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カテゴリ:祝春一番
今年の祝春一番、5月4日と5日のステージ(5日は昼過ぎまで)の中で一番インパクトの強かったのは、勇造さんでも、木村さんでもない。
この人だった。 俵越山って解ります?佐藤蛾次郎さんじゃないですよ。 この名前の響き、漢字に見覚えがありますか? 僕は聞くまで解らなかったけど、聞いたら直ぐに解った。 この人、越前屋俵太さんなんです。 越前屋俵太さんと言えば、探偵ナイトスクープなどテレビを中心に映画監督もしたし、様々な分野で活躍していた人。 5年ほど前に突然テレビ業界が嫌になって引退。 今は携帯電話も通じないような山の中へ引っ込んでいるそうです。 そして、何をやろうかとじっくりと考えた結果、やり出したの書動。 書道じゃなくて、書動だそうです。 形式にとらわれずに自由に体を動かして書く書。 最近は子ども達にも書を教えているそうな。 さて、この俵越山のパフォーマンス。 そう言えば、ハルイチの客席のど真ん中を縦に椅子2列分に渡って上から下までロープが張られてあって、あれは何だろうと思っていたのです。 お昼頃になったら、その周囲に座っていた人までどかされてしまった。 舞台に掛け軸程度の半紙?が置かれる。 バケツにタップリと入った墨を持ってきた越山、筆は半紙の幅ぐらいある程太い。 バケツに筆を付けて、エイヤ~と号令。 半紙に筆を置いて真っ直ぐに線を引く。 半紙、実は丸められていて、くるくるとそれが展開される。 舞台を降りてへそを横切り、客席のロープを張った2列の椅子のところをどんどんと半紙が広げられる。 越山が走りながらその半紙をおっかける。舞台から飛び降りて、へそへよじ登り、客席に飛び込んでどんどん走る、転げながら走る。 客席のてっぺんまで走って終了。 出来た作品は、ワイヤーでつり下げられて、毎度おなじみの春一番の旗の横へ。 このパフォーマンスの間中、バックでは関西大学の後輩と言うリクオが「ソウル」と言う素晴らしく美しい曲を演奏。 テレビを捨てて、新しい道を踏み出した越山、さまよえる男の魂。 う~ん、怖いぐらい曲と合っている。 その後の俵越山のメッセージはこんな感じ。 「人生、途切れてしまったり、ちょっと左右にぶれたりするけども、どこまでも真っ直ぐ! これを目標に行きたいです。俺はテレビを辞めてしまったけど、人間は辞めずにこれからもまっすぐに生きたいと思ってます。」 潔いメッセージに拍手である。 越前屋俵太の声って、凄くポジティブなんですよね。 暗さというのがみじんも無い。 入り口で売られていた、越山の日本手ぬぐいを思わず買ってしまった。 それに書いてあるのは「楽遊笑寿」勇造さんの「雲遊天下」と通じるよね。 ちゃんと彼のサイトがあるみたいです。 最後のメッセージの部分を撮影できなかったのが残念ですが、このパフォーマンスをYOU TUBEにアップしております。良かったら雰囲気だけでも見てみてください。 音楽と関係ないジャンと言われそうだけど、こういうのがあるから春一番って素晴らしいんだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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