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待てど暮らせどマテマティカ

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2007.12.21
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三年前の公立中高一貫校中学受験の想い出シリーズ(?)です。

娘はお稽古ごとも、塾もいっさい通わずに過ごしていました。
でも、受検を決めて、願書を出しただけ。直前になっても何も知らないのも
さすがに少し不安になっていました。
それでも何もしていませんでした。

無策にもほどがあります。
今思うと自分でも呆れます。


そんな時、二学期の終業式を終えて冬休みに入った日、娘が嬉しそうに
「学校にハリポタとかお正月映画の割引券が置いてあったからもらってきた~」
とみせにきたのです。

そうか、じゃ観に行こうか、なんて呑気にいいながらそのちらしの裏をふとみると
受検予定の学校名指しで直前対策講習の大手塾の広告が。

!!!

これは神様の啓示!
何も知らない母子に救いの手をさしのべてくれているのか!?


期間を見ると開始は「明日」から。
明日~~!?
さすがに動作の緩慢なこの母も即電話。
娘の意見など聞かず、即電!まるで脊椎反射!


マ「あの~明日からの講習申込できますでしょうか」
塾「え!ええと、明日からのですか?……お待ち下さい…」
マ「…(無理っぽいかも~?)」
塾「担当変わりました。◯◯中学ですよね、あの、今まで当校の講座を受けられた事は…?」
マ「いえ、初めてです(だめかも…)」
塾「ではですね、今日、これからお越しいただいて、試験を受けていただきます」
マ「(なんでやねん、と一瞬思う。講習受けるのに申込だけじゃだめなの?)こ、これからですか」
塾「はい。今日お時間とることはできますか」
マ「ではこれから伺います」行くしかないでしょう。試験受けるのはなぜか嫌だったけど。


目の前で何が起っているか理解できていない娘に緊急発進指令。

娘「あれ~でも午後からの歯医者は~?」
マ「そんなもん、変更!これから塾行って試験だから」
娘「ししし、試験?嫌だ~」
マ「アホか!行くのじゃ!」
娘「嫌だよぅ~~」
マ「今日いかないと、どうしようもないんだよ。行きます!ママだって行きたくないのに(←本音^^;)いくんだから。それとも独りで行きますか?」ちなみに塾あるいて10分ほどの所。

娘にとってみれば降って湧いた災難だとは思いますが。
映画の割引券を持ってきただけなのにね。
でもしぶしぶ運命を受け入れて二人で歩いていきました。

直前講習の直前申込なんてうちだけです。
特別待遇でへんなブースに隔離され、娘はガラスの向こうで怯えながら試験らしきを受けていました。

そうこうしてやっと講習会の申込も終えて、夕方帰途につきました。
何だったのでしょう、あの試験、別にクラスを振り分けるわけでもないし
試験結果で受講できるできないでもなかったようです。


とにかく次の日から5日間、通いました。
知らない子達の中で勉強すること自体が初めての経験で緊張したと想像します。
こちらの予想を超える受講者数でした。そりゃ塾側もしぶるわけだ。
充分受講生を集めていたんですものね。

初日にあった保護者の進学説明会に出てみたのですが、
わたしだってその参加者の親御さんたちの意気込み、熱心さにびびりましたとも!


直前講習会の内容は、予想問題集を解かせて後解説、という形式だったようです。
娘は文句もいわず通っていましたが、講義内容については詳しく話してはくれませんでした。
いっぱいいぱいなのは予想できましたから、わたしもあえてききませんでした。


これが、学校説明会さえ不参加だったわがやの受検対策の全てです。


後日談。

合格した後ずいぶんたってから見せられた講習会の教材資料。

模試みたいなもの、返却された答案ダメダメで判定Dのオンパレード!特に作文系、悲惨でした。
それを事前にみていたとしたら、本番の試験の前にわたしがこれはダメかも~!ってあきらめた心境になっていたかもしれません。

娘本人はこの模試もどきの結果で受検がどうこう考える知識さえなく、ただこのひどい成績を親に見せたくなくて黙っていたんですって。

娘、賢明な判断でした。


映画券につられて講習会、今となっては笑い話です。
ハリポタの映画の話題が出る度に、いきなり塾にいかされることになった娘の顔を思い出します。

↓合格祈願にどうぞ↓
blog_banar1







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Last updated  2007.12.22 00:21:15
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