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2006/03/09
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 塾の先生をしていて、もうなんつーか。
 いろいろ生徒がいったい何考えてんのかわからないときもある。
 いきなり「もじょぱーん!」とか言ってなぐってくる小学生。
 とつぜん「先生、マーガリンとカタツムリどっちがいい?」とかわけのわからないことをきいてくる女子。
 なんの心理テストだ、と思っても、その結果は決して教えてくれないのである。

 部活やらテレビやらマンガやらに忙しい彼らだが、共通して興味があるもの。
 それは、身長。

 ためしに、小学生のO君にインタビューをしてみると・・・
益「いま何センチ?」
O「うーん、140センチ」
益「まじで!」
O「えっとね、136センチ」
益「一気にかわったな」
O「だって、それくらい欲しいじゃん」
益「やっぱり身長高いほうがいい?」
O「そうだよ」
益「何センチくらい欲しいの?」
O「170は欲しい」
益「180はいらないの?」
O「もらっとく」
益「190は?」
O「びみょー」
益「でかいのは、いや?」
O「それよりデブがいや。先生やせなよ」
益「益ちゃんぱーんち!」
o( ̄ー ̄)○☆パンチ!

 一方、女子。
 中学生のMさんにインタビューしてみると、
益「身長何センチ?」
M「152かな」
益「何センチが理想なの?」
M「165かなぁ、でも163くらいでもいいかも」
益「その2センチはなんなのさ」
M「だって、かわいいじゃん」
益「かわいいんかい」
M「170だと、でかいってかんじだし、165でも、ちょっとでかいじゃん」
益「ちょうどいいのがいいのか」
M「だから、163だよ」
益「あんまり大きいのはいやなのね」
M「うん、ぜったいいや」
益「2センチとか、あんま変わんないだろ」
M「それがかわいいの」
益「わっけわからん」
M「先生はさー、やせないと彼女できないよ」
益「益ちゃんきーっく!」
トリャア≡(:D)┿━<☆(/+O+)/ウワア

 とまぁ、そんな感じではなかろうか。
 男子は、180センチあったらいいんだけど、とりあえず170は欲しい。
 女子は、170だと大きすぎて、165くらいがいい。

 現実のところ、中学生だと男子で165くらい、女子で150くらいというのが多いので、それよりももうちょっとあったらいいかな、というところかもしれない。

 おれは、身長に関してはまぁ平均的なところなので、そんなにどうこうってのはない。
 ただ、ひとつだけ「なんじゃこりゃ」なことがある。
 高校のころ、身長が168センチあって、サバを読んで170とか言ってたのだが、30になった現在、どう考えてもそれより縮んでるという事実だ。
 いまは、おそらく166くらいなのではなかろうか。

 いま、165と書かずに、166と書いてしまったちっぽけな自分が、ちょっと好きw

 でもさぁ、身長とか体重とか、どうでもいいじゃねーかというのが、正直なところだ。
 
 おれは、以前彼女がいた頃(そういうころもあったの!)
「デブでもいーじゃん」と言って、
「やだそれ」と言われたことがある。

 自分のことではない。
 その頃、私は体重65キロくらいだったので、デブではなかったのだった。
 彼女が、どう見ても体重50キロないくらいで、やせているのに、「また太っちゃった~」などといっているのをきいて、「デブでもいーじゃん」と発言したのだ。


「でも、デブじゃ嫌でしょ」
「いやいや、こう考えてみよう」
 おれは、奇妙な理屈をこねくりまわす、ひねくれ大王だったのであった。


「だってさ、おれは君のことが好きなんだよ」
「はいはい」
「まぁ、それを仮に牛肉としよう」
「なんで私が牛肉なのよ」
「まぁまぁ、仮定の話」
「で?」
「おれは、ステーキが150グラムよりも、300グラムのほうが嬉しいのだよ」
「ふーん」
「だから、自分の好きなものがたくさんあったら、嬉しいじゃないか」
「ステーキなんて150グラムでいいわよ。そんな食べたら太るよ」
「じゃあ、お金でもいいよ。財布の中に千円しかないのと、一万円あるのじゃあ、一万円あったほうがいいだろ」
「それはそうだけど」
「だから、そういうことだよ」
「え? なに?」
 と、そこでおれは結論を出すのだ。
「だから、おれは自分の好きなきみというものが、この世にたくさんあったほうが嬉しいわけだろ」
「はいはい、それはわかったわよ」
「だから、ダイエットとかしてやせたら、自分の好きなものが減っちゃうんだよ」
「いや、それは・・・」
「そんなもん、目の前のステーキがいきなり半分サイズになったみたいなもんで、悲しいじゃん」
「それはちがうんじゃあ・・・」
「おれを見てみろ。びっくりドンキーのハンバーグのように増量してるぞ」
「いま何キロあんの?」
「それは、言えない」



 たくさんあったほうがいいじゃないか!

 ワンパクでもいい、たくましく育て。
 デブっていてもいい、元気が一番。

 そんなことを言っていたら、気がついたらひとりぼっちだったのだった。
 ( p_q)エ-ン





●カネヨシ伝説

 この日記でも、折に触れて紹介している男。
 我が友人、我が悪友。
 カネヨシである。


「なぁ、カネヨシ、失楽園って知ってる?」
「あぁ、知ってるよ」
 ヤツは言った。
「あそこ最近いってねえな、あの焼肉屋だろ」

 なんかちがうのだった。

 ヤツは、アホだ。
 





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最終更新日  2006/03/09 10:39:44 AM
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