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カテゴリ:読書感想文
血と暴力の国(コーマック・マッカーシー/扶桑社ミステリー)
およそ授乳中にはなの目を盗んで読むには不似合いなタイトル。中身も本格クライムノベルで人がいっぱい死にます しかしながら、(最近はそんな区別も適当でないときが多いですが)エンタメか純文学かと言われたら、バリバリの純文学に属する格調高いちょっと難しめの小説。なぜ「扶桑社ミステリ-」からいきなり文庫で出たのか不明。買うには安くていいけども(普通に純文学の単行本として出たら3000円くらいするさ)。 マット・デイモン主演の「すべての美しい馬」という非常に美しい映像の映画がありましたが、その原作と同じ作家が書いてます。マッカーシーは、厳しくもロマンある男の世界を書いて右に出るものがいないのでは?という人で、本人があまり姿を外に見せないということもあり、どんなかっこいい人かと期待ばかりが高まります。小説がかっこいいからと言って、本人がかっこいいとは限りませんが。かっこよくないから隠れているのかもしれないし 「すべての美しい馬」は原作のイメージを壊さず映画化されていて好きでした。もともと心理描写がなく、情景描写と会話でどんどん話を進めていくタイプなので映画化しやすいのだと思います。こちらの「血と暴力の国」もコーエン兄弟監督で撮影済みとのこと。楽しみです。 ちなみに「血と暴力の国」の原題は、No Country For Old Men。やっぱり原題の方がはるかによいですね。ポリティカリー・コレクトではない感じですが。 すべての美しい馬(コーマック・マッカーシー/ハヤカワepi文庫) こちらは映画のDVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月09日 10時58分05秒
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