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カテゴリ:教育に思うこと
「過保護のススメ」(佐々木正美 著 小学館)を読んだ。
過保護はいいけど過干渉はいけない、という内容だけど、一般的には過保護と過干渉は同じ意味で使われることが多いと思う。 過保護は「子どもが望んでいることを望んでいる通りやってあげすぎること」過干渉は「子どもが望んでいないことをやらせすぎること」 でも、親には「子どもがほんとうに望んでいること」と「望んでいないこと」の区別がつかないことがまず問題なんだろうなあ(^^;)。それに、たとえ望んでいることでも、子どもが言う前から先回りしてやってしまうとやっぱり過干渉になると思うし。そのあたりが難しいところではある。 心に残った一節。 「待つことが喜びになったら、育児、ものを育てるというのはうまくいくと思います。(中略) 草花を育てるのも農作物を育てるのも、待つことに対する喜びではないでしょうか。」 ああ、そうだな~と思う。今の子育ては、「早く、早く」と結果を急ぎすぎる。その子なりのペースでやっているのに「早くしなさい」とせかす。学校に入ってからでいいことを小さい頃から習いに行く。失敗したり遠回りしたりすることが許されず、最短距離で目的地に着くことが求められる。無駄も許されず、「費用対効果」なんてことが子育ての世界でさえ言われる。 種をまいて、水をやって、日々大きくなる過程を楽しみながら、時には心配もしながら、育てること。楽しみながら待つこと、それができたらいいなあ。 過保護のススメ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.27 07:35:22
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