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カテゴリ:幼稚園のこと
小学校以上の先生の異動は地元の新聞に載るが、幼稚園は全然載らない。だから、幼稚園界では、「○○先生は○○幼稚園に転勤」とか「△△先生は退職」とかいう異動の情報はすべてくちコミ。3月終わりから4月初めにかけて、情報が駆けめぐっている。
入ってきた情報によれば、今年はたくさん退職されたらしい。それも、定年退職とか、定年よりちょっと早めとかそんなのではなくて、まだまだこれからの先生が何人も。「え~っ!!あの先生が?もったいな~い!」と思ういい先生も。 子育て時期に仕事との両立を乗り越え、やっと思う存分力を発揮できる時が来て、これから園長になったり私たちを引っ張っていってくれるはずの人たちが辞めていくなんて、ほんとに寂しい…。 どういう理由なのか聞いてはいないけど、な~んとなくわかる。 「疲れ果てた」ってとこかなあ。 私たちは子どもたちを育てたくてこの仕事を選んだはず。子どもたちが楽しくて充実した毎日を送れるように、考えたり準備したり援助したりしたい、子どもたちが成長できるように働きたい、と思ってこの仕事を選んだ。 ところが、今はその本来の仕事をする時間が減る一方。 情報開示の流れからか、事務はよりいっそう複雑化。何個も無意味にはんこを押し、無意味な(としか思えない)報告書を出す。研究会だ公開保育だといって夜中まで指導案や研究論文を書き、分厚い資料を作って発表する。子育て支援だというので子どもたちよりもお母さんたちへの教育に時間をかける。地域とも小学校とも中学校とも保育園とも未就園児とも連携しなければというので、行事が異常に増え、打ち合わせに追われる。外にアピール&情報提供しなければというので得意でもないパソコンを駆使してホームページを作ったりパンフレットを作ったりする。 全部必要だし大事なことなのだと思うけど、たった数人でとても全部できない。それなのに国も市も予算をカットしてさらに人を減らしていく。保育園もそうだろうけど時代の流れで幼稚園には一段と風当たりが強い。 ここまでいけば燃え尽きてしまう…というより、やりたい仕事ができないむなしさに押しつぶされてしまうというか…。 「こんなはずじゃなかった」「こんなことがしたくて幼稚園の先生になったんじゃない」というのは、おそらく全部の先生が思っていることだと思う。熱心な先生ほどそうなのかも…。 私はそんなに熱心じゃないせいか、まだ押しつぶされるところまではいっていないけど(^^;)、なんとか子どもたちのエネルギーを吸い取って、もうちょっとがんばってみようとは思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.06 07:45:41
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