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カテゴリ:日々の診療の狭間で
年の瀬と言う実感はないが、今年もあとわずかになった。
ああ・・年末ジャンボ買おうと思っていて20枚しか買ってなかった~。 年賀状書いたけど、まだ投函してない! 12月も押し迫ると、やっぱり病気の人が増えてくる。 寒くなるのと、忙しくてストレスがたまるのが原因かな? で、患者さんの方も年末に病院が休みになる前に行こうと言うことになるし、病院の方は何とか年末の休みになる前に治してしまいたいと時計を睨んでの診療になる。 純粋な診療以外の物が入ってくるとややこしくなるんだよな。 厳しい医療情勢で、有床の診療所がどんどん減っている。 ベッドを持っているところも、主は介護や長期療養型で、急性疾患に対応したベッドを持っているところは少ない。 親方日の丸で赤字でも何とかの公立病院はさておいて、中規模病院は厳しい診療報酬の中生き残るのに必死だが、徳島のような田舎では公立病院と、僕らのような無床診療所の間に入ってくる私立の中規模病院は非常に少ないのが現状だ。 公立病院の入院の敷地はとても高い。 寝たきりの患者さんでも、入院させて欲しいと電話すると、ひとまず救急外来へ来させて欲しいと言われる。気楽に言うが、寝たきりの人を移動させるのは人手も居るし、寝台車を雇ったりして大変なのだ。入院させて貰える確約も無く、なかなか出かけられるものではない。 ヒドイ場合には、そのまま家に帰されたり、毎日点滴に来いと言われたりする。 年寄りの肺炎で治りにくい人、寝たきりで高熱が続いている人(寝たきりの人は、色々と介護の手間がかかるからダメだと言われる時もある)、はっきり何の病気かはわからないけど、ちょっと嫌な予感がするので一晩入院させて様子を見たいような人。 そういう患者さんの行き場が無くて、いつも探すのに苦労をする。 実は僕が診てる寝たきりの患者さん(下半身の麻痺があって、膀胱直腸障害がある)も、日曜日から高熱が続いてる。恐らく腎盂腎炎だと思うけれど、抗生物質を投与しだしてもう3日目になるがまだ高熱が出ている。CRPと言う炎症反応も18と高い。 カレンダーを睨みながら、これは入院させておいた方が患者さんの為にも、主治医の為にも良いなあと思いながら過ごす年の瀬である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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