銅鍋が我が家にやって来た。

今までは、夫が独身の頃から使っていた同じ形のアルミの雪平（行平）鍋を使っていたのだが、アルミは体によくないというので（結果はっきりとは出ていないが、水溶性のアルミとアルツハイマーとの因果関係が指摘されております。）、長年そのことを気にしつつも使い勝手がよいので今日まで何年も使ってきちゃったというわけなんだよ。

とにかくそれまでの雪平は使い易かった。
軽いので何かを茹でたり、ささっと煮物をするのに丁度いいし、焦げ付かないし、本当に重宝するものでした。お料理屋さんでもよく使われているのを見かけるけど、やはりその使いやすさは折り紙つきなんだろうな。

さて、それに代わるステキな鍋はないかと考えたよ。

しかし、この鍋というもの。
ただ鍋のカタチをしてりゃいいってもんじゃないのだ。
薄いステンレスの鍋だとすぐに焦げ付いて食材を扱いにくいんだよ。

どうせなら長く使えるものがいいので、この際徹底的に探したよ。しかし、私はこういうことを考えるのが大好きなので楽しいこと楽しいこと。

ステンレスの5層鍋も考えました。
どうせなら3層ではなく5層。このくらいだと焦げ付きも少ないだろうと。

しかし、
以前にステンレスの3層構造鍋に入れた豆味噌のお味噌汁を温めたところ、爆発するという事故が起きているんだよ。

これはですね、不思議なことに豆味噌のお味噌汁で起きることであって、米味噌のお味噌汁では起きないのだそうだ。細かいことはよく覚えていないけれど、どうやら味噌の粒子によるものらしいよ。

我が家は米味噌も使うが、2人揃って愛知の「八丁味噌」（豆味噌）が大好きなので、ちょっとキケンだ。温める時はおたまでかき混ぜていれば何の問題もないらしいのだが、ウッカリ者の私は温めながら他のものに気を取られることも多いので、

ステンレス5層鍋は却下。

次、

「ル･クルーゼ」というカラフルなおフランス出身のお鍋があります。



これ。

ホーローの鍋なのだけれど、これがですね重いの何の。
蓋を持ち上げるだけでずしりと重い。鍋ごと持ち上げるとさらに重い。
しかも中身を入れて持ち上げた日にゃ、腰の悪い人などはピキッときてしまう重さだ。

しかし、重いだけあって熱伝導のよさはスバラシイの一言に尽きる。
焦げ付くことがまずないので何かをじっくり炒めるにはもってこいだし、何かを煮込む際にもとろ火で十分なので、これも重宝な鍋なんだよ。

だから、
この鍋の片手鍋というのも考えたのだが、

難点は重いんだよ。

何かを茹でてザルにあけるということが気軽にはできないのですね。

というわけで、
ル･クルーゼは却下。

次に行き着いたのが銅鍋。

おお、同じ雪平鍋があるじゃないか。
お値段はそれなりにしますが、これは一生使えるかも･･･

と考えたが、リサーチを続ける。
果たして銅は体に悪くないのか？

悪くないんだって。
悪いどころか、殺菌（抗菌）作用がある上、銅は健康な体を維持する必須金属のひとつであり、緑青（サビ）も体には無害であるということも厚生省が発表しとります。

この時点で気持ちが半分固まりました。
しかし、お手入れに関してはどうか。



内側はこうして錫やニッケルでメッキされているそうなのだが（これはニッケル）、これが剥がれたらオシマイなんじゃないかと危惧したよ。

そうしたら、
剥がれても何の心配もなく使い続けても構わないし、
メッキは再生もしてもらえるらしい。

難点は、調理したものを入れっぱなしするとサビの原因になるので、調理後は速やかに他の入れ物に移し替えなければならないこと。

しかし、考えようです。
鍋がすぐに片付くのはいいことよ。

決めた。
決めたよ。
お前に決めた。

というわけで銅鍋が我が家にやってきたというわけなのです。

ずしりと重いですね。
使っているうちに腕がムキムキになりそうですが、日本一の悪妻目指して日夜トレーニングをしている私にとっては好都合と言えるでしょう。

いや～、
鍋を替えようと決心してから約1ヵ月。

その間、夫が結婚式でもらってきた引き出物のカタログを眺め、
合羽橋に行っても眺め、鍋のことばかり考えて過ごしたのでした。

私はね、
昔からどうでもいいことにやたらにこだわる性分なんだよ。

先月セパレートアイスティーのトリコになってから、それ用のグラスを探しているのだがまだ見つからないんだよ。

何を一体そんなにこだわっているのかって？

それはまたつづく～





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