死生観
「YOUは何しにニッポンへ」という番組を好きでよく見ているのですが、先日の番組の中でアメリカ人の若い女性が両親が早くに亡くなられておばあちゃんに育てられたのですが、近年に亡くなられて死んだ後も近くに居てくれるような気がして、そのことを友人に語ったら気味悪がられてショックを受け、日本人は生と死をとても身近に考えている民族だと知って、日本へその考え方を深く知りたくて短期留学でやってきたという内容でした。 日本人の私達には当たり前の亡くなられた人の魂がいつも近くに居てくれることを信じていたり、感じていたりということが外国では考えられないことだということを改めて知らされて、日本に生まれて幸せだなぁと思いました。 仏教の世界でも神道の世界でも死と生は全く同じ本の中の違うページくらいの感覚を持たせてくれるものですが、それが独特のものだと信じられません。 連続している価値観というものが日本人には当たり前にあるのは、狭い島国で時間によって激変する自然環境というものが、人の生命観というものを究極的に突き詰めて感じ取っていってそういうところに行きついたのかもしれないと思います。 人を簡単に殺してしまう自然災害と信じられないくらいに穏やかに美しい自然の絶景とか環境が一体のものであることを私達日本人は常に身近で感じ取っていたからなのでしょう。 番組の中の女性YOUは神主さんに日本人の死生観を聞いて、自分の感覚を認めてもらったようでとても嬉しいと言っていました。感性が豊かな人にとって日本の死生観はぴったりと来るものなのかもしれません。日本人に生まれてよかったなぁと感じました。