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カテゴリ:いろいろ
今から20年前、二十代後半の時の話。
初めてハワイへ旅行した時に、ホノルルで原付バイクを借りました。 店員からホノルル市外へは行かないようにと言われていたのに、 市外のアウトレットモールへと遠乗りしました。 悪いことは出来ないもので、帰り道に友人のバイクがパンクして しまったのでした。 市外へ行かないとの契約だったので店への連絡もできず、 少し離れたところにあるホンダのカーディーラーに飛び込み たまたま居あわせた日本語が話せる日系人の男性に助けを求めました。 彼は、「仕事が終わってからでいいなら」と快く引き受けてくれました。 終業時間まで30分ほど待機し、彼のピックアップトラックに同乗し 友人を迎えに行きました。 ハワイといえども、陽が暮れて空気がひんやりとし小雨も降ってきた中、 友人は路肩でひざを抱えて待っていました。 バイクをトラックに積み込んだ後、彼は、ホテルまで送ってくれました。 彼にお礼を言った後、友人と相談し、謝礼金を渡そうとすると、 「私には、本業がありサラリーをもらっている。私は自分の仕事に誇りを持ってい る。 あなたたちを助けたのは、仕事ではない。だから、お金をもらうわけにはいけない 。」 ときっぱり断られました。 立場が逆で、自分たちがならばお金を受け取ってしまいそうな状況だったので 彼の言葉にショックを受けました。 アメリカでは「プライド」と「ボランティア精神」がしっかりと定着していると 感じた出来事でした。 税制の違いも有るけど、多額の寄付とかが話題になるのも圧倒的にアメリカが 日本より多いのは、宗教観というある意味“精神的インフラ”の違いもあるんだろ うね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.03 01:55:48
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