テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:介護
この写真は、おばあちゃんと、わたしの手。 仕事が終わって、祖母を訪ねました。 面会時間は、18時~19時15分まで。 もう食事が摂れないので、ずっと点滴です。 祖母が入所しているホームは、病院ではないので、 ブドウ糖の点滴しかできないそうです。 手を握っても、もう、握り返してくれません。 声をかけても、脱魂状態のような表情のままです。 わたしは手を握りながら、一か八か、歌を歌いました。 祖母の好きな、美空ひばりの歌。 愛燦燦(あいさんさん)、 川の流れのように、 柔、 悲しき口笛、 りんご追分 みだれ髪 わたしの最近のお気に入りの「The water is wide」も 英語だけど、歌ってきた。 歌を歌うと、それまで無反応だった祖母が、あくびをし始める。 ぉぃ!w なんでやねんw(謎) あくびの後、表情が締まって見えた。 たまに、唸るように、ため息のような相槌を打つ。 昔の面影が蘇って、嬉しかった。 ペロに苔がついて真っ白だったので、 水に浸した綿棒で口の中をぬぐってあげると、 力のなかった唇を、きゅっと閉めたりする、反応があった。 嬉しかった。 「わたしよ、わかる?」って、顔をさすると 祖母は、一粒だけ、涙を流した。 もしかしたら、わたしだって、分かってくれたんかな。 あくびしたから、涙出たんかな。 ご先祖さま、お願い。 どうか、肺炎にだけはなりませんように。 おばあちゃんを守って。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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