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カテゴリ:国語の勉強法
麗澤中学などの問題で、文章の要約をするものがあります。
3ページにもわたる長い文章の内容をまとめて、「200字に要約しなさい」というもの。 この要約問題についてのコツを、まとめてみたいと思います。 「本を読んで感想を書く」「本を読んで内容をまとめる」というのは、難しいものです。 読んでいるときは、「なんとなくこんなことだな」とわかっていても、それを改めてまとめろと言われたら、意外にできないものです。だからできなくても落ち込まないで、コツをマスターすればいいのです。 本や文章の要約については、いっぺんに全部を要約しようとしても難しいので、まずは文章を段落や章など、細かいまとまりごとに理解するようにします。 少しずつ読みながら、「ああここはネズミの走る速さについて書いてあったな」とか、「この段落では、日本は戦争をしたらいけないと言っているな」というように、自分なりにその内容を大ざっぱに把握できたら、なるべく短い言葉で文章にまとめます。「ネズミは速い」とか「戦争反対」とか、短ければ短いほどいいです。 あとはその短い言葉を文にして、つなげながら、全体の要約をまとめればいいのです。 手順を書くと、 1.ざっと読み、文章のテーマを読み取る。(文章のテーマがわからなくても2にスキップ) 2.物語の中でとくに大事な言葉に線を引く。(状況を説明するための実例などは省略する) 3.長い言葉は、短い言葉におきかえる。 4.大事だと思った言葉の、文字数を数える。 5.ひとつの文にまとめられるものがあったら、ひとつにまとめてしまう。 6.文まとめたら、その文字数を足して200に近い数字になるように選ぶ。(書いているうちに伸びたりするので、この段階では180字くらいでちょうどいいです) 7.更に余分な文があったら取り除く。(内容が重なっている文、ほかと比べて重要度の低い文はカット) たとえば、麗澤の平成17年(第1回)の問題でいうと、第1段落を読んで、チェックするべき言葉は 「一生懸命働く男の子」「貧しい農家」「夕暮れに自由にできる時間」「丘の上には窓が金とダイアモンドの家」「しばらくするとありきたりの家にしか見えなくなる」 これだけです。 「朝から晩まで」とか「畑で、そして家畜小屋で」とかの部分は、詳しい説明を加えている部分なのでいりません。お父さんのセリフも省略。 これをふまえて、第1段落を要約すると、 「一生懸命働く男の子がいた。彼の家は貧しい農家だ。夕暮れになると彼には自由にできる時間がある。彼はいつも丘の上の窓が金とダイアモンドの家を眺める。しかしその家はしばらくするとありきたりの家にしか見えなくなってしまう。」 これで、107字。さらにちぢめます。 「一生懸命働く貧しい農家の男の子がいた。彼は夕暮れの自由時間に丘の上の窓が金とダイアモンドの家を眺める。しかししばらくすると普通の家にしか見えなくなってしまう。」 80字。こんなところでしょう。 くわしくは、また授業で話します。 ●塾生だけへのワンポイント 要約において、主語は○○○で○○すること! ○○の中身が聞きたかったら、益田までおたずねください。 塾生以外の方も、メールくれたら教えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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