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カテゴリ:読書感想文
海に帰る日(ジョン・バンヴィル/新潮クレスト)
2005年にカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を負かしてブッカー賞をとった(イシグロは別に負けたとは思ってないでしょうが)と話題のアイルランドの作家の小説。こういう宣伝をされてしまうということは、それだけ「わたしを離さないで」がすごいってことになるのでしょうが、わたしはこちらのバンヴィルの小説の方が好きでした。面白かった。 「少年」と「海」、やっぱり好きだなぁ、おばさんは。 主人公(で語り手)の美術史学者が、ちょっと普通じゃ思いつかないような高級な比喩を次々繰り出しながらくだくだと思い巡らす語り口が圧巻でした。 最後に、半分予想済み、半分予想しなかったオチもあって、楽しめます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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