|
カテゴリ:日々の診療の狭間で
うーん、昨夜は半分寝ながら書いていた割に誤字脱字が少ないなと変なところで感心。
内容はちと散漫か・・。 まあ、乗り出した船、昨夜の続きだ。 結局大事なのは親としての直感だと思う。 これは生まれもって備わっていると言うのではなくて、子育てしながら右往左往してるうちに身に付いてくる物だと思う。 初めての赤ちゃんが、初めて高熱を出した。 こういう場合、例え赤ちゃんが笑っていても夜中に夫婦揃って診療所のピンポンを鳴らしたり夜間救急に駆け込むのは仕方ないと思う。 いきなり元気だった赤ちゃんが噴水のように吐いた。 そりゃもうびっくり仰天するだろう。 熱は3日間続いた。でも結構赤ちゃんは元気で3日後には解熱・・突発性発疹だった。 ゲボは1日で収まって、しばらく下痢したり食欲が落ちたけど3日で回復した。 ああ、良かったと思うに違いない。 こういうのを何度か繰り返して赤ちゃんも大きくなって幼稚園に行くぐらいになるとちょっとやそっとの事では驚かなくなるだろう(あまり麻痺しても困るが)。 逆に最初の熱の時に熱性痙攣を起こしたり、嘔吐下痢になった時に脱水になって入院したりすると、なんでもっと早く医者に連れていかなかったのかと自分を責めて、以後ちょっとした異常にも必要以上に敏感になってしまう人も居るだろう。本当はそれは親のせいではなくて、たまたまそういう事態が起こったのだろうが、まあそう思うのも仕方ないと思う。 でも、以後何度か同じような病気になってそれをクリアしていくにしたがって、ああうちの子も元気になったと思って、いつしか親も図太くなっていくことが多いと思う。 そして子供が2人になり3人になると医者よりも色々と経験が蓄積してきて少々の事では動じない図太い親になってしまう・・・はずだがそういう人は意外と少ない。 熱が高かったり、ゲロしたりすると当然子供はしんだそうになると思うけど、食欲が落ちたり寝てばかり居るのもある程度は仕方ないと思わない。 直ちに病院に行って薬を貰うと、すぐに元気にならなければいけない・・と思っている人は多いと思う。2日目になっても治らなければ、あそこの医者は腕が悪いので医者を変わろうと思ったり。 子供が病気になったら、まあ平均3日ぐらいは病気になってるだろうと言う心構えは必要だと思う。2日で良くなればラッキー、1日で良くなれば超ラッキーか何かの偶然?みたいなもんである。 昨日と比べてどうなのか、一昨日と比べてどうなのか、そのあたりを比較することも必要。 病気に起承転結があるなら、自分の子供は今どの辺だろうと推測してみるのも大事だと思う。 それは決して医学的知識がなければ出来ないと言うわけではないと思う。 だから、一旦よくなっていた症状が急にまた悪くなったような時はおかしいのである。 熱が出たのが下がってきて咳が出だした・・で、減るかと思った咳が増えてきてまた熱が出たなんて時は、別の病気になったかこじれてしまったときが多い。 何日かずっと咳や鼻水がグズグズ出ていて治らないなあと思っていたら熱が出てきた。 こんな場合もこじれてきてると思うので早めに連れてきた方が良いと思う。 逆に何も症状が無く熱だけ出たなんて時は少し時間をおいた方が良いかも知れない。 インフルエンザが流行ってるときに、熱が出たからと言ってすっ飛んで行って、まだ早いからとテストをしてくれなかった経験のある方もいるでしょう。 雰囲気としては早いよりは遅い方が良いけど、遅すぎないようにと言う感じかな。 まあ、そんな絵に描いた餅のように上手くはいかなくて、試行錯誤するのが子育てだと思うのだけど積んだ経験を少しずついかしていくと言うことも大事かな。 急な病気でお持ち帰りになったような場合は まず翌日の学校や幼稚園は諦めよう。明後日も五分五分ぐらい、明明後日に行ければ良いぐらいの感覚。子供の病気の多くは自然に治ってくると言うことを前提に、早めに受診しておいた方が良いか、明日にしようかを考えよう。 大事なのは体温計の数値ではなく、子供の元気や機嫌。 病状だけでなく、手持ちの熱冷ましや吐き気止めがあるかどうかによっても違ってくるだろう。 色々書いたけど、病気になってすぐに病院へ来るなと言っている訳ではないよ。 不安だったら連れてきたら良いと思う。何遍でも来ていただいてかまいません。 でも、そういう繰り返しの後に、子供が大きくなって、下の子供も出来てきて、いろんな経験を積むことによって親としての直感を養っていただければ良いと思うわけです。 ところで、うちのカズはと言うと、熱はもうすっかり下がったみたいだけど食事をしたらお腹が痛くなって下痢をしていた。今日は下痢はましだけど食べるとちょっとお腹が痛かったり吐き気があったりするようだ。だからアイスクリームは喰うなって言ってるのに親の目を盗んでは喰おうとしている。まあ、それだけ元気だっつ~ことね。 結局解熱剤も整腸剤も何も使用せず。医療費はゼロでした。 明日は保育所行くんだろうなあ、お前。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日々の診療の狭間で] カテゴリの最新記事
|
|