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テーマ:ラスト・サムライ(142)
カテゴリ:映画大好き!!
やっと見ました『ラストサムライ』
面白かったですね~! 映画として、とてもよく出来てる。 ヒットするのは当然でしょう! こういう前評判のやたら大騒ぎな映画は、 イマイチ眉唾で、ハスに構えて見ちゃう私ですが、 この映画ばかりは、 ずーっと眼ウルウル状態でした。 映画館で見なくて良かったよ~! いや、映画館で見たかったけどさ。 まずキャスティングですね。 素晴らしいっ! トム・クルーズって、やっぱりいいよね。 どんなに酔いどれでも、汚れても、 瞳には星! スターよ、やっぱり。 ハリウッドにはこういう人、絶対いなきゃいけないです! ラッセル・クロウとかジョージ・クルーニーとか、 いいんだけど上手いんだけど、なんか地味なのよねー! ホラ、星の似合う瞳じゃないでしょ? でもね、真田広之は瞳に星系でしょ? それでいて、この映画では地味な演技してる。 そういうのがねー、しびれました。 『非婚家族』の時みたいな、 曇ってる人の時も瞳には星。 その星をね、 どんよりさせるのが上手いのよね、これがまた! そして絶妙にハマってた『たか』の小雪。 個人的に、私この人の顔立ち、 とっても好き、というか、 無いものねだりの憧れなんですけど、 あの物哀しくも、気高く美しく、 あの時代の、弱者だけれども媚びない、 強い日本の女。 これもひとつの『サムライ』だと思うのですが、 ぴったりでしたね。 誉め過ぎ? そして我らが... ケン・ワタナベ...だと思う? 違うんだなぁ... そりゃもう、我らが原田眞人監督でしょう!? 思い切り鬱陶しいヒール『大村』に、 これまたドンピシャ! (念の為、誉めてんですよ) 流暢な英語に、高飛車な日本語。 本当に『無料(タダ)で殺して』やりたくなるような。 (誉めてるんです) あとね、あとね、七之助ね!! 苦悩の明治天皇。 あー、本当にこんなだったのかも! と思わせるような、 華奢な身体(と顔)に、 一身に重責を背負って、 心ならずも勝元を裏切ってしまう、 その心情たるやいかに!? だんだん好江さんに似てくるけれども... そして、勝元役の渡辺謙。 今や、こういう侍役はこの人しかいないでしょう! 年齢的にも脂が乗り切ってる感じ。 テレビでは収まりきらなくて、 何だかちょっとクサいし、 はみ出してる感じしちゃうんだけれども、 スクリーンでは大丈夫! しかも今回の相手役は、 なんたって瞳に星がある人ですから! どれだけはみ出してもOKでしょう! ガタイもいいしね。 さて... 私がこの映画でいちばん見惚れてしまったのは、 その風景の美しさと音楽でした! 『日本って、こんなに美しい国だったっけ?』 と、陳腐なCMのようなフレーズがグルグルしてました。 音楽を聞きながら、何かに似てる!と、 ずっーと思ってたんだけど、 クレジットを見ててハッとした! 『シン・レッド・ライン』に似てたんだ! ご存知ハンス・ジマーの熟練仕事ですね。 壮大で、品よく哀しくて、涙を誘われる... 思うツボだね! トム・クルーズの太い首と、 東洋人系の体躯に鎧甲冑がまた似合うこと! 袴をはいて、 ポーズをとるトム・クルーズが見られただけでも、 何だかとっても幸せで、ほのぼのと得した気分!? 『ウテ!』もね! まぁ、考証的に見ると 「はぁ?」とか「あれっ!何、今の?」 みたいな部分もかなりあるんですけど、 『武士道』がそういうのも忘れさせてくれるでしょう。 それに、昔の日本に、 本当にあったかもしれないんだから、 あんな村とか。 家で、DVDで見たせいで、 見終わったあと、色々考えちゃったんですけれど... 『武士道』という言葉を聞くと、 私はどうしても、 小泉八雲を思い出してしまうんですが、 日本というこのステキだった国は、 そして、慎ましくも強靭な精神を持っていた日本人は、 この先いったいどうなってしまうんでしょうか? この日本の行く末を、 私は多分、 あと長くとも50年くらいしか見ないで済むと思えば、 少しは気が軽くなる、という 暗澹たる想いに駆られてしまいました。 おかげで、夕食の準備もする気なし... あー、やっぱり大スクリーンで、一人で観て、 ガンガン、泣きのカタルシスに浸りたかったなぁ...(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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