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カテゴリ:映画感想
酔いどれジャスミン、酔いどれ詩人を見てきました。 まずタイトルがなかなか素敵。 『酔いどれ詩人になる前に』ですってよ。 作家ブコウスキーの自伝的小説を映画化。 主演のパンクな作家チャールズ・ブロウスキーはマット・ディロンが演じます。 すっごく面白いっていう映画ではございませんが、 好きな部類の映画でした。 詩人になりたい男が一人。 酒浸りで、仕事はあるにはあるけどすぐにクビ。 続かないのよね。 (だっていつも飲んでる。笑) ガールフレンドは、足は綺麗で優しいけど飲んだくれの誰とでも寝ちゃうヤリマンで。 たまには競馬で大穴あてて…小金をもつと調子にのって。 飲む、打つ、買う! タバコと酒とセックスの毎日。 とんでもないお馬鹿さんなのです。 でもね。 書くことはやめないの。 体の中から言葉が湧き出てくるのです。 きっとアルコールはガソリンだわね。 食べるものがなくても 愛する人に裏切られても 仕事がクビでも 報われなくても 彼女に毛ジラミうつされても 寝るとこなくても 親に見放されても でも書くことをやめないのだわ。 素敵でした。 愛すべきダメ人間。 愛すべきダメ男。 とても魅力的です。 最後に、彼は言うのです。 何かトライすることがあるなら徹底的にやれ! たまには留置所で寝ることになろうと 公園のベンチで寝ることになろうと…徹底的にやるべきだ。 たとえ家族や恋人に見放されたとしても。 かっちょ良い! かっちょいいけど…なかなか出来る人はいませんわよ。 だからこそ、かっこいいんだけど。 やりたいことはあるけれど。 うまく生きられず躓き、泥濘にまりこんで蠢いている人間って一杯います。 ええ、きっと誰もがそうに違いない。 私もきっとそうなのだわ。 現実にうまく折り合いをつけ、世の中を生きていけるタイプと 不器用でそうはいかないタイプがおるんだな。 それを弱いというのか、強いというのかは解りませんが。 アウトローなそんな人々のことが、私はそれほど嫌いじゃないのでした。 …旦那にするには、苦労しそうだけど…。 みじめな男のみじめな生活を綴った映画ですが 笑い(下品な笑いも多し)がちょこちょこ盛り込まれていて とても楽しんで見ることが出来ましたわ。 途中、吹き出してたのは私と私の数席となりに座ってた外人だけだったけんど…。 あ…マット・ディロン…めちゃんこセクシーでしたわよん。 天下一品の愛すべきダメ男を演じきってました。 興味のある方は是非どうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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