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2006年10月23日
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カテゴリ:セタくん日記

いやぁ、疲れが残ってしまって、やっと本日回復です。

年ですかね?

譲渡会は思ったよりハードだったとはいえ、こんなことじゃ困りますよね。

コメントくださったみなさん、たくさんの激励の言葉ありがとうございました。 

本日の文章で、お返事にかえさせていただきたいと思います。

セタを迎えるにあたって、いろいろ考えていたこと、

セタの様子と今後、 ドッグパークについての私の思い、

そして、そのことで昨日明らかになった事実、

譲渡会の様子など、まとめて、ガガガッ!!と書こうと思うので、

今日のブログは相当長くなりそうです。

SETA&MARRON.jpg

 




では、譲渡会の様子から。

譲渡会は、ドッグぱーくが我が家からとても近かったから行けたのです。
例え同じ県内でも、遠かったら、「行きたい」「ワンコを迎えたい」という思いはあっても
無理だったと思います。
そうなんです。近いんです、ホントに。
こんなに近くの場所の出来事だったとは、つい最近まで知らなかったのです。

当初は、譲渡会には夕方から行くつもりでした。
会場が近かったこと、特に「この犬種がいい!」というこだわりもなかったこと
(大型犬がいいね、くらい)から、「夕方行って、残っていてるワンちゃんの中から
選べばいいね」いうふうに簡単に考えていたのです。
でも、まろんも連れているし、次の日のこともあるし、夕方に行ったはいいけど人が多くて、
終わるのが暗くなってから、ではタイヘン。
近いから、前のイベントごとの時みたいに激早く出発する必要もないし・・・・・、
ということで、朝行って、昼頃には帰ってくる計画にしたのです。

・・・・実際、朝行ってよかったです。ホントに。
全国報道もされたし、人は多いだろうと、想像はしていました。
でも、まさか!ここまでとは・・・・!!でした。
(人が多すぎて、受付終了時刻16:30を大幅に繰り上げて、
14時くらいには受付を終了する事態でした。)

まず、駐車場入り口から、車の列。
最後尾はどこ?
車を路駐して、歩いている人もたくさん。
車の入場制限をしていたので、駐車場に入るまで(たぶん)30分待ち。。
やっと車を止め、受付場所まで坂をエッホエッホと上がると、
そこには、ながぁぁぁぁい列が!
最後尾が見えない!

来た人「最後尾はどこですか?」
ボランティア「一番後ろです」
こんな会話も聞こえる中、
「イヤイヤ、一番後ろだから最後尾、っていうんジャン」と心の中でツッコミつつ、
最後尾をめざして歩きました。
正直、この時点で、「諦めて帰ろうか?」という考えが頭をよぎりました。
だって、ちっとも列が進んでるように見えないんですもん。
で、受付を済ませるまで(たぶん)1時間半以上。
これで待つのも終わりかと思えば、今度は、譲渡会会場の入り口にも長い列が・・・。
会場へは、整理券順に50組ずつの入場制限をしているらしく、
当然、待ち人は増えるばかりで、
まったく前へは進みません。
おまけに、ボランティアの人が、「あと2時間くらいはかかるよ」
なんて親切におっしゃってくれるもんだから・・・。
暑いは、疲れるは、おなかへってくるは・・・・・・。
(この時点で、すでに12時すぎ。当初の1時くらいには帰れる、はどこへやら)
「ここまで来たら、もう待つしかないよなぁ」と・・・・・・。
そして、周りの人とおしゃべりをしたり、テレビの取材風景を見ながら待つこと
(たぶん)1時間くらい。
それでも、思いのほかはやく、順番がまわってきたのでした。
もうこの時点で腰が悲鳴あげてました。
ま、そんなこんなで、まろんを夫とかわるがわる抱っこしながら、
ついにワンコたちとの対面を果たしたのでした。
10時にドッグぱーくに到着して、終わったのが15時。
いやぁ、ホントにハードでした。

たぶん人生の中で、これほど「何か」のために並ぶことは、今までもないけど、
これから先も、もう絶対無い!と断言できます。



セタくんとの出会い。

会場に入ると、たくさんのワンコの鳴き声が。
屋内の柵の中を、元気に走り回る小型犬。
柵の中で、少しおびえたような、でも、優しい瞳で座っている大型犬。
小屋の中にも、バリケンに入ったたくさんのワンコ達。
たくさんいすぎて、私には正直、なにがなんだか分かりませんでした。
でも夫は違いました。
入った途端、セタくんと目があったそうです。
じっと見つめる、その目を見て、「この子だ!」と思ったそうです。
そんな出会いって、ホントにあるんですね。
それでも、とりあえず、全体を見てまわった後、
小屋のほうに戻っていたセタくんと再会。
バリケンからでたセタくんの細さを目の当たりにし、
なでさせてもらって、骨がゴツゴツとびでたような体に驚きながらも、
少しおびえたような、でも、優しい目で見つめる様子は、
とても可愛く、この子に決めよう、と面接の申し込みをしたのでした。

それにしても、実際に、この場所に来てみて、
こんなひどい状態で、こんなにやせ細って、
どんなに、おなかがすいて、こんな暗い倉庫みたいな場所で
バリケンにとじこめられて、
それなのに、よくぞ生きていたと、涙がでそうでした。
そして、セタだけでなく、他のワンコたちも、だけれど、みんな、人間が大好き。
あんな状態で1年以上放って置かれたのに、みんな人懐っこい。
ボランティアさん達のお世話のおかげでしょうか。
同時に、犬ってどうしてこんな健気な生き物なんだろう、とつくづく思いました。



セタくんの様子と今後。

さてさて、里親になることが決定した後、ボランティアの方に、
「この子は、やせ細っているだけで、特に今のところ疾患はないよ」
と言われたセタくんです。が・・・・。
(中には、顔に腫瘍ができていて、里子に出たらすぐ病院に連れて行ってください、
というワンコもいました。
また、今日は具合が悪いので、譲渡できません、というワンコもいました)

けれども、帰ってきて、バニたちと遊ばせているときに、
どうも、変な走り方をする。
股がひらいた状態での内股走り、みたいな。
で、見てみると、どうも、肛門の下辺りが、膨らんでいる?のです。
どうやら、肛門下に腫瘍のようなものがあるようです。
今度獣医に連れて行ったときに診てもらいますが、
腫瘍だったとしても、悪性でなければいいなぁ、と思っています。
歯も、ボロボロです。
足の筋肉が十分でないので、歩き方もヒョロヒョロしています。

こんなカンジで、ドッグぱーくのワンコたちは全てといっていいほど、
なにかしら健康上のトラブルを持っているようです。
たとえ、今、なにも疾患がなくても、将来、確実に健康でいる保障もありません。
だって、いつ、どこから来たのかも分からない、いつ生まれたのかも分からない。
生まれた時、ドッグぱーくがまだ潰れていなくて、ある程度ちゃんと飼育されていたのか、
それとも、生まれたときから栄養失調だったのか、さえもわからない、
そんなワンコたちばかりだと思うんです。

セタくんも、何歳かわかりません。
歯とか行動を見ると、もしかすると、まだパピーかもしれない、とも思います。
でも、生まれたときから栄養失調だったとすれば、
もしかすると、もうちょっとおとななのかもしれません。


さて、土曜日、無事我が家に到着したセタくん。
バニ達の、ワホワホ声を聞いて、ドッグぱーくで耳にしていた声との違いを感じるのか
車から出た途端、嬉しそうにしっぽを振っているではありませんか!
夜はご飯をしっかり食べ、それまで、バリケン内に入りたがらなかったのに、
バリケン内に毛布を敷くやいなや、自らスチャッ!!と入り、スカーーーzzz.....
っと熟睡していました。
きっと静かな場所で安心できたんでしょうね。
よかったよかった(^^)

で、セタくんは今どこにいるかというと、実は私の実家にいます。
私の実家の仔になってしまいました。

実は、譲渡会に行くことにしたのは、実家で飼うかも、という選択肢もあったからのです。
ただ、ああいう状況で生きてきた犬だけに、状態によっては
仔バニを実家の仔にして、我が家でセタくんをみるか、
4匹みんな我が家で暮らすか・・・、どうするか・・・、
とりあえず迎え入れてから考えよう、といったところだったのです。
実家でも、3匹のワンコが老衰で次々と亡くなり、今春、19年近く飼っていた
最後の一匹がついにいなくなったのでした。
それからの、ジジババの寂しがることといったら!
私たちがバニをつれて行く度に、
「仔バニをここにおいて帰ってもいいよぉ」と言っていたのでした。

そして、今回、セタくんを譲り受けて、慣らしやしつけも含めて
しばらくは、ここで過ごすことにしていたのですが・・・・・・。
セタくんの写真を見た実家の母、セタくんに一目ぼれ。
「はやいうちにこっちで慣れた方がいいし、日曜日にお迎えに行く!!」といって、
セタくんを連れて行ったのでした。



こんなかんじで、今回、譲渡会に行くことになったのは、
私たちが、動物愛護精神が特別深い、とか、
裕福な慈善家だというわけではなく、(逆にチョー貧乏な単なる犬好き)
譲渡会の場所が近い、とか、私が専業主婦で時間の融通がきき、余裕もある、とか、
ウチだけでなく、実家でも面倒が見れる、とか、
いろんな好条件が重なり、とてもいいタイミングだったこともあって、
譲り受けることができたのでした。

今まで、あまり「ボランティア精神」とかいう言葉が好きではなかったけれど、
今回のことで、
「できる時に、できる人が、できる事を、できる範囲で」
というのが「ボランティア」なのかなぁ、
そういうのって大事かもな、と思いました。
 


あと、「私もドッグぱーくの犬たちにとって加害者だったかもしれない」
ということが昨日発覚し、
(つまり、「ドッグぱーく崩壊」までその存在を知らなかった、と思っていたけれど、
本当はその存在を過去に知っていた!)
つくづく、セタくんを譲り受けることができて本当によかった、と思いました。
この話はおいおい書ければ、と思います。






















 

 






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最終更新日  2006年10月23日 18時12分43秒
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