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Atelier Mashenka

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2008.01.14
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2007年12月29日の仕事納めの後、fucchiEのライブに行ったことを、
遅ればせながらレポート♪


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駅構内のコーヒーショップにて。
この店はちょうど路線の高架下にあるのだろう、アーチ型の天井をしており、
木の太い梁が白い天井を支え、またアクセントとなっている。

時折列車の走る車輪の音が床から伝わってきて、
まるで心臓の鼓動のように身体に響き渡る。

かすかに煙草の煙の匂い、そしてコーヒーの香ばしい深い香り。
軽い疲れと安堵に目を閉じていると
さっきまで耳を傾けていたショパンの夜想曲はいつの間にかJAZZに変わっている。
そして隣に座っていた女性もいなくなっている。

今年最後の仕事を終え、渋谷にfucchiEのライブへ行く前のほんのひととき、
目を閉じ、店内のざわめきと、頭上を走る列車の車輪の音とに
自分を明け渡している。
まだやることはたくさんあるのに、迫ってきている今年最後のとき。
今はでも、少しだけ無為のときを送るとしよう。


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渋谷のclub asia Pのシンガーイベントに行った。

fucchiEに会えた。直接会えたのは5ヶ月ぶりくらい。
夏のライブのときは、ステージ後会うことはできなかったから、
ひどく長く会ってない気がした。

club asia Pは小さなコロシアム型のクラブなので、パフォーマンスが見やすく
ステージ上に集中できるようなつくりになっている。
狭いので人が密集してちょっと移動しにくいけれど、
それだけに全体的に一体感があり、ごちゃごちゃした感じも面白かった。

私が着いたときは女の子4人のユニットが歌い踊っていた。
私は飲み物片手に手すりにもたれて、コロシアムの中段くらいから眺めた。
MCをはさみ、次にダンサー2人にヴォーカル3人の男性ユニットが登場、
なかなかかっこいいHIPHOPダンスと、
それぞれ異なる声質のヴォーカルの組み合わせを楽しめた。

次にいよいよfucchiEの番になったので、フロアに降りた。


fucchiEの今回のステージは、短いクールなダンスだけの曲から始まった。
前作「Four Seasons 7 Colors」のオープニング曲で、
この曲をこんなふうに使うんだ!と知って軽い衝撃を受けた。

それに、ダンスだけのナンバーは今回初めて見た。
以前、ダンサーとして登場するステージングもやりたいと語っていたから、
それを実現したんだなあ!と嬉しかった。
さまざまなパフォーマンスに挑戦していてすごいなあと思う。
弾き語りは残念ながらまだ見れてないので、今度見てみたい。

その後、「mAgic」はじめ数曲を、軽快なステップとともに歌った。
踊りながら歌うのもかなりこなれ、歌とダンスの一体感があってよかった。
フロアでも、手の振りを合わせて盛り上がった。


ラストの「サクラサク」は、ただただ聴いた。
足元がすーっと寒気がし、鳥肌が立つほどよかった。
魂がこもっていた。
夏のライブのときも感動したけれど、
今回はより全身を使って歌っていて、さらに大きな情感がこもっているように感じられた。
大きな手のひらを感じるような。
まるで、彼から手指のような形で熱が放射されているように見えた。

フルバージョンではなく、カットされてたのが残念。
もっと長く聴いていたかった・・・

しかしニューアルバム「M.E.」に収録されてる「サクラサク」は
このショートバージョンだということが後でわかり、納得。
持ち時間の決まっているこうしたイベントでのライブには
フルバージョンは適さないのだろう。
いつかワンマンライブなどでまたフルバージョンを聴けることを期待しよう。



静かなライティングの中で歌うfucchiE


途中、fucchiEは今回の新作がどんな生活から生まれ出たかコメントしていた。
どんなところに住んでどんな日々を送っているかは
これまでブログで読んだり、直接話したりする範囲では知ってはいても
改めてそのミニマムな部屋での生活を思い浮かべて、
まるで修行僧のようだと思った。

もちろん、家族や友人やファンの人たちの温かさに包まれた部屋だとは思うけれど、
それでもある意味、さまざまなものを削ぎ落とした場所で、
自分自身からの温度を見つめ、
真実の温度を放射する自分自身を育んでいるのだろうと思えた。
そうして言葉を生み、音を生み、ステージを生み出している。

以前に比べたら活躍の場が広がり、ずいぶん華やかな位置にいるように見える彼だが、
根本は変わらず、1つのものを追求していることをあらためて感じた。



ステージ終了後、しばらくしてから出てきたので声をかけると
久々なのにすぐに打ち解け、握手とハグで迎えてくれたので嬉しかった。
発売されたばかりのCDを買うつもりだったのだが、
CDを買うカウンターまで案内してくれた。
そして初めてCDにサインをしてくれた。
知ってる人のサインをもらうのってちょっと気恥ずかしいものだな・・

でも、CDにサインを入れるのが当たり前になったり、
サインやメッセージ入りのグッズが売れたりしているのは
地道に活動してきた結果、ファンがたくさんできたという証拠なので
面映い反面、とても嬉しい。


2007年は、彼にとっても私にとっても質は異なるにせよ、
喪失したものがあり、死とその周辺とを目の当たりにした。
それは偶然にも同じような時期だった。
だからこそより「サクラサク」のメロディと歌詞が染み渡ってくる。

彼にはあたたかい言葉をかけてもらっただけでなく、
彼のほうが哀しみの波はより直接的であったのにも関わらず、
この歌によってそれを超えよう、昇華させようとする姿に、
私は驚きもし、とても励まされていた。

この曲を聴くたびに、私はこの2007年を何度でも思い出すだろう。
この年の哀しみ、困難、恐怖、持ちこたえようと努力したこと、
人の想い、人の強さ、自分の無力さ、命のこと、生と人の身体の不思議さ、
哀しい予感に満たされたまま桜吹雪の中を歩いたこと・・・

マイナスのことばかりではなかった。
いろんな支えがあったし、こんなときだからこそ気づけることもたくさんあった。
そのひとつにfucchiEの歌と、その姿勢もあった。
だから1年の終わりにfucchiEの歌声を聴けて、直接会えて本当によかった。
いつもありがとう。
あたたかい気持ちに満たされながら、年末の渋谷の雑踏を歩いた。



今やタワーレコードやAmazon、TSUTAYAなど
主要なCDオンラインショップで買えるようになったfucchiEのCD。
でもなかなかジャケット写真が載ってなくて・・・
楽天で調べてみたら、ジャケット写真つきで扱っている店舗が
いくつかあったので、嬉しい限り♪


fucchiE/「M.E.」(発売日:2007年12月24日)
たっぷりあたたかさのつまったニューアルバム。



fucchiE/Four Seasons 7 Colors(発売日:2007年07月29日)
「サクラサク」のフルバージョンが入っているので、こちらもおすすめ!
サウンド的には「GARDEN」が私好みで、かっこいい!







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Last updated  2017.02.14 21:42:23
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