最近我が家で大ブームを巻き起こしているものがある。

それは、



見ての通りただの冷奴なのだが、
その上に載っている、にんにくをスライスして揚げたものがポイントなんだよ。

豆腐の上に砕いたこれをパラパラッとかけて、
そしてポン酢もトプトプかけて、つるつるっといただくのだが、
これがとても「料理」などと呼べるシロモノではないのにぶっ飛んでしまうほどうまいのだ。

さっぱりしたポン酢と淡白なおとうふの組み合わせは、ややもすればあっさりしすぎて満足感が得られないことも多いのだけれど、ポン酢に揚げにんにくが加わることによってポン酢に驚くほど奥行きが出るのだよ。その一層深みを増したポン酢と淡白なおとうふが組み合わさることによって･･･

ああっ、この先のことは私にはもう書けないわっ。

もう大興奮の美味しさ。

これからの暑い季節にはもってこいだし、何よりおサイフにも優しいときたもんだよ、奥さん。

とうふ。

私の母はとにかく木綿至上主義でね、私は子供の頃から家では絹ごし豆腐というものを食べたことがなかったのだよ。だからたまにどこかで食べる、つるつるっとした喉ごしの絹ごし豆腐に憧れを抱いていたのさ。

そのせいか、現在私が豆腐を選ぶときは90%絹ごしになっちゃうんだ。

私が子供の頃、ボウルを持ってお豆腐やさんに豆腐を買いに行った記憶があります。そこの扉を開けると、むわっと熱気があって、大豆を茹でたいいにおいがしてたな。

たまに、一口食べるとそのお豆腐やさんでかいだその香りが口いっぱいに広がるお豆腐に出会うことがあるのだけど、私にとっておいしい豆腐の基準は、それなんだよ。だけどそんな豆腐に出会えることは滅多にないのだけれどね。

しかし、子供の頃の記憶とはすごいものですなぁ。
今でもこうして残っているんだもん。