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カテゴリ:身辺雑記
縁あって、陶芸作家を先生にお願いすることができ、2年前から陶芸教室をしています。 教室といっても、私と夫、友人とそのお嬢さんの4名という、小さな、小さな教室です。 なにやかやと、忙しくしていますので、無理をすると続かないといけない、ということから、 月に2回、1回2時間。 場所は、自宅の裏庭にある、「窯小屋」。 2000℃の、ガス窯を、10年ほど前に買い求め、その窯を設置するための小屋を作りました。 ことの発端は、10年前のお正月に京都におまいりに出かけた時のこと。 伏見稲荷で、お土産やを覗いていました。その当時、私は「招き猫」人形を集めていたのです。小さな、招き猫の人形を、行った先々で買って帰ってくる・・・かなりたまっていたのですが、そのときは、なぜか、デカイ招き猫が気になりまして、ちょっと触れたり、眺めたり・・・ 「なんだ、欲しいのか?」 夫に聞かれて、 「心配しないで、こんなデカイの、持って帰るなんて言わないよ。」 で、プライスを見ると、けっこうなお値段。そりゃそうだ、私の背丈ほどあるんだからね。 「いいお値段だねえ。」 「すごいな、大きいし、そんなもんだろう」 「よし、私 招き猫の大きいの作ろうっと!」 「バカだなあ、できるわけないだろう」 「だって、これ焼き物でしょう、出来るよ。地場産業だもん。」 こんな、会話をしました。 私たちの住んでいる街は、古くからの焼き物の街です。 いまでは、ずいぶん小規模になっていますが、陶芸作家はまだたくさんいますし、窯場もあり、県の「窯業試験所」なる機関も、街にあります。 私たちの友人にも、名の知られた陶芸家がいまして、夫は、私が招き猫を作りたいと、言っている・・・なんてことを、言ってしまい、あれよあれよと言う間に、ガス窯が届いてしまったわけです。 まだ、子供たちも家にいましたから、窯がつき、そのために、コンクリートのけっこうな土台作りがはじまり、陶芸小屋が裏庭に出来上がったときには、みな、唖然!! だって、だれ一人、茶碗もつくることができないわけですから・・・・ なんだか、唐突なことでしたが、7年後に、小屋が裏庭に溶け込むくらいの時間がたってから、ようやく、若手の陶芸家にお願いすることができ、お稽古を始めたのです。 gosidou posted by (C)vmama これは、左が夫で、土の分量を量りではかり、同じ形、大きさの茶碗を作る指導を先生に受けている図です。 uekibati totyu posted by (C)vmama これは、私の今までで一番大きな作品になる予定のもの。 植木鉢です。 会社の会議室に、イオンを出すプランツを植えて置いておく花瓶。 紐つくりです。まだ、途中。高さ、30センチほどの楕円形の花瓶。 まるで弥生式土器みたい!!と眺めながらやっています。 いるのは、根気、根気、根気・・・ はじめは、見よう見まねですし、なにがなんだか分かりませんでしたが、2年たって、食事の時に使う食器は、ほとんど、私たちの作ったものに、代わってきました。 それまで、大事に使っていた、たくさんの陶器、磁器の器は、日常使いの棚から、移動してしまいました。自分たちで作った食器は、へたくそなんてものじゃないくらい、下手なもの、なのに、なんだか味わいがあり、あったかみがあり、嬉しいのです。 デカイ招き猫がはたして、作れるようになるのか・・・わかりませんが、夢を抱いてせっせと、土もみをしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 10, 2007 08:50:37 PM
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