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2006年12月15日
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カテゴリ:朝倉遺跡あれこれ

義景館跡から200m東北の山麓高台にある南陽寺跡庭園は、義景が永禄11年(1568)の春、足利義秋(義昭)を招き、爛漫と咲き誇る糸桜の下で歌会を催したところとして知られています。同庭園も義景館跡庭園と同様に、足利義秋(義昭)の御成りに備えて急きょ造られたと考えられています。

同庭園は敷地の東南山裾に造られています。立石を中心とした石組は湯殿跡庭園に近いとも。一方では石の積み方が諏訪館跡庭園に酷似しているともいわれていますが、滝添石に挟まれた3段の滝石組など、全体として力強い石組に特徴があるようです。また、滝石組の付近が周辺の地面より高くなっており、水を引くのが難しいとみられることから、もともと庭池は枯池だったと考えられています。

ところで、南陽寺は建設時期が少なくとも3時期あるといわれていますが、越前朝倉氏の租、広景の孫に当たる氏景の妻・天心清祐が応永11年(1404)に創建したとされ、義景が歌会を催した頃の南陽寺は、3代貞景が娘の良玉のために再興したと伝えられています。一方、南陽寺跡庭園は、古い時期の礎石などを埋めて造られた最も新しい時期のものと考えられています。

晩秋に撮った朝倉遺跡の写真50枚をフリーページ(随時更新中)で紹介しています。これからは福井県ゆかりの新田義貞、 継体天皇に加えて朝倉遺跡のことも少しづつ日記で紹介していく考えです。また、今公開している朝倉遺跡のムービーも近く一新する予定です。朝倉遺跡は有名なのでご存知の方も多いと思うのですが、またお時間のある時にご覧頂ければ幸いです。






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最終更新日  2012年05月03日 13時11分20秒
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