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カテゴリ:死に方は生き方
あちこち雨漏りの染みがついている。あそこもここも。まあいいか、しかたない。この家を継いでくれる子どもは誰ひとりおらん。3人の子どもはそれぞれ独立して、関東や九州に行ってしまった。唯一市内にいる二男も音沙汰は無い。
妻は、七回忌を去年やった。あっけなかったなあ。 そろそろ自分の順番だと思うけれど、おしっこしたかったら庭に向かってやればいいし、さすがにクソは便所でやらんとあとが困る。風呂は邪魔くさいし、あそこまで歩いていたらあっちこっちギイギイいと板が鳴ってしかも踏む場所を間違えるとぐにゃあと足がすくわれることになる。 まあ自然とそこは踏まんように歩く習慣はできている。 障子はどうしても隙間があって冷たい風が入ってくるけれどそれは仕方ない。それより障子の破れたところを貼っておきたいけれど買いに行くのが面倒だ。 それに食べ物の残飯か、あれをどすするか。そういやあ最近歩いていい手フラフラするなあ。 あれ?足が動かん・・・・右手が・・・・・ 数日後めったに来ない隣の人が、回覧板を持ってきて返事がないのが続いたので、家の中をのぞいてようやく倒れているところを発見された。 やれやれ・・・・ 21世紀カウンセリング叢書産業カウンセリング/石田邦雄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 12, 2012 08:33:42 PM
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