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カテゴリ:日々の診療の狭間で
しかしよく寝たな。
昨日の夕方から昏睡体位で寝ていたカズは、1回お茶を飲んだだけで今朝の8時過ぎまでえんえん15時間寝ていた。朝はまだ熱があったけど昼頃から平熱になった。その頃からお腹が痛くて何度か下痢をしたらしい。でも夕方にはすっかり元気になっていた。一応熱が無くても明日は保育所休ませて様子見るけどね。 結局解熱剤も何も使わずに薬は無し。今日のお昼前に喉が赤いかどうかを診察しただけ(赤く無かった)で他は何もしなかった。 夏に多い、高熱だけ、もしくは高熱と消化器症状を伴った風邪だったようだ。 ここでカズの事例を取り上げて、子供が急に熱を出した時にどうしたら良いかを考えてみよう。 ただ、あくまで病気と言うのは個人的なもので何もかも一般化するわけにはいかないけど、まあ就学前の幼稚園、保育所ぐらいの子供と年齢を限定させていただく。 保育所や幼稚園で発熱してお持ち帰りになった場合、親が取る行動は大体2つである。 1 お迎えに行った帰りに医療機関に直行する 2 子供が熱相応の元気なら、ひとまず家に帰って様子を見てその日のうちに受診するか、また翌日にするかを考える。 1の場合そのバックにあるのは早く治してあげたいである。 恐らく、早く治して明日はガッコへ行って欲しいと思うのが根底にあるだろう。 共稼ぎが多い今の家庭状況を考えると当然かも知れない。 しかしだよ、よく考えて欲しいのだが、子供の病気は自然に治るのが多いと言えども、半日で治る病気はまず無いのではないか?1日や1日半というならともかく半日ではなあ。 そう思うと自ずから明日のガッコは休みという選択肢になってくることに気がつく。 明日が休みと決まってしまえば、今すぐ医療機関に行く必要は無いわけだ。 調子が悪そうだったら翌日に行けばいいのだ。 カズの場合、初日に病院に行けば解熱剤ぐらいしか処方されなかっただろう。 いや、効きもしない抗生物質を処方されるかも知れない。 2日目に行けば、(熱は下がっているので)、腹痛下痢に対して整腸剤などを処方されると思います。2日目の方が病気の全体像がよく分かったみたいですね。 起承転結があるとするなら、昨日で一気に起承転まであって、その後少し流しているって感じだろうか? 「しんどそうなんです」とか「あまり食事をしないんです」と心配しながら連れてくる場合もあるけど、そりゃ高熱が出ていたらしんどそうで食欲も落ちるわなあ。 病気がはじまってから3日も4日もこういう状態が続いたら心配だけど一晩ぐらいなら様子は見えるでしょう。熱の割に元気なのか、熱相応の元気がないのか、熱の割に元気がないのか?そのあたりは親として見極めなあかんよね。 う・・眠くなったので続きは明日に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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