられるきっと、「刺す蚊はメスだから、自分のことが好きなんだ」とか言っておりますが・・・ おとん、何かというと、虫除けスプレーをシューシュー、殺虫剤をシューシュー、窓はこまめに開け閉めして、蚊が入ってこないように、それから熱くなるとエアコン入れて、扇風機入れて・・・、電気がもったいないからとこまめに切って・・・いやはや、すご~~~くマメなおじさんですわ・・・・ 蚊に刺されないように注意しぃや!と思ってくださった方はクリックしてね↓人気blogランキングへ