カテゴリ:介護
14時過ぎ~16時過ぎまで、祖母に会ってきました。
祖母は午後の着替えを終えたところで、気持ち良くなったのか、ずっと寝ていました。時折目を覚まし、何事かお話してくれたり、都々逸(ドドイツ)を歌ってくれたりしました。 食事は、比較的きちんと食べているらしく、今朝はパンとバナナとゼリーを食べたようです。栄養ドリンクも150ccくらい飲んだようです。嬉しいです。 介護士さんは先週と同じ方でした。「また、食事介護してあげてください」と言われました。わたしが、失敗すると食事の機会を失わせてしまうようで怖い、と申し出ると、「家族さんに代わるものはなにもないんですよ。来てくれるだけでいいんです」と説明がありました。それでも、食べてくれないかも知れないと思うと、不安が付きまといます。 介護士さんによると、家族にしかわからない会話があり、話が通じているかどうか、本人は分かってしまうらしい。話がとんちんかんになると、ストレスが溜まり、不機嫌になるきっかけになるという話でした。…納得はしました。 聞こえていても、理解してくれているかどうかは分かりませんが、祖母に、今悩んでいることを話しました。話していると、涙が出てきました。「おばあちゃんだったら、どうする?」訊ねても、祖母の返事はありません。うとうとしている祖母の顔を見つめながら考えをめぐらしました。考える時間、自問自答する時間を、祖母とともに過ごすという感覚です。 目の前に幻想が見えているのか、手を伸ばして、何かを口に入れるしぐさをします。手を握ると、わたしの手を顔にすりつけ、手を食べようとします。 介護講座の先生が「人は痴呆の症状が進むと、目の前にきたものを口に入れようとする、それが例え人の顔であったとしても」、と言っていました。まさに、そんな感じでした。 でも、それは、祖母の機嫌が良いからです。機嫌が悪い時は、手を触れようともしないし、触られることをひどく嫌います。歯のない歯茎で、ゆびをしゃぶられ、手を噛まれるのを、わたしはじっと見ています。されるがままです。 寂しい気持ちと、それでも触れ合える幸せとがない交ぜになった気持ち。 うとうとと眠る祖母のそばで、わたしはじっと座っていました。 今日も食事介護はせず、祖母が眠っている間に帰ってきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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