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カテゴリ:幼稚園のこと
新潟の幼稚園で、3歳児が「缶ぽっくり」のひもを首にからませて亡くなってしまったとか…。亡くなったのは三年前の話らしいけど、昨日園長・主任・助教諭が逮捕されたという。
ああ、私はもうこの仕事はしたくない…とつくづく思った。 私のクラスでも十分に起こりうる話だからだ。 安全管理義務を怠っているのはその通り。ちゃんと見ていなかった先生が悪い。子どもたちを預かっている責任はそれはそれは大きくて、無事にお返しするのは当然のこと。逮捕されようが賠償金を払おうが取り返しがつかない。言い訳のしようもない。 3歳児の担任になって以来、このストレスで私は毎日、神経がすり減っている。 実際にその幼稚園の先生がいいかげんだったのかどうかは全然わからないんだけど、全身全霊をかけて注意して見ていたとしても、こういうことは起こりうる。 この幼稚園は園児150人に対して園長も含め19人職員がいたそうだ。 はっきりいって、私の幼稚園(公立)のほうが園児に対する職員の数が少ない。私は3歳児1クラスをたった1人で見ている。昨年度は補助の先生がいたけど、今年からは国の予算が切られて、担任は1人だ。 子どもたちはいろんなところで遊びたい。おままごとしたい子もいれば、積み木で遊びたい子もいる。外でブランコしたい子もいれば、三輪車に乗りたい子もいる。 私が部屋の子を見ていれば、外の子は視界に入れておくのがやっと。私が外にいれば、中の子は見えない。ましてや、誰かがおもらしでもして、私がパンツを替えてやったり、1人でトイレに怖くて行けない、なんて子のためにトイレについて行ってやってるときには………もう、神に祈るしかない。それが現実だ。 遊具の安全はいつも確かめているし、危険なものは排除しているけれど、どんな安全なものでも、場所でも、絶対事故が起こらないとはいえない。 うちの園長は小学校の校長と兼務だということもあって、かなり管理的。はっきり言われるわけではないけど、「3歳クラスは外で遊ばせずに部屋に閉じこめて遊ばせておいてほしい」というニュアンスのことを言われることがある。 でも、閉じこめておけば安全かというとそういうわけでもなくて、部屋に閉じこめていたら発散できずに走り回ったりして危険なこともあるし、運動能力も育たなくて、返って危険が増すとも思う。 子どもをガチガチに管理したくない、思い切り体を動かして自由に遊ぶ中で育てたい…という思いと、自由に遊ぶ十数人の子どもたちを1人では到底見られないという思い…毎日そのせめぎ合い。 せめてあと1人補助の先生がいてくれれば…。と祈っても叶えられない。むしろ市の方は、子どもの定員を増やそうとさえしている。 私は、見た目はすごく落ち着いていてニコニコゆったりと保育をしているように見えるらしい。同僚からさえそう言われる。でもほんとは四方八方に神経を張り巡らせて、保育が終わったらフラフラ。 今のところ耐えてるけど、いつかもたなくなるかもしれないなあ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.25 07:36:39
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