診療所にきた赤ずきん ~物語療法の世界
以前、大人のための童話を読んで、余り面白くないと書きました。今回は、別の意味で童話について書いた本「診療所にきた赤ずきん ~物語療法の世界」を読んで感動しました。精神科の治療に童話や物語を例にして、患者さんをカウンセリングされた症例がいくつか書かれてありました。患者の状況(悩みや問題)を昔読んだ物語に置き換えて説明してしまう手法。理路整然と説明されるよりも、心に染み入るカウンセリングで、それによって心が癒されてしまう。分かるような気がします。そして、本に登場してきた物語のいくつかに、胸がぐさっときたり、じ~んときたり。今の自分は、どんな物語の主人公なのか、童話の中から探してみたいけど、自分のことは本当に分かり難いものですね。