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カテゴリ:この漫画が好きだ!
雑誌「BRUTUS」最新号。
緊急特集、井上雄彦。 何で緊急なのかわからんが、恐らく現在開催されている「井上雄彦、最後のマンガ展」に合わせての事だろう。 東京は上野の森美術館。美術館全体を1冊の本に見立てて、ケント紙に、和紙に、漆喰の壁に所狭しと筆で書き並べられた書き下ろしマンガ100点。 NYの紀伊国屋書店のコミックコーナーの壁一面に描かれたバガボンドの壁画と同じぐらいの、いやそれ以上の迫力の作品が並ぶに違いない。 彼の作品がコミックスになるとき、毎回裏表紙に彼の言葉が掲載される。 バガボンド28巻目の裏表紙にはこんな言葉が書いてある。 高校生の頃 好きなことを仕事にするのはつらいよ そこそこ好きな事を仕事にするといいと助言された 僕はその言葉に逆らった そして今それで良かったと思える この仕事がそこそこ好きな事だったら もう投げ出していただろう 好きなことと自分はイコールだ 自分を投げ出すわけにはいかない 全国の高校生に読ませたい箴言でしょう。 これが彼の生き方だ。 スラムダンクが世界各国で翻訳されて1億部を突破したとき。 彼は自費で全国紙6社に全面広告を出した。 ファンの人たち、ありがとう!と。 バがボンドでは、連載途中からペンを筆に変えて殆どの絵を1人で描ききる。 アシスタントは背景などのペン入れのみ。 これでもか、これでもかと魂を入れられた絵は、最早マンガの範疇を越え日本画、水墨画さえも凌駕して居るではないか。 描きたいものを納得が出来るまで描く。 流行に合わせてくだらないマンガを書いている漫画家と、志の高さの違いは歴然としている。 最後のマンガ展の最後・・は、もう二度とこんな事は出来ない・・ということらしい。 最終は、7月6日まで。 行ってみたいな・・上野の森。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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