さてさて・・・本日は中国のお巡りさん（警察）のお話。

私は別に悪いことをしたことはございませんが・・・警察官という輩が嫌いです。
良い方もいらっしゃいますよ～。
親身になって下さる方も多いです。
でも・・・腹の立つタイプの方も大変多うございます。

（大学生の頃、どこぞの変態にストーカーまがいの被害にあっているときだって・・・
　「まだ特に殴られたりしている訳じゃないんだから、僕らはどうにも出来ないよ～。
　　つうか・・・守ってくれる彼氏居ないの～？」
　などと言われて大変腹の立つ思いをしたことがございますよ。フン。）

しかしね・・・中国で、何度か出会った警官を考えると・・・
「いや～～～日本の警察はまだまだ立派だねぇ。」とさえ思ってしまうわけ。

上海でパスポートの盗難にあった際の警察の対応もかなりショッキングだったんですがね・・・
あのときも・・・

ある日、私は父と台湾人の社長さんと３人で中国のある田舎町に向かう事になりました。
交通手段は・・・タクシー。（←チャーターした。）
片道３時間で日帰り！！という強行スケジュールでございました。

台湾人の社長さんがチャーターしたタクシーは・・・ボロでした。
ふ・・・古い。。。

「だ・・・大丈夫なの？」と日本勢。
しかし台湾のオヤジ（社長さんです・・・）「大丈夫！大丈夫！日本車だし！」と胸を張ります。

いや・・・あのね。日本車云々の話じゃないんですよ。
古いの！！！！！！！なんとも言えず・・・ヤバイニオイのする車でございました。

しかし・・・まあ・・・それに乗り込み・・・出発！！

が！車が古いせいもあるのか知りませんがね。。。
とろい！！！！！！中国人には珍しい「のんびり安全運転走行」なのでございますよ。
何せ・・・片道３時間の道のり。
しかも向こうで仕事を済ませて・・・また帰って来なければならないのですよ。。。

「急げ～～～～～～～～～～～！！！！」台湾オヤジ運転手に命令です。
が・・・どうやら、先日交通違反をしてしまっているらしい運転手。
「捕まるのが怖い」となかなかスピードを上げるのを躊躇います。

しかし！我々は急いでおるのだ！！
「急げ～～～～～～～～～～～～！！！！前の車を抜け～～～～～！！！」と台湾人社長が再び命令。

中国の田舎道っちゅうのは・・・両サイドな～～～んにもない野山や田畑の中をただただまっすぐに伸びているというものです。
本当にな～～～んにも無いし・・・車もまばらでございます。
飛ばしても・・・そう危険はありますまい。

運転手は、アクセルを踏み込み・・・前のトラックを抜き去りました。
スピードが出ると、調子が出たのか・・・グングンととばす運転手。
調子よくハンドルを握っていたその時！！！

ファンファンファンと・・・サイレンの音。。。

そう。。。そのタクシー。スピード違反でとっ捕まってしまったのでございます。
まあね。。。免停ではないにしろ・・・多額の罰金を支払うことになった運転手。
ハッキリ言って・・・半泣きでございます。
お気の毒すぎまする。。。

「僕はもう運転しない！！」と半泣きでだだを捏ねる彼を・・・
「・・・罰金分はこっちで持つから・・・」と宥め・・・やっとの思いで運転再開でございます。

しかし。不幸の女神はまだそのタクシーに取り憑いておったのですよ。

それから３０分ほど走ったときのこと・・・ガタン！！！バン！

何だか解らない衝撃と・・・音。
「？？？？？何か轢いた？？？？？」
すぐに車を停め・・・外に出ると・・・後ろの左側のタイヤがバーストしている。。。

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ～～～～～～～～～～～～～～～。

深いため息に包まれる一行。
しかし運転手「スペアがあるんだ！！」とタイヤを交換し始めたのでございます。

が！！！スペアはあれども・・・ジャッキが無い。。。
交換出来ぬではないか！！！！！！！！！！！！！！！！

周りを見渡せど・・・民家なんぞありゃしない。
あるのはただの野っぱらと・・・山。。。

わずかに通る他の車に助けを求めるも・・・停まる訳がございませんでしょう～。
ここは中国でございます。
「仕事の待ち合わせに間に合うか」というよりは「私たちはここから今日中に動けるのか？」という不安で一杯になる一行。

するとね・・・後方から先ほどのパトカーがやって来たのでございますよ！！
おお！！！！警察じゃ！！！手を貸してもらえる！！！

警察官は、私たちの車のすぐワキにパトカーを止め、窓ガラスを開けて訊ねました。
「どうしたんだ？」

説明する運転手。「ジャッキが無いんです～。」

すると・・・警官。
「そうか。じゃ！気をつけて！」・・・と言って・・・さっさと行ってしまった！！！！！！！！！！のですよ！！！！！！

そ・・・それだけ？？？？？？？それだけなの～～～～？？？
信じられない！涙。
イジワル～～～～～～～～～～～～～～。涙。
何もしないんだったら・・・わざわざ車を停めるな～～～～！！！！！

日本じゃあり得ないですよ。。。ううう。
私たちが日本人と台湾人だからかい？うんにゃ。でも運転手は中国人じゃないかい？？？

しどい！！

結局ね。
台湾人の社長さんが運転手に・・・
「お前、近くの町まで走れ！」と命令し・・・運転手さん・・・マラソンをすることになってしまったのですよ。。。

まあ・・・２時間後に、運転手さんは修理屋さんと車に乗って戻ってきて・・・
何とか、タイヤは交換することができたんですけどね。。。

目的地に着いたのは日が大きく傾いてからでした。

もう仕事をする気にもなれず・・・
結局、その町の小さなホテル（宿？）に１泊することとなったのでございます。
（ええ・・・勿論、運転手さんも一緒ですよ。宿代はもちろん出させて頂きました。
　ごめんね。運転手さん～～～。）

あとで知り合いの中国人に言われたんですけどね。

「日が傾く前に、修理出来て良かったね～。
　あの辺は山賊が出るのよ～～～～～。」・・・・だって。。。

山賊。。。

山賊に襲われたら警察は助けてくれるかな～～～・・・