途中寄り道をしつつ

・ブラジル　（ブラジル）
・コロンビア　（コロンビア）
・モカ　（エチオピア）
・モカ・マタリ　（イエメン）
・キリマンジャロ　（タンザニア）
・グァテマラ　（グァテマラ）
・ドミニカ　（ドミニカ）

と進んできました私のコーヒーをめぐる旅。
何となく始めたこれもいつのまにかシリーズになってしまいましたね。

というわけで今回試してみたコーヒーはインドネシアのトラジャ。



見てください、このぬれぬれと光る豆を。
見るからに強そうだね。

トラジャはインドネシアがオランダの植民地だった頃に、オランダ人が栽培したコーヒーなんだとさ。

さて、そのお味はといいますと、



以前に力強いキリマンジャロを飲んだ際に思わず
「ストロング金剛だ」なんてアホな感想を述べたのですが、その力強さを上回る今回は･･･










今回は･･･













まるで･･･












ストロング金剛が過積載の10トントラックに乗って私の体を駆け抜けるようだ。








･･･どうもすみません。

いや、大真面目な話、とにかく力強い味のこのコーヒーは一杯で十分に満足のいく味。
そうそう何杯も飲めるものではありません。

私は今回、コーヒーにもモーニングコーヒーとしては適さないものがあることを知りました。
どう考えても大ぶりのモーニングカップでガブガブ飲むようなものではないんだな。

これは、かったるい午後にキュキュっと一杯飲んで、
身も心もしゃきっとさせるためのコーヒーだと私は思うのですよ。

例えばコーヒーを飲めるお店で、
小ぶりのカップに入った熱いトラジャを何もいわずにキュッと飲んで立ち上がり、

「おやじ、勘定」

と、お金をカウンターにペチッと置いて去ってゆく。
そんな粋な飲み方が似合うんだな～。

さて、コーヒーをめぐるこの旅も、残りあと2回となってしまいました。

しかし、ダイレクトに「青い山」に到達というわけにはいきません。
そこに行くまでにはあと3回ほど寄り道をしなければならないのです。

何故ならば、あと600グラムほど豆を買わないとコーヒー屋さんの500円引きになるスタンプカードがいっぱいになにらないんだよ。何せまだ手をつけていないコーヒーは二つとも高価なもんでのう。
せめて500円の割引でも大きいのだ。

だって、私は主婦なんだもん。

***

話はスタンプカードの話になるけれど、
いつも利用しているクリーニング屋さんではスタンプカードがいっぱいになると500円玉をくれるんだよ。（ちゃんと袋に入っている）

大抵こういうものは、いっぱいになると割り引いてくれるところがほとんどで、
好きなように使える現金をくれるところは大変珍しいです。

初めてもらったときには思わずおじさんに言っちゃったよ。

「いや～、女心掴んでるね～」

おじさんは大層な話好きなので話を振るとペラペラ喋りだす。

「実はこれね、年間300万かかってるんだよ～」

以前同業者が途中から現金ではなくて、自分のお店で使える割引券に変えたところ不評だったらしくお客さんが減っちゃったことがあったんだって。だから年間300万かかろうともこのスタイルは変えないらしい。

しかしこの500円を還元してくれる効果はすごいよ。
あと少しでスタンプカードがいっぱいになるという頃になると何かクリーニングできるものはないかと探してしまうのさ。

そんな時夫に「何か洗うものはないか」と訊くと決まって

「オレの心～」

と言うのさ。

キミの心はそんなに汚れているのか？