MARIEさんのへっぽこスタジオ

先日都内のレンタルＣＤへ。
ここの品揃えは相当に偏っていたりするので手に入りづらいＣＤとかも借りることが出来ます。
で、その時の主な目的はテクノ・トランス系のＣＤだったんですよね。
そんな中から発見したのがKin-Dza-Dza(キンザザ)なるロシアントランスのユニットのアルバムでした。
検索しても日本語でのサイトは引っかからないとは･･･何でそんなものを扱ってるんだろう。って借りる人がいるからか。(私含む)

しかし、キンザザっていったらこれのことでしょう。ロシアだし。
不思議惑星 キン・ザ・ザ 【KIBF-96】 =>20%OFF!《発売日：02/05/01》
旧ソビエト連邦製作のカルトSFです。
あらすじは主人公ウラジミールがパスタを買いに行く途中、自分は宇宙人だと名乗る裸足の男が持っていた瞬間移動装置を作動させてしまいキンザザ星雲の砂漠の惑星プリュクまで飛ばされた。そこから何とかして地球に戻るまでをのんびり描いていくSF映画です。
旧ソ連で１５２０万人を動員したという触れ込みですがそれが多いのか少ないのか判断しかねるところがまたなんともロシアな感じですね。

はっきりいって変です。そして妙にまったりしすぎてます。背景も砂漠ばっかりでいかにも低予算な作りです。
が、話の作り自体は結構良くできていてそれなりに引き込まれます。伏線の張り方も巧妙に出来ています。異文化コミュニケーションの齟齬やそれによる妙なやり取りがまた滑稽に描かれていて面白いです。
シナリオがしっかりしていれば面白い映画は十分作れるという良い見本になるかもしれません。
ただ、人によっては単に退屈なだけの映画に見える可能性がるので万人向けではないです。まあ、今のハリウッドでは絶対に作らないテンポ感の映画です。
まあ、とりあえず旦那にパスタを買いに行かせると相応のリスクが付きまとうという映画ですね。

音楽はよくこんな映画にマッチする曲が作れるなと感心しました。
どっかとぼけているものの妙に存在感のある不思議な音楽です。


個人的には好きな映画の一つですね。５本ぐらい上げてといわれれば入ってくる可能性は大です。

騙されてもいいかなと思った方には是非見てもらいたいです。


そうそう、冒頭のトランスユニットの方はふつーのトランスでした。


って思ったけど改めてヘッドホンで聞いてみたらディレイの使い方とか音作り、ギミックの配置等結構考えられてました。参考になりました。
ふつーとか適当な事いってすんません。＞Kin-Dza-Dza