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カテゴリ:幼稚園のこと
3歳児でも、遊びのリーダー格となる人物はいる。
子どもの世界では、リーダーとなれるのは、おもしろいことを考える子。 「ここをお風呂にしよう!」とか「ここはお客さんの座るところにしよう」とか、遊びのアイデアを考えられる子がいると、おもしろいので多くの子が一緒に遊びたいと思う。 空き箱などで遊ぶものを作っている時も、ちょっとしたアイデアで人と違うものを作れる子の回りには、やっぱりみんなが集まってくる。 でも、それだけじゃだめ。 いくら頭がよくてアイデアが豊富で、おもしろそうなものを考えられる子でも、独りよがりだと、誰もついてこない(^^;)。 Sくんは、すごくいいアイデアの持ち主で、よく感心させられる。積み木を組み立てる時も、塔だとか窓だとかディテールにこだわって素敵な基地を作るし、口も達者なのでイメージもよくわかる。 「ここが寝るところで、これは座るところなんだよ。この戸をこういう風に開けて出たり入ったりするんだよ。」 頭がいいんだな~と思う。 でも難点は、自分の考えを押し通して、決して人の意見を取り入れないところ(^^;)。 一緒に遊んでいる子が「ここを広げてお部屋を作ろう」とか「ここも出入り口にしよう」とか言って変えようとすると、 「ダメっ!!壊さないで!!そこは動かさないで!!」とすごい剣幕で怒る。 怒って積み木を投げつけさえする。これでは、だ~れもついてこない。 「Sくんは、すぐ怒るんだから」と人望が薄い。 Kくんは、アイデアはSくんほどではないけれど、人望が厚い。 仕切りながらも、上手に人の意見を取り入れていく。 積み木で「船」を作っているのに、「車」を作ろうとする友達がいて、一瞬「え~っ?!」という顔をしても、 「じゃあ、そっちは車で、ここは船な。」と否定せずに認める。 どうしても認められない時も、どうしてダメなのか何とか説得しようとする。 だから、みんなに好かれているし、積み木遊びではリーダー格だ。 3歳児の世界でも、やっぱり人間関係は大人と同じ。 Sくんも、今のうちに自分の弱点に気がついて、リーダーの器になれるといいんだけれど。 先は長いから、大丈夫だよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.08 07:30:29
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