カテゴリ:介護
祖母に会いに行ってきました。…食べてくれませんでした。玉砕です。
今日の祖母はしっかりしていました。いつもの虚ろな表情ではなく、美人に見えました。 だから、今日は食べてくれるなと思いました。しかし食べさせようとするあまり、焦って失敗してしまったようです。 祖母は、やっぱりお喋りがしたいようです。そして、わたしを接待しようとします。つまり、自分の食事をわたしに食べろというのです。お汁の味見だけしました。結構グルタミン酸が多い美味しいお汁でした…いや、そんなことは問題ではなく、一緒に食事がしたいようでした。でも、そんなことはできません。 祖母はお汁を少し飲み、菜っ葉のお浸しを少し口にし、おにぎり(直径2cm×高さ3cmの円柱;俵おにぎりとも言う)を1/4、肉豆腐の豆腐(縦1cm×横2cm×高さ1.5cm)を1/2食べました。そして、そこからぱったりと食べなくなってしまいました。口から飛ばすように吐き出してしまうんです。 よく喋っていました。だから、機嫌は悪くなかったと思います。そして、すぐ泣きそうな様子を見せました。わたしの手を額にあてて、泣き声で「もうなんでもかまへん、これで…(?)」とか言います。世間話では、ヘルパーさんに対する愚痴をちょっぴり、何十年も前の昔話をたくさん、そして、手がよく動いて皿を触ってしまうので、ひっくり返さないようにとハラハラしました。 記録をみる限り、朝も昼もわりと食べていたようです。1食くらい抜けても、本当はたいしたことないのかもしれません。しかし、今の祖母にとって食事は命の綱なので、1食のチャンスを奪ってしまったことが悔やまれてなりません。今日はかなりがっくりきました。ヘルパーさんも手が足りないので、わたしに任せようとします。だから食事介護に回ってきてくれません。なので一層、わたしがせっかくの食事を邪魔しているような気がします。 「誰がやっても、食べる時は食べてくれるし、駄目な時は駄目なんですよ」と、ヘルパーさんは優しく声をかけてくださいますが、それでも1食無駄にしてしまったことに違いはありません。口に押し込むと、舌で押し戻そうとし、なんとか口に入っても、「ぷー!」と吹いてしまいます。 「ぷーぷーぷー!」おばあちゃん、吹かないで~。 「ぷーぷーぷー!」食べたくないの? 「ぷーぷーぷー!」おばあちゃ~ん…。 もしかしたら、わたしの介護などなんの役にも立っていないかも知れません。わたしが祖母の命を縮めているのかも知れません。エプロンも嫌って剥ぎ取ろうとし、テーブルクロスもめくろうとする様子を見ていて、今日はもう駄目だなと感じました。何かが気に入らないんだと思います。食事を強要されたと感じた可能性も大きい。これ以上遅くなっても迷惑をかけると思って、一番最後になった、食べ残し満載の食器を下げてもらい、祖母への給水をお願いして帰宅することにしました。 19時になったので、おばあちゃん、もう帰るわ~と言うと、祖母は「どこへ帰るんやいな!」と、さっきまでわたしのことなど問題にもせず、手を多動しながら喋り続けていた祖母が問います。家に帰るねん、というと「なんでやな!」わたしまだご飯食べてないから、食べに帰るねん、というと「あの人にいうてなんか作ってもらい(?…らしきことを話す)」また来るからね…。 祖母は、食事をする気はないけれども(重大問題)、わたしを相手に喋りたいのだろうか。それは嬉しいけれど、せめておにぎり1個は食べて欲しかった、悔いの残る面会でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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