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カテゴリ:歴史同好会(その他)
【見た日:2022年(令和4年)6月18日(土)】
※ 公式HPより 奈良・平安時代の郡の正倉と推定される、地方官衙の代表的遺跡です。 平成5・6年度(1993・1994)に歴史公園として復原整備するための資料収集を目的に発掘調査を実施しました。 東西 200m、南北 160mの調査範囲内で、地面に方形の大きな穴を掘り、柱をすえた掘立柱建物跡55棟分を確認しました。 うち約3分の2が高床式倉庫と想定される総柱式建物跡で、建物方向(方位)が2つに分かれるものの、それぞれの中で整然と配置されています。 一部の柱穴からは炭化米が出土していますが、土器、瓦等の出土は多くありません。 掘立柱建物跡のほかにも一度地面を掘って、たたきしめながら土を戻して基壇を盛り上げ、その上に建物の柱をすえる礎石が置かれた礎石建物跡基壇跡も4基発見しましたが、石が全て移動していたため建物の規模などは不明です。 その他には東南部と北部などで柵列跡が数列確認され、建物跡群とともに上幅3~4m、深さ2mほどで、断面が逆台形の大溝跡に北と西を囲まれていました。 これらの建物跡、大溝跡、柵列跡は出土遺物や方位、あるいは古墳時代後期の竪穴住居跡(25軒)を壊して作られていることから、奈良・平安時代の8~11世紀に造営されたもの考えられます。 またこれらは一般集落のものとは考えられず、大溝に囲まれて総柱式建物跡(高床式倉庫)が規則正しく並んでいることや周辺の遺跡分布から、古代律令制下の筑波郡役所(郡衙)跡の一部(正倉域=税である稲を保管した倉庫群。他に政務を行った郡庁や国司等が宿泊した館等がある)と推定されます。 ※ 平沢官衛(ひらさわかんがい)遺跡 〈平沢官衛(ひらさわかんがい)遺跡:茨城県つくば市平沢353〉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月22日 17時01分22秒
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