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カテゴリ:のりもの
皆様こんにちは。
陸続きではない北海道に帰省するのに陸路で帰りたがるバカ者です。 誰もがあきれるようなルートで帰ったことは前々回でお知らせした通りですが、上野から出発したということで察しのいい皆様はすでに「あれに乗ったに違いない」と思われたことでしょう。 そう、上野発の夜行列車~♪といえば 寝台特急☆北斗星3号。 入線時間のしばらく前からホームでうろうろしていた怪しい私たち。 だって、これから乗る列車のお迎えをしなければいけませんもの。 バックしながらホームに入る北斗星。 みんなパシャパシャ写真を撮ってまるでスターの如し。 何てったって北斗星だもん、文字通りスターよね。 上野駅19時03分発ですが、入線してから出発まであまり間がないので一旦荷物を置いてから急いで先頭車両まで走り 御尊顔を拝見。(何やってんだか) いや~、いい表情をしています。はたらくオトコの顔だ。北海道まで頼むよ~。 さて、落着いたところでこの日の私たちの寝床へ参りましょう。 廊下。お部屋がいくつか並んでいます。 ここが今宵の我がお部屋であるA寝台ロイヤル。 ベッドは、座席の下から引っ張り出してガチャンと引き上げると二人で寝るのに十分な広さとなります。ここは一人利用でも二人利用でも可能なのでございます。 椅子に座って車窓を眺めるもよし、寝転がって本を読みながら行くのもよし。 道中ビデオ上映がなされていますが、どんなビデオよりも面白いのが車窓なんだな。 もしもーし、 電話ではありません。お部屋にはシャワーもついております。 写真右手の上のツマミをひねってパタンと前に出すと洗面台が現れ、 下のツマミをひねってこれまたパタンと前に出すとトイレが現れます。 何と合理的に作られているのでしょうね。 ちなみにトイレットペーパーは、シャワーでぬれないように小さな扉の中に収められているのですよ。 さて、検札が済むと間もなくウェルカムドリンクが運ばれてくるのですが、 北斗星の場合はミネラルウォーター・お茶・ウィスキー・ワインと盛りだくさんの飲み物がやってきます。太っ腹ですね。氷もふんだんに用意されています。 これらをちびりちびりやって大宮を過ぎた頃、食事の支度ができたというアナウンスが。 本来ならこのような贅沢な部屋を取った場合はお弁当で済ませるところですが、 今回の食事は物欲というものが全くなくて何もあげる物がない夫への私からの誕生日のプレゼント。 これなら私も便乗できて一挙両得ではないか。ちなみに夫の誕生日は結婚記念日でもあります。 このために餓死寸前までお腹をすかしていた私たち。 意気揚々と食堂車へ向かうと、 柔らかな光の中テーブルにはクロスが敷かれ、たくさんのカトラリーがセットされています。 北斗星の食事は予約制で、懐石御膳とフランス料理の2種類から選ぶことができるのですが、 フランス料理の場合は予約券に「仏料理」と記載されるので、まるで仏事の食事のようで笑えます。 この日は雪祭りも終わった平日の夜なので閑散としているかと思いきや、 これがなかなかの盛況ぶりでした。 テーブルには御丁寧にメニューも置かれていました。 ちなみにこの日のメニューは ・サラダ仕立てのオードブル ~アスパラ、フルーツトマト、ホタテと蟹のサラダバルサミコ風味 ・魚料理 ~平目の湯葉包み蒸 バジルのムスリーヌ添え 青森産ニンニクのクリームソース ・肉料理 ~牛フィレ肉のソテー 温野菜添え 赤ワインソース ・デザート ~特選デザートとフルーツの盛り合わせ ・パンとコーヒー しかしまぁ、あらかじめ食材はある程度は調理されてはいるのでしょうが、 これだけの料理を車内で用意できるのはすごいこと。 食後は部屋へ戻り飲みなおしますが、珍しいことに普段は飲まない夫まで参戦。 ヤツは夜汽車が何よりも好きなのでもう嬉しくてしょうがないのだよ。 車窓に流れてゆくのは通勤客を乗せた電車や駅という日常の光景。 それを非日常である空間に身をおいて眺めるという対比。 夜汽車の楽しみというのはそのあたりにあるのかもしれません。 *** 朝6時半ごろ。函館駅では結構な人数が下車していきました。 目が覚めたら昨晩と全く空気が違う所にいるというのはなかなか楽しいもの。 6時41分函館駅を発車して間もなく食堂車の営業が始まります。 車窓がオカズの朝ごはん。 気候も天気も良い時には駒ケ岳や大沼がダイナミックに見えるのですが、 季節は冬。 かろうじて見えるのは凍った大沼だけ。 でも、雪がない冬が寂しくてしょうがない私にとっては最上のオカズです。 私たちの取った部屋には新聞とモーニングコーヒーのサービスもあるのですが、 コーヒーの時間はいつでもいいということで朝食後に部屋に運んでいただきました。 今回私たちは終点である札幌までは乗り通さず苫小牧で下車。 苫小牧までは約15時間の旅でしたが、乗ってしまえば早いこと。 夢でも見てるかのあっという間の旅でした。 長旅お疲れさん。札幌までがんばれ!! *** さて、北斗星の切符の入手方法ですが、 私の場合は乗車日一ヶ月前の発売日の午前10時に緑の窓口で取るという大変原始的な方法を取っています。 しかし、これが簡単なようで大変ムズカシイのだよ。 いくら飛行機が主流になったとはいえまだまだ人気の高い北斗星。 しかもその中で僅か数部屋しかない個室はいまだにプラチナチケットです。 9時50分頃みどりの窓口に行き、用紙に必要事項を書き込んで、お客さんの動向を見るのだが、とにかく10時ジャストに端末を叩いてもらわないと切符が取れないわけですから、 並んでいるお客さんに左右されてしまうわけです。窓口に並ぶのは遅すぎてもいけないが早すぎてもいけません。「まだ早いよ」と突き返されてしまう可能性もありますからね。そこを見計らって並ばねばアカンのです。 今回ラッキーだったのは、お客さんがあまりいなかったこと。 なので、私は9時52分頃に窓口のお兄さんに北斗星の切符が欲しい旨をあらかじめ伝えておきました。その後お客さんがやってきたので場所を譲りましたが運のいいことに近距離切符を所望していた方だったのでさほど時間がかからずセーフ。 9時57分。 予約したい日時や列車を記載した用紙を窓口のお兄さんに渡すと、 お兄さんは端末をカタカタ操作。どうやら用意はできたらしい。 この時、私と窓口のお兄さんの間にはものすごい緊張感が漂っているわけですよ。 9時59分。 お客さんがやってきて私の後ろに並ぶ。 10時まであと数十秒なのだけれど、この数十秒の長いこと長いこと。 この機会を逃したらもう取れなくなってしまうので、私はいかにも発券を待っているようなフリをして財布からお金を出し入れしてみたりするのさ。お兄さんだって適当に端末をいじって作業しているように見せかけてくれているじゃないか。二人で黙ってたら後ろのお客さんに「何やってんだよ」って怒られちゃうもんね。 10時00分。 腕時計を見ていたお兄さんがジャスト00分に端末を叩く。 3秒ほどしてめでたく指定券が発券されました。いや~、お見事。 ここまで協力してくださったお兄さんに心からお礼を述べたところ、お兄さんは 「いや~、大役を果たせて今日はもうこれで終わっても(業務を)いいくらいですよ~」 なんて言ってたっけ。いかに手に入りにくいチケットかお兄さんもよく知っているので協力してくれたんだよ。 寝台の個室を取るというのはなかなか大変なことなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.26 17:36:04
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