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カテゴリ:私の作ったご飯
ロールキャベツには苦い思い出がある。
あれはもう20数年前の事、大学を卒業して1年が経ち、高知の病院へ勤務して一人暮らしを始めた頃だ。ハンバーグは既に作っていたので、今度はそれをキャベツで巻いたらロールキャベツになるのだろうと軽い気持ちで作り始めた。 ところが、キャベツが巻けないのよ。破れてしまって。 散々苦労したあげくに頭に来て、ハンバーグとキャベツの千切りにメニューを変更した記憶がある。 翌日、看護婦さんに聞いた。キャベツは茹でて柔らかくするのだと。が~~ん。 ま、そんな訳でロールキャベツは僕にとって鬼門だったわけだが、往診先の患者さんにきれいな春キャベツを貰ったので、20数年ぶりにリベンジしてやろうと言う気持ちになったのだ。 さすがA型気質。ネットでも色んなレシピを見てキャベツの巻き方もチェックした。 ネタは鳥ミンチ、タマネギ、椎茸のみじん切りに卵を入れ、塩胡椒、オールスパイスを使いたかったけど見あたらなかったので、シナモン、グローブ、ナツメグなどを適当に振り入れる。 粉をいれるかどうか迷ったけど、今回はパン粉を少々。 で、いよいよキャベツで巻く訳だが、貰った春キャベツは割と小ぶりで、ゆであがった葉は(半分茹でて、半分レンジでチンした)縦径よりも横の方が長いのだ。 ネットで調べたのは、根本の方にネタを置いて片方を織り込んでくるくると巻き、最後にもう片方を肉の方に押し込むように入れると言うのだけど、そんなに絵に描いたようには行かない。 小さい葉は、縦横を逆にしたりして使ったので(つまり茎の側が横に来るように)、そんなの押し込める訳がない。 調べたとおりやれば爪楊枝で固定したりせずともまとまるはずだったが、出来上がったのは春巻きのように両方の端を折り込んで巻いて、最後は爪楊枝でぎっちりと止めた代物だった。 う~ん、やっぱりロールキャベツは鬼門か・・・。 巻くのに労力を使ったので肝心の煮込みは適当。 配偶者がケチャップもコンソメも使わない和風味にしてくれと言うので、濃縮出し醤油をお湯で溶いたシンプルなタレで煮込む。コツはロールキャベツが動かないようにぎっちりと鍋に入れること。結局キャベツと肉から素敵な出しが出て、単純な和風だしはコクのあるスープになりました。 最後はとろみをつけてね。 できあがったのはこれ。 爪楊枝をはずして、ナイフで切るとスッと切れて締まったお肉にキャベツがしっかりと巻かれている。適当につけたお味も、配偶者子ども達共に好評でした。 やっぱりコツは大ぶりの良いキャベツを手に入れる事だと思う。 普通だったら捨てちゃうような一番外の葉っぱが使いやすいように思うよ。 ちなみにネットで調べると、春キャベツより冬キャベツの方が良いと書いてあった。 で、ロールキャベツは1人2個だったのだけど、ミンチを600gも買ってネタが沢山余ったので もしもの時の保険にハンバーグを焼いていた。両面焼いてお湯を入れて後は蒸し焼きね。 柔らかくほっこりと出来上がりました。 付け合わせは塩ゆでした春キャベツに鰹節をまぶしたもの。春らしくて美味しかったよ。 もひとつ、ついでに宜しいですか? 先週の土曜日、母親の誕生日に家で河豚を食べた時に、バースデーケーキの代わりに焼いたパウンドケーキ。これはホットケーキミックスを使ったので準備10分でオッケー。胡桃とドライフルーツを入れてアーモンドスライスをあしらいました。 ま、痩せないわな。これじゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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