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カテゴリ:幼稚園のこと
Rちゃんの今日のお弁当のデザートはイチゴだった。
イチゴ、高いのに、いいなあ、と思うなかれ、Rちゃんはイチゴが大嫌いなのだ。 何ヶ月か前に、Rちゃん母が 「先生、今日はイチゴに挑戦してみました!幼稚園だったら食べるかもしれないから、食べさせてみてください。」 と言ってお弁当に入れてきたことがある。 そんなぁ~と思いつつ、回りの子に 「わあ、Aちゃん嫌いなトマトも食べられるんだ~、すごいね~、わあBちゃんも!ブロッコリー食べられたね~」 なんて根回しをしていると、Rちゃんもイチゴを一口食べた。 「わあ、Rちゃんも食べられたね~!」 なんて言っているうちに、Rちゃんはえづいてイチゴを吐いてしまった。(ー。ー)フゥ Rちゃん母、リベンジだな? 私は嫌いなものを無理に食べさせる主義ではない。 以前の日記にも書いたけど、イチゴが嫌いなら、別になだめたりすかしたりしてまで食べさせなきゃいけないことはないだろう、と思う。 一生イチゴを食べずに暮らしたって死なないし。もしどうしてもイチゴを食べなきゃならないような事態になったとしたら、本人だって考えるだろう。 それにRちゃんは、生きるに不自由するほど食べられないものが多いわけでもなく、普通だし。 でもまあ、ここは頼まれてもいることだし、一応勧めてみる。 全然関与しないのも、私が責任放棄しているみたいで気がとがめる。 (このへん、自分のポリシーとサービス業としての先生像が葛藤するのであるが) 「一口だけ食べてみようか~?みんなも嫌いなものもがんばって食べているんだよ~。Rちゃんも食べてみたら?お母さん喜ぶよ~。」 と言いながら、イチゴをほんの5ミリ角くらいにちぎってお口に入れてあげた。 「いや~、きらい~」と言いながらも、渋々口に入れるRちゃん。このあたり、お母さんが「幼稚園なら食べさせてくれるかもしれない」と期待されるのもわかるんだけど…。先生がそんなに言うなら食べようかという気になるんだよね。 今日も吐き出すかと思ったけど出さなかった。 「もういらないっ!」 はいはい、わかりましたとも。 帰りに、お母さんに「イチゴがんばって一口だけ食べましたよ。ほんの一口だけど。」 「ああ、ありがとうございます。一口でもいいです。食べられたら。」 う~ん、一口食べることにそんなに意味があるのかどうか、よくわからん…。 同じくイチゴをデザートに持ってきたSくん。 困った顔をして弁当箱の中のイチゴを指さしている。 「Sくん、イチゴきらい?」 「好き。」 「じゃあどうしたの?」 「ここんとこ、切って。」 このSくん、夏に、スイカも全部タネを取ってもらって、一口大に切ってくれないと食べられないと言った子だ。イチゴのヘタも全部切ってもらって食べてるわけね。 「あのね~Sくん、イチゴは緑のところを手で持って、赤いところを食べて、緑のところは食べないで残せばいいの。」 かくて王子様Sくんは、ご自分でイチゴを召し上がることに成功されたのであった。 よかったね…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.01.28 07:30:03
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